> > 知って得するチョコレートの効果!注意点や食べるタイミングも紹介

知って得するチョコレートの効果!注意点や食べるタイミングも紹介

手軽に食べられるお菓子として大人気の「チョコレート」。

チョコレートを食べることで健康に良い、さまざまな効果が得られることをご存知ですか?

チョコレートに含まれる成分はたくさんありますが、なかでも注目なのは「カカオポリフェノール」という成分です。

血圧低下や老化防止などの効果が期待できるんですよ

この記事ではチョコレートに含まれる成分や、その効果をお伝えします。チョコレートのカロリー量や食べるタイミングについても紹介しているので、参考にしてください。

チョコレートで老化防止!カカオポリフェノールの効果とは

チョコレートに含まれている主な成分は、次の7つがあります。

チョコレートの成分
  • タンパク質
  • 脂質
  • 糖質
  • 食物繊維
  • ミネラル類
  • カカオポリフェノール
  • テオプロミン

チョコレートに含まれている成分の中で、とくに注目したいのは「カカオポリフェノール」です。

カカオポリフェノールとは、チョコレートの主な原料「カカオ豆」に含まれるポリフェノールのこと。

チョコレートを食べてカカオポリフェノールを摂ることで、さまざまな効果が期待できるんですよ。カカオポリフェノールによって期待できる効果は次のとおりです。

カカオポリフェノール摂取により期待できる効果

それぞれ詳しく見ていきましょう。

カカオポリフェノールで血圧低下!血管を広げる作用

チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、血管を広げる作用があります。

高血圧とは血管が詰まり細くなることで、血圧が上昇している状態のことです。カカオポリフェノールを摂取することで血管が広がり、血圧低下の効果を得ることが期待できるんですよ。

ただし全ての人が、チョコレートの効果で血圧を下げられるわけではありません。

正常血圧の人よりも高血圧の人のほうが、血圧の低下量が大きいという研究結果が出ています。「少し高血圧気味だ」という程度の人であれば、期待する効果が得られない可能性もあるということを覚えておきましょう。

細胞を守る抗酸化作用!動脈硬化のリスクを下げる

チョコレートに含まれる成分「カカオポリフェノール」には、動脈硬化を防ぐ働きがあります。

動脈硬化とは、動脈が硬くなることで血管が狭くなったり詰まったりして、心臓に負担をかけてしまう病気のこと。症状が進行すると脳梗塞や心筋梗塞など、重篤な病気に繋がることもあるんですよ。

動脈硬化を引き起こす原因の1つは「LDLコレステロール※の酸化」です。

※LDLコレステロールとは

人間の体内に存在する脂質の1種。「悪玉コレステロール」とも呼ばれ、肝臓から各細胞へコレステロールを運びます。

カカオポリフェノールにはこの「LDLコレステロールの酸化」を防ぐ「抗酸化作用」があるため、動脈硬化を予防できるのです。

反対に、肝臓からコレステロールを回収するのが「善玉コレステロール」とも呼ばれる「HDLコレステロール」。

実際にカカオポリフェノールの摂取により、LDLコレステロールの数値はほとんど変化せず、HDLコレステロールの数値が上がったという研究結果も出ています。

カカオポリフェノールの摂取によって、動脈硬化を引き起こすリスクを下げる効果が期待できますね。

抗酸化作用がシミ・シワを防ぐ!チョコレートで老化防止

カカオポリフェノールの「抗酸化作用」は、動脈硬化を予防する効果が期待できることを紹介しました。

この「抗酸化作用」には、老化を防ぐ働きもあるんですよ。

年齢とともにシミ・シワなどが増える「老化」の原因は、人の体内にある「活性酸素」。

カカオポリフェノールの「抗酸化作用」が活性酸素の働きを抑え、お肌のトラブルを防いでくれるのです。

チョコレートを食べてシミ・シワが改善されるなら、特に女性は嬉しい限りですね。ただし、チョコレートの食べすぎは肥満などの病気の原因に繋がりますので、注意してください。

チョコレートの殺菌作用で虫歯予防!でも歯磨きは忘れずに

チョコレートに含まれている成分カカオポリフェノールには「殺菌作用」があります。

カカオポリフェノールは虫歯菌の働きを軽減してくれるんですよ。

歯垢をできにくくする働きもあり、虫歯予防と同時に虫歯の進行を抑えてくれます。

ただしチョコレートには糖質が含まれているため、食後はきちんと歯磨きをすることが重要。

チョコレートが口内に残ったままにならないように気をつけましょう。

カカオポリフェノール以外でも、チョコレートに含まれている成分を摂ることで、さまざまな効果を得ることができます。食物繊維は「便秘改善」の効果が、テオプロミンは「リラックス効果」があるんですよ。

チョコレートは1日200kcal!板チョコなら7分目まで

チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」の効果について説明しました。

さまざまな効果が期待できるチョコレートですが「チョコレートって1日にどれくらい食べたらいいの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

生活習慣病の改善や健康効果を得るためには、1日に5~10g程度のチョコレートを食べるのが良いと考えられています。

ただし注意したいのが、チョコレートの1日最大摂取量。

1日に食べるチョコレートの量は、35g(板チョコなら1枚の7分目あたりまで)にとどめておきましょう。

厚生労働省・農林水産省が勧めている「菓子・嗜好飲料」の1日の摂取エネルギー量は「200kcal」です。

これはチョコレートだけでなく、ほかのお菓子やアルコールなども含めた1日の摂取量になります。市販の板チョコ1枚の場合は、およそ280kcalと高カロリー。

つまり板チョコを35g(7分目まで)食べると、すでに1日の最大摂取量を満たしてしまうんです。

カカオポリフェノールは、1日に200~500mg摂取するのがオススメ。市販の高カカオチョコレートに含まれるカカオリフェノールの量は、1枚(5g)当たり100mg~160mgほどです。

チョコレート商品の種類にもよりますが、カカオ含有量が高いほど、カカオポリフェノールが多く含まれている傾向があるんですよ。

カカオポリフェノールが含まれているのは、主にブラックチョコレートやミルクチョコレート。ホワイトチョコレートには、ほとんど含まれていません。カカオポリフェノールによる効果を得たい場合は、ブラックやミルクのチョコレートを選ぶようにしましょう。

チョコレートは何回かに分けて少しずつ食べるのがオススメ!

カカオポリフェノールの1日の摂取量目安は、200mg~500mgであることを紹介しました。

次に「チョコレートはいつ食べるべき?」「どのタイミングで食べるのがいいの?」について解説します。

チョコレートの効果を持続させる食べ方は「時間を分けて少しずつ」

チョコレートは一度にたくさん食べずに、少しずつ食べることが大切です。

チョコレートの含まれる「カカオポリフェノール」は水溶性の成分。体内に入ってから約30分で効果を発揮しますが、その効果は2~3時間ほどしか続きません。

チョコレートの種類により、含まれる成分の量は異なります。ここでは「カカオ70%含有チョコレート」を例に、食べるタイミングを見ていきましょう。

カカオ70%含有チョコレートの場合
・重量5g/1個
・エネルギー30kcal/1個
・カカオポリフェノール100mg/1個
チョコレートを食べるタイミングと量(一例)
タイミング 効果 摂取量
7:00(朝食時) 血行促進作用で体温上昇 1個
9:00(始業前) 糖質が脳のエネルギーに変化し、脳の働きを活性化 1個
12:00(昼食時) 砂糖の摂取で満腹感を誘う 1個
18:00(終業後) 鎮静作用でストレス緩和 1個
20:00(夕食後) テオプロミン摂取でリラックス 1個

1日に5回、それぞれ1枚ずつチョコレートを食べると、摂取カロリーは合計150kcal。菓子・嗜好飲料の1日の摂取カロリーは200kcalなので、ほかのお菓子やアルコールなどは控えたほうが良さそうです。

カカオポリフェノールの1日の摂取量は500mgになるので、「カカオ70%含有チョコレート」の場合、1日5枚までが適量ですね。

ほかにもお菓子やアルコール飲料などを摂りたい人は、カカオの割合が80~90%のチョコレートがオススメ。少ないカロリー量で、カカオポリフェノールをしっかり摂ることができますよ。

自分の食生活に合わせたチョコレートを選ぶようにしてくださいね。

チョコレートには少量のカフェインも含まれています。チョコレート35gに含まれるカフェインの量は、コーヒー1杯の1割程度。子どもや妊娠中の人など、カフェインが気になる人は、チョコレートの食べすぎに気をつけましょう。

食べすぎると肥満に繋がる!チョコレートを食べるときの注意点

さまざまな効能効果が期待できるチョコレートですが、注意点もあります。紹介したことも含めて、気をつけたい点を見ておきましょう。

チョコレートを食べるうえで気をつけたいのは、次のとおりです。

チョコレート摂取の注意点

チョコレートを食べても血圧が下がらない場合もある

チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」の効果の1つに、血圧低下がありました。高血圧の人は血圧低下の効果が得られやすいですが、「高血圧気味だ」という程度の人は期待する効果が得られない場合も。

血圧が下がらないからと言って、チョコレートを過剰に摂取してしまうことがないように注意しましょう。

食べすぎは肥満に繋がる!子どもや妊娠中の人はカフェインに注意

先ほど説明したとおり、チョコレートは高カロリー食材のため、食べすぎは肥満に繋がります。

チョコレートの1日最大摂取量は、35g(板チョコなら7分目あたり)まで。

それ以上食べると「菓子・嗜好飲料」の1日の摂取エネルギー量である200kcalを超えてしまうので、注意してください。

また、チョコレートには少量のカフェインが含まれているため、特に子どもや妊娠中の人は摂取量に注意が必要です。

子どもは大人と比べてカフェインの影響が出やすいため、少しの摂取でも眠れなくなってしまう場合もあるんですよ。子どもの睡眠不足は成長にも関わってくるため、夕方や夜にチョコレートを与えるのは控え、多量摂取しないよう十分管理しましょう。

さらに妊娠中のカフェイン摂取は、胎児の発育を阻害する可能性があるという研究結果も。

妊娠中の人は一度、かかりつけの医師に相談してみると安心ですね。

チョコレートを食べた後は必ず歯磨きをしましょう

チョコレートには、虫歯を予防する効果が期待できると説明しました。

しかしチョコレートには糖質が含まれており、歯に付着したまま放置すると虫歯の原因になります。

食べた後は必ず歯磨きをするのを忘れないようにしましょう。

ホワイトチョコレートはカカオポリフェノールの含有量が少ない

カカオポリフェノールが含まれるのは、主にブラックチョコレートとミルクチョコレート。

ホワイトチョコレートには、カカオポリフェノールがほとんど含まれないため、血圧低下や老化防止などの効果は期待できません。

健康的な成分がたくさん含まれているものでも、食べすぎると逆に体調を崩してしまうことがあります。食べれば食べるだけ効果が出るものでもないので、適量を摂取して毎日の健康に役立てるようにしましょう。

チョコレートの効果でより健康的な生活を目指す!

チョコレートに含まれている成分や、その効能・効果を紹介しました。

チョコレートの成分のうち特に注目なのが、血圧低下やアンチエイジング効果のある「カカオポリフェノール」。

アンチエイジングにもなる老化防止の作用や、虫歯予防の効果などさまざまな効果が期待できます。ただし摂りすぎには要注意。チョコレートは高カロリー食品なので、板チョコ1枚でも1日の菓子・嗜好品摂取量を超えてしまうんですよ。

チョコレートは毎日、何回かに分けて少しずつ食べるのがオススメ。

チョコレートの効果が持続する時間は短く、一度にたくさん食べたからと言って1日中その効果が続くわけではありません。

適量のチョコレートを正しく摂って、より健康的な生活を目指しましょう。

カテゴリー