> > 実は病気かも!?生理が来ない理由は妊娠だけじゃないんです

実は病気かも!?生理が来ない理由は妊娠だけじゃないんです

女性にとって大切な、毎月の生理。でも、誰もが常にきちんと生理が来るわけではないですよね。

生理が来ないというと、まず妊娠を連想しますが、無月経の原因はそれだけではありません。中には、病気による無月経もあります。

生理って、ちょっと面倒なものではありますが、だからといって「生理がないと楽だし、ラッキー」なんて思っていてはいけません!放っておくと、様々な困った症状が現れてしまうことだってあるんです。

ここでは、生理が来ないとどんな病気が考えられるのか、無月経が続くとどんなリスクがあるのか等をお話していきます。あなたの女性らしい身体を守る参考にしてくださいね。

若い女性に増えてます!無月経って、どんな状態のこと?

女性の一生は、生理がある時期とない時期に分けることができます。10代前半に初潮が来る前と50歳前後の閉経後、そして、妊娠中・授乳中には生理がなくなります。もちろん、この時期は無月経でも問題ありません。

では、問題のある無月経とはどういったものでしょうか?

月経のしくみ

まず、そもそもなぜ生理がくるのかということについて、ごく簡単にご説明します。

http://www.mochida.co.jp/naimakusho/disease/img/ill_01_02.gif
http://www.mochida.co.jp/naimakusho/disease/01.html
女性の体の中では、図のように、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンが月経周期に合わせて分泌されています。

エストロゲンの分泌がピークになると排卵が起こり、来たる妊娠に備えて子宮内膜が分厚くなっていきます。しかし妊娠しなかった場合、その子宮内膜は不要なものとして血液とともに膣から排出されます。これが、月経です。

ちなみに、子宮内膜は本来、子宮の中にできるためにそう呼ばれるのですが、子宮以外に内膜ができてしまうものが「子宮内膜症」です。経血として出てくる内膜とは、基本的には無関係のものです。

無月経とは?

そのようにして起こる毎月の月経がないことを無月経といいます。妊娠中などの「正常な無月経」ではない、問題のある無月経には、

  • 原発性無月経
  • 続発性無月経

の2種類があります。

原発性無月経は、初潮が来るべき年齢になっても来ていない状態のこと。医学的には満18歳になっても月経が来ていないものを「原発性無月経」と呼びます。多くは先天性の病気や染色体異常などが原因となっています。

一方、続発性無月経とは、初潮が来た後に妊娠や閉経以外の何らかの理由で月経が止まってしまうもので、誰にでも起こり得る無月経です。

どれくらい生理が来ないと無月経と言える?

第二次性徴の時期に問題なく初潮を迎えた女性が、妊娠などの理由もないのに生理が止まってしまうことを「続発性無月経」と呼ぶことをお話しました。

でも、生理がずれてしまったり1か月飛んでしまったりすることは、そんなに珍しいことではないですよね。では、どれくらいの期間、生理が来ていないと無月経と考えられるのでしょうか。

医学的には、「3か月以上生理が来ていないこと」とが無月経の定義とされています。

とはいえ、本来ならば1か月でも生理が飛んだら、妊娠の可能性がある人なら妊娠検査薬を使ってほしいもの。その結果、妊娠していないならば、ホルモンバランスの崩れや病気のおそれもありますから、念のために婦人科へ行った方がよいでしょう。

ましてや、3か月以上も生理がきていないなら、すぐに病院へ行ってくださいね。

若い女性の無月経には要注意

近年、特に若い女性の間で、無月経が増えていると言われています。無月経までとはいかなくとも、月経不順の女性はとても多いもの。その理由は、以下にご紹介していく様々な病気もありますが、ダイエットのしすぎも大きな要因の一つと考えられています。

無月経ということは、多くの場合、排卵もされていません。つまり、女性ホルモンの分泌が低下している状態ということ。

そんな状態が長く続いてしまうと、妊娠が難しくなるのはもちろん、骨や血管、肌、精神状態など全身に悪い影響を及ぼしてしまいます。

生理が来ないと生理痛もないし、生理用品の準備もしなくていいし、たしかに煩わしさは減るかもしれません。でも、放置すると健康を害してしまうことを知っておいていただきたいと思います。そして、もしも無月経になったら、すぐに病院へ行ってくださいね。

更年期かな?と思ったら

一方、40代を過ぎる頃の女性もまた、月経が不安定になりがちです。閉経の前後10年ほどの期間を「更年期」と呼びますが、完全に閉経してしまう前には、無月経の時期があったと思えば、久しぶりに1回だけ生理が来たり、ということが普通にあります。

なので、若い女性よりは問題のない無月経であるケースが多いわけですが、更年期なのか病気なのか分からなくて不安という人は、まず基礎体温をつけてみることをおすすめします。

基礎体温をつければ、ホルモン分泌の状態や排卵しているかどうかが推測できます。45歳を過ぎると、月経が来ていても無排卵のことが多いと言われており、基礎体温によって排卵していないと分かれば、閉経が近づいていると言えます。

妊娠や閉経後などの正当な理由がないのに、3か月以上生理が来ていない状態が、いわゆる無月経なのですね。

無月経で無排卵の時期が長く続くと、妊娠しにくい身体になってしまうおそれもあるので、日頃から基礎体温をつけて、1か月でも来ない月があったら念のため病院へ行くのがベストです。

不妊の大きな原因のひとつ!多のう胞性卵巣症候群とは?

ここからは、無月経という症状が現れる病気について、お話していきます。まずは、多嚢胞性卵巣症候群という、ちょっと難しい名前の病気から見ていきましょう。


多のう胞性卵巣症候群

多のう胞性卵巣症候群とは、卵巣の中に卵胞がたくさんできて卵巣が大きくなってしまい、その卵胞をなかなか排卵できなくなってしまうものです。無月経の原因のうち、一番多い病気と言われています。

多のう胞性卵巣症候群の症状

この病気の主な症状は、以下の通りです。

  • 生理周期が長くなる(35日以上)
  • 無月経
  • 肥満
  • ニキビ
  • 毛深さ
  • 不妊

初潮の年齢は標準的なケースが多いですが、平均としては28日前後の月経周期が徐々に長くなっていき、やがて無月経になるならば、この病気の可能性があります。

肥満や毛深さという症状がないケースもよくありますので、無月経だけでも受診をオススメします。

多のう胞性卵巣症候群の原因

この病気の原因は、アンドロゲンという男性ホルモンが多くなってしまうことです。ニキビや毛深さといった男性っぽい症状は、この男性ホルモンの影響というわけです。


多のう胞性卵巣症候群の原因

この病気の女性の体内では、LH(黄体化ホルモン)が強く働いてしまい、FSH(卵胞刺激ホルモン)よりも多くなるため、排卵しにくくなってしまいます。このため、男性ホルモンも多くなるという現象が起きてしまうのです。

しかし、なぜLHが多くなってしまうのか、その理由はまだ不明です。説としては、内分泌異常や糖代謝異常が考えられています。こう聞くとちょっと難しいですが、要は女性ホルモンや男性ホルモンのバランスが乱れるということです。

また、原因に関してちょっと興味深い説もあります。

このPCOというのはどうやら肥満や糖代謝と関連が深いので、メタボや甘い物の過剰な摂取が関わっているのではないかと推測しています。原因はそれだけではないですが、もしあなたが甘いものを毎日大量に摂っていたり、体重が過剰な場合はぜひ、その部分を改善する事がPCOの治癒に結びつくのではないかと考えられます。
引用元:みむろウィメンズクリニック

引用文中のPCOとは、今ご紹介している多のう胞性卵巣症候群(Polycystic Ovary Syndrome)のこと。肥満や糖分の摂り過ぎが、無排卵や無月経を引き起こしているかもしれないのですね。

糖分は、通院や服薬をしなくても、自分でコントロールできるものなので、まずは甘いものを控えるようにしてみるのも良いですね。

多のう胞性卵巣症候群の治療法

では次に、本格的な治療法について見てみましょう。主な治療法は、表のようなものです。

治療法 内容
内服薬 ホルモン療法
排卵誘発剤
ステロイド
漢方
注射 排卵誘発剤
手術 腹腔鏡手術

この病気の治療法は、妊娠の希望があるかどうかによって変わってきます。当面、妊娠の希望がなければ、ホルモン療法で正常な排卵や生理の回復を目指します。

妊娠希望がある場合は、排卵誘発剤の服薬や注射などで排卵を促します。それでも効果がでないと、腹腔鏡を使った処置で排卵を目指すこともあります。

放置することのリスク

多のう胞性卵巣症候群の主症状は、無排卵・無月経です。排卵がないということは、妊娠もできないということ。不妊症の検査で、この病気が見つかることも少なくありません。

このように、この病気はダイレクトに不妊の原因になるので、妊娠希望のある人はお早目に病院へ行ってみてください。

また、長い期間無排卵の状態が続くということは、ホルモンのバランスが崩れた状態が続いていくということ。これは、子宮体がんのリスクを高めます。

また、糖尿病、高血圧、高脂血症といった内分泌系および糖代謝系の病気のリスクも増えると言われています。

無月経を放置したばかりに、こんな病気になっては割が合いません。今すぐ妊娠を考えているわけではなくても、月経周期が長くなってきたと感じたら医師に相談してください。

多のう胞性卵巣症候群は無月経・無排卵が主な症状だから、知らないうちに罹患している人も多いのかもしれません。放置しておくと、不妊や子宮体がん、糖尿病など怖い病気のリスクも高まってしまいます。

基本的には薬による治療が可能ですので、決して無月経を放置しないでくださいね。

生理周期が長くなってきたら注意!それは早発卵巣不全かも!

先にご紹介した多のう胞性卵巣症候群に加えて、他にも生理周期が長くなったり無月経になったりする病気があります。

それは、早発卵巣不全(卵巣機能低下症と呼ぶこともあります)というもの。これらは同じ「無月経」という症状が出ますが、全く別の病気です。

早発卵巣不全の症状

では、まずどんな症状があるのか、そこから見ていきましょう。

  • 生理周期が長くなる(35日以上)
  • 無排卵・無月経
  • イライラ・ほてり・冷えなどの更年期様症状
このように、身体が閉経しつつあるような状態となります。もちろん、本当に閉経を迎える年代の女性ならば問題はありません。ですが、最近20~30代の女性にこのような症状が増えており、その場合は早発卵巣不全の疑いがあります。

とはいえ、一時的に卵巣機能が低下しているだけで、卵巣にはまだ卵胞があり、治療によって排卵を目指せる状態ならば、「ゴナドトロピン抵抗性卵巣症候群」と分類されることもあります。この場合、更年期様症状は出ないことが多いようです。

他方、卵巣にもう卵胞が残っていないケースを、「若年性更年期」、特に43歳未満で閉経してしまうことを「早発閉経」と呼びます。卵胞がどの程度残っているかは、血液検査で分かります。

早発卵巣不全の原因

この病気の原因は、多くの場合、不明です。ただし、以下の要因を持っている人に卵巣の機能低下がよく見られることが分かっています。

  • 染色体異常
  • 甲状腺機能亢進症・重症筋無力症などの自己免疫疾患
  • 卵巣周辺の手術や抗がん剤などの薬剤
  • 喫煙などの生活習慣

このことから、早発卵巣不全には、自己免疫が関わっているのではないかという説もあります。

早発卵巣不全の治療法

治療法としては、主に薬物療法になります。妊娠の希望がある場合は、ホルモン剤やステロイドなどを飲み、卵巣機能の回復を図ります。


卵子の数の推移

女性は、生まれたときに卵胞を約200万個持っており、その数は年齢と共にどんどん減っていきます。健康な女性でも、1回の月経周期に約1000個ずつ減っていくと言われています。この卵胞は、身体の中で作ることができません。全てなくなってしまったら閉経となります。

ということは、早発卵巣不全によって早く閉経してしまったら、年齢が若くても妊娠は不可能になるということ。

一般的に、この病気だと妊娠はとても難しいと言われています。

たとえ妊娠の希望がなくても、放置して良いわけではありません。一般的な閉経後と同様、骨粗鬆症や性器萎縮などを予防するための薬が出されたり、生活指導を受けることがあります。

卵子が含まれている卵胞がなくなってしまえば、年齢が若くても閉経というわけですね。これは若年性更年期や早発閉経と呼ばれる状態で、こうなるとどう頑張っても妊娠できないというのは、ちょっと深刻な問題ですね。

ただ、一時的な卵巣機能低下で、卵胞が残っているなら治療の余地はあります。無月経になったらできるだけ早く受診すべきですね。

女性器以外の病気が原因かも!無月経・乳汁漏出症候群って?

女性は母親になると、母乳が出るようになります。でも中には、妊娠も出産もしていないのに母乳(乳汁)が出てきてしまうことがあります。そうなったら、「無月経・乳汁漏出症候群」かもしれません。

どんな病気なの?

女性の妊娠や出産に大きく関係するホルモンに、「プロラクチン」というものがあります。出産後はエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが一気に少なくなり、このプロラクチンが大量に脳下垂体から分泌されます。

そうすることで、母乳が出るようになります。一般的に授乳中の女性は、少なくとも出産から数か月間は生理がありません。プロラクチンが母乳を出す代わりに、生理を止めるのです。

しかし、無月経・乳汁漏出症候群の女性は、出産していないにもかかわらずプロラクチンがたくさん分泌され、授乳中のようなホルモンバランスになってしまっているんです。

このように、プロラクチンの分泌が過剰になってしまうことを「プロラクチン分泌過剰症」といい、無月経・乳汁分泌という症状が出るため、「無月経・乳汁漏出症候群」とも呼ばれています。

プロラクチンは赤ちゃんのために母乳を出すホルモンですが、一方で出産していないのに分泌されてしまうと、生理を止めるため不妊の原因にもなってしまうものなんです。

プロラクチンの過剰分泌が原因

出産していないのにプロラクチンがたくさん分泌されることが、この病気のメカニズムであることは既にお話しました。では、なぜプロラクチンが過剰分泌されてしまうのでしょうか?

PRL分泌過剰症は、PRLを分泌する下垂体細胞の異常、視床下部のPRL分泌を調節する機構の異常のいずれによっても生じます。最も多くみられるのは種々の薬剤の影響です。下垂体PRL分泌は視床下部のドパミンにより抑制されているので、ドパミンに拮抗的に作用する降圧剤、抗潰瘍剤、多くの中枢神経作用薬はPRL分泌を促進します。避妊薬もPRL分泌を促進します。
引用元:公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター

引用文中の「PRL」とは、プロラクチンのこと。繰り返しになりますが、「PRL分泌過剰症」とは、無月経・乳汁漏出症候群の別名です。

元々の病気のために飲んでいた薬剤によって、プロラクチンの調節に異常をきたすケースが多いというわけですね。

その他には、

  • 腎不全
  • 甲状腺機能低下症
  • プロラクチン産生下垂体腺腫

などの病気も、無月経・乳汁漏出を引き起こす原因になることがあります。

また、ごくまれに遺伝というケースもありますが、はっきりとした原因が分からないことも多いようです。

無月経・乳汁漏出症候群の症状

この病気の主な症状は、このようなものです。

  • 無月経
  • 乳汁分泌
  • 不妊
  • 頭痛
  • 視野・視力障害

プロラクチンの分泌に異常をきたす原因によって、現れる症状が異なります。無月経や乳汁分泌は全体的に見られる症状ですが、視野や視力の障害は下垂体腺腫がある人に現れる症状です。

生理や排卵がないため、必然的に不妊になります。

しかし、この病気の場合は適切な治療により、妊娠することも可能です。

赤ちゃんが欲しいという方は、希望を捨てずに医師に相談してみましょう。

どんな治療法があるの?

なぜプロラクチンが過剰に分泌されているのか、その理由によって治療法も違います。

甲状腺機能低下症や下垂体腺腫など、元になる病気がある場合は、まずその病気を治療します。それによって、無月経・乳汁漏出症候群の症状も治まるはずです。

また、薬剤が原因になっているケースでは、主治医と相談のうえ、薬剤を減らすなどの工夫をしていきます。

プロラクチンというホルモンが増えてしまう性で、無月経かつ乳汁が出る症状が現れるのですね。プロラクチンが増える原因は、甲状腺機能低下症など様々な病気があります。

また、薬の副作用によっても、この状態になることがあります。その場合は、独断で薬をやめたりせず、主治医に相談してくださいね。

ダイエットのしすぎには要注意!摂食障害が無月経を招くことも

ここまでは、身体的な病気による無月経についてご紹介してきました。でも、無月経になるのは身体の問題だけではありません。無月経を引き起こす病には、メンタル面も大きな原因となるものがあります。「摂食障害」が、それです。

摂食障害とは

摂食障害とは、病名から想像できるように、食事を摂ることに関しての障害です。

以前は、食事を極力とらないものを「拒食症」、むちゃ食いをする方を「過食症」として、分けて呼んでいました。ですが、拒食と過食は正反対のように見えて、実は表裏一体。一人の人がそのふたつを繰り返すことも多いため、「摂食障害」というひとつの病名にまとめられました。

そして、その中で神経性食欲不振症(拒食症のような症状)と神経性過食症(過食のような症状)とに分類されます。無月経という症状が現れるのは、前者です。


摂食障害の患者数

摂食障害は、若い女性を中心にどんどん増加しています。日本に限らず、欧米などの「やせている=スタイルが良い、美しい」という価値観がある社会では、同様に増加傾向にあります。

摂食障害の症状

ここでは、摂食障害のうち、無月経を引き起こす「神経性食欲不振症」の症状をご紹介します。

  • 体重減少
  • 無月経
  • 不安感
  • 強迫症状
  • 食や体重への異常なこだわり
  • 過食嘔吐

この他にも、万引きやリストカットなどの自傷行為、むし歯など、人によって様々な症状が出てきます。拒食だけなのか、過食も持ち合わせているのかなどによっても、目に見えて現れる症状には差があります。

食事量が極端に少ないため、あるいはたくさん食べても嘔吐してしまうため、重症のケースでは、身長は標準的でも体重が30キロを切ってしまうこともあります。これほどまでに体重が減ってしまうと、命の危険さえ出てきます。

摂食障害の原因

摂食障害は、これという原因が分かっているわけではありません。ただ、摂食障害の女性によく見られる性格というものは、あります。

すべてではありませんが、この病気の患者さんには似たような特徴があります。「手のかからない良い子」と評され、心配をかけないように振る舞います。まじめですが、他人の評価に過敏で柔軟性に欠け、物事をストレスと受け取りやすく、ためやすいといえます。本人は自覚していませんが、無理をし過ぎたとき、進路などに迷ってどうしてよいかわからない状況の患者さんが多いようです。
引用元:公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター

成績や振る舞いも悪くない、いわゆる「良い子」なのに、自分に自信が持てないというタイプが多いようです。

また、摂食障害の患者さんのお家は、一見ごく普通の家族に見えるのに、内実は夫婦関係や親子関係に問題があるケースが多いと言われています。


「身体が細い=きれい」という世の中の風潮に加えて、上記の性格傾向や家族的な背景を持つ女の子が、受験・恋愛・いじめなどの挫折体験をきっかけに摂食障害を発症するというのが、比較的よくあるパターンです。

摂食障害の治療

主な治療法は、カウンセリングや認知行動療法などの心理療法です。

もちろん、あまりにも体重が少なすぎる場合は、まず体重を増やすための治療をしなければなりません。入院して体重や食事の管理・栄養指導などを受けることになります。その場合も、心理療法は並行して行うことが多いです。

摂食障害による無月経は、体重が回復すれば治ることがほとんどです。そのため、摂食障害を克服すれば、妊娠だって可能です。

ただし、摂食障害は、すぐに治るというものではありません。しかも、長引けば長引くほど治りにくくなり、一生モノの病気となってしまいます。

軽い気持ちで始めたダイエットが摂食障害につながることも、よくあります。

特に若い女性は、痩せすぎた身体は決して美しくないこと、食べたものを吐くダイエット法には絶対手を出さないことに留意してください。

摂食障害は、真面目で頑張り屋さんな女の子に多い病気です。始めは軽いダイエットのつもりでも、次第に食べたら吐くことがやめられなくなるパターンも多く、最悪のケースでは命の危険もあるので、あなどれない病気です。

やせすぎると無月経になりますが、体重が戻れば生理も復活します。無月経でも食べて吐く癖があるなら、婦人科よりも心療内科が適しています。長引く前に、治療をうけてくださいね。

妊娠以外の無月経は身体からのSOS!ぜったい放置しないで!

妊娠以外で生理がなくなってしまう原因は、卵巣機能の低下や過度の体重減少、ホルモン分泌の異常が引き起こす病気など、いろいろあることをお話してきました。

そのどれもが、放っておいてよいものではありません。無月経の状態が続くと、卵巣機能はどんどん低下し、お肌や骨がボロボロになっていったり、子宮がんのリスクも高まります。

女性にとって理想なのは、外見はともかく、身体の中がきちんと女性らしく機能していること。生理は、そのためのバロメーターです。毎月の生理を、面倒がらずに、暖かく迎えてあげましょうね。