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ショウガは現代人の必須食材!?その理由は効果と効能の高さにアリ!

健康食品としてその名前が必ず挙がる食材といえば「ショウガ(生姜)」です。

ショウガが含まれたサプリメントやおかしなど、様々な形で手軽に摂れるようになっているので普段から意識をしている人も多いと思います。

では、なぜショウガを摂るのでしょうか?

「冷え性なので保温のために」

「なんとなく、健康にいいと聞いたから」

といった感じでしょうか?

どちらも間違いではありません。

しかし、ショウガにはそれだけではない、秘められたすごいパワー・効果があるんです!

現代病の代表「糖尿病」にもすごい効果が!

現代を生きるわたしたちにとって、医療の発展もあり「恐ろしい病気」というのは非常に少なくなってきました。

逆に言えば「恐ろしい病気」にかかってしまうと治療が困難だったり時間がかかってしまう…と言えます。

そんな病気のひとつが「糖尿病」。

生活習慣病として真っ先に名前が挙げられる病名といってもいいでしょう。

もちろん避けたい病気のひとつとも言えますが、生姜は糖尿病に対して非常に高い抑止効果を発揮してくれるんです。

そもそも糖尿病はどういった病気?

「糖尿病」とはその名前から想像出来る通り、尿に糖分が含まれている状態のことを言います。

ですが尿に糖分が含まれていることそのものが危険なのではなく、本当に危険なのは血液中に糖分が流出してしまっていることが問題なんです。

わたしたちの身体は何かしらの食べ物を食べると、消化されて「ブドウ糖」という糖分に分解されます。

ブドウ糖は血液によって全身に運ばれ、細胞などを動かすエネルギーとして働いてくれます。

血液の中のブドウ糖の濃度は「血糖値」と呼ばれており、普通は「インスリン(インシュリン)」という非常に重要なホルモンが血糖値を一定にしてくれるのですが、膵臓(すいぞう)のインスリンを分泌する量が少なくなってしまった、インスリンに対する細胞の感受性が悪くなったなどの理由で

  • 血糖値を保つのに量が足りない
  • 細胞に対して作用しなくなった

場合、血糖値が異常に上昇してしまい、血液中のブドウ糖の量が多くなりすぎて糖尿病になってしまう…というわけです。

糖尿病自体は血糖値(血液中の糖度)をコントロールすることで良くなりますが、問題となるのは糖尿病そのものではなく、糖尿病を放置しておくことで発症してしまう「合併症」と言われる病気です。

合併症は数が多いですが脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞といった簡単に死に至ってしまうものから糖尿病ならではの合併症(3大合併症と言われます)である

  • 糖尿病網膜症(網膜の血流が悪くなり、失明したり白内障になったりします)
  • 糖尿病腎症(腎臓が働かなくなり、人工透析が必要になります)
  • 糖尿病神経障害(手足がしびれたり、自律神経に異常が表れます)

を発症しやすくなります。

軽度の糖尿病ですと症状がわかりづらく、自覚はないけれど糖尿病になっていた…なんてことも少なくありません。一般的に糖尿病の症状と言われる「だるさ」「何を食べても痩せる」「トイレが近くなる」といった症状が出てくるのは病気が進んできてからなんです。

「今は大丈夫」と思っていても、じつは既に糖尿病だった、なんてこともあるかもしれません。

とはいえ発症年齢を見ると50歳以上の発症率が高いので自分だけでなく、自分の両親がある程度の年齢である場合、注意しておきたいところです。

ショウガには血糖値の上昇を抑える効果が!

以上を踏まえて、ショウガの糖尿病に対する効果を見ていきましょう。

まずは血糖値の上昇を抑制する効果です。

「ジンゲロール」、「ショウガオール」、「ジンゲロン」の3つはいずれもショウガの成分です。

中でもショウガの辛味成分である「ジンゲロール」が飛び抜けて脂肪を分解する効果(血糖値の上昇を抑制する効果)が高いことがわかります。

ジンゲロールはショウガを生で食べた時に多く含まれる成分で、ショウガを加熱や乾燥することでショウガオールやジンゲロンが生成されます。

普段からショウガを積極的に食事などに取り入れておくことで、血糖値が上がりにくくなり、また、血糖値を下げる効果もあるということです。

既に糖尿病の人にも効果が!白内障の予防にも有効

ショウガの効果はこれだけではありません。

糖尿病の人がなってしまう確率が高い「白内障」の抑制にも効果があるという研究結果があります。

そもそもなぜ白内障になってしまうのかというと、「糖化反応」によるところが大きいのです。

詳しいメカニズムはまだ解明されていないのですが、「ソルビトール」という特殊な糖が目の「水晶体」の内部に蓄積することで白内障の進行が正常な方よりも進みやすいと言われています。

日本橋白内障クリニックによると目の構造はこのようになっていますが、濁ってしまうことで見えにくくなったり、白く見えてしまったりするようです。

また、糖尿病になると目の毛細血管が集まっている部位、「網膜」の血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなると腫れてしまったり、出血することで3大合併症のひとつである「糖尿病網膜症」という病気を起してしまうこともあります。

目は一度病気になってしまうと治療も大変ですし、替えのきかない部位でもありますので、怖いと感じる方も多いでしょう。

しかし、こういった症状にも生姜は非常に有効なんです。

インドの研究機関にて、ショウガを含む17種類の食材を選び、この糖化をどれだけ食い止められるかを実験したところ…

なんと、ショウガが抑止率「93%」で1位だったんです!

違う実験方法でもショウガが抑止率1位という、非常に素晴らしい成績でした。

このグラフは4つのグループによる比較の結果です。

グループ1 … 健康なラット
グループ2 … 糖尿病かつなにも与えられない(糖尿病を放置している状態)
グループ3 … 糖尿病の状態で、濃度が0.5%のショウガ粉末を与えられた状態
グループ4 … 糖尿病の状態で、濃度が3%のショウガ粉末を与えられた状態

これで経過を観察したものになります。

グループ2はどんどん白内障が進行してしまっていますが、ショウガ粉末を与えられているグループ3と4では明らかに白内障の進行が遅くなっていることがわかります。

仮に糖尿病になってしまったとしても、白内障の進行を遅らせることは十分可能なんですね。

現代で生活する上で、糖尿病は生活している上で気をつけないといけない病気のひとつと言えるでしょう。

特に生のショウガに含まれている「ジンゲロール」を摂取することでしっかりと予防が出来ますから、普段の食事の中でできるだけ積極的にとるようにしたいですね。

もちろん生はちょっと…という方は加熱したものでもOKです。意識的に摂取することが大切ですよ。

絶対に将来ボケたくない!そんな方にもショウガはおすすめ

糖尿病のような生活習慣病もかかりたくない病気ですが、将来的に絶対になりたくない病気のひとつは「認知症」ではないでしょうか。

日本も高齢化が進んでいる中、認知症は身近な病気と言っても過言ではなくなってきました。

これだけ高齢者が増えることになると、それだけ認知症の方が増えてもおかしくなさそうです。

いつ自分の親が年を取ったら認知症になるかわかりませんし、自分も確実に認知症にならないとは言い切れません。

なんとかして認知症になるのは避けたい…と考えている方は多いと思いますが、そんな方にもショウガがおすすめ。なんと認知症の予防にもショウガが有効なんです。

認知症にも種類があり、一番多いのはアルツハイマー型

認知症とは、脳の一部が上手く働かなくなってしまったり、一部の細胞が死んでしまうことにより日常生活に支障が出てしまう状態のことを言います。

認知症にも「レビー小体型」「脳血管性」「前頭側頭型」…などなど、かなりの種類があるのですが、中で一番多いのは「アルツハイマー型」です。

いわゆる「ボケてしまった」状態で、認知症の一般的なイメージはこちらになるでしょう。

脳の器官の一つである「海馬」という記憶に関係する部分がダメージを受けてしまうため、物事を忘れやすくなってしまうんですね。

認知症の原因となるのは「酸化ストレス」。

つまり、酸化ストレスを減らすことが出来れば認知症やアルツハイマーを防ぎやすくなるということなんです。

ショウガには認知症の治療薬と同じ効果が!

認知症に使用されるお薬には、「アセチルコリンエステラーゼ」の働きを悪くすることによって認知症の進行を食い止めるものがあります。

ショウガにはこのお薬と同じような効果があることが研究結果にてわかりました。

この炎症反応や酸化ストレスは、年齢を重ねたことによってなりやすい病気(骨粗しょう症など)を引き起こす要因でもあります。

ジンゲロンを摂取するだけで認知症の予防になるだけでなく、それらの抑制にも効果があるということですね。

ショウガを加熱することや、乾燥することによって出てくる「ジンゲロン」は認知症予防にピッタリです。

今は大丈夫でも将来が心配、という方も今から摂取しておくことで十分な予防となりえるでしょう。

冬にショウガ紅茶などにして飲むと保温効果もあいまって、冷え性対策にもなりますね。

女性の痛みや病気にとっても嬉しい効果があるのも見逃せない

ショウガは女性に嬉しい食材!として紹介されることも多いですよね。

保温効果だけでなく、女性特有の痛みにも効果があるのがショウガなんです。

その女性特有の痛みとは、「生理痛」。

生理は人によって重さが非常にバラバラで、全く生理痛を感じないような人もいれば生理が始まると3日程度動くことが出来ないほどの痛みに襲われてしまう…という人もいます。

痛いときには鎮痛剤を飲めばいいのですが、あまりに薬に頼りすぎると

「だんだん効かなくなってきちゃうのでは?」

「あんまり身体によくなさそうだし…」

と、不安の原因にもなります。

そんな時はショウガを利用してみてはいかがでしょうか。

生理不順にも効果アリ!冷え性の予防にもおすすめ

最近女性に多い「生理不順」。その理由はホルモンバランスの乱れによるものですが、具体的に「なぜホルモンバランスが乱れてしまうのか」は解明されていない部分が多いです。

基本的にはストレス、そして身体の冷えが影響していると言われています。

身体の冷えというと冬を想像してしまいがちですが、最近は夏も暑いためにエアコン環境の中にいる、という方も多いでしょう。

エアコンは快適ではあるものの、身体の冷えを引き起こしてしまう原因にもなります。

そんな時にもショウガが大活躍。ショウガを体内に取り入れることで血管を拡張してくれるので血行がよくなり、冷え性が改善されます。

加熱したものでも構いませんし、生でも構いません。食事に取り入れたり生姜紅茶を飲むのがお手軽でオススメです。

身体の免疫力もあがるので、風邪の予防にもピッタリですね。

子宮頸がんにも効く!?生姜湯や生姜湿布

女性ならではのガンというと、やはり「子宮頸がん」でしょう。

なんと民間療法ではあるものの、生姜湯や生姜湿布は子宮頸がんの予防や治療にも効果があると言われているんです。

日本では古来から生姜は保存や調味料といった用途だけでなく、薬としても扱われていたのでおかしいことではありませんね。

生姜湯の作り方は非常に豊富で、

  • 水に砂糖と生姜チューブを入れたもの
  • スライスした生姜を乾燥させ、お湯に入れるもの
  • 生姜をすりおろし、片栗粉とはちみつを入れるもの

など本当に様々です。

このあたりは自分の好みでいいかと思います。

生姜の主な辛味成分である「ジンゲロール」がガンの抑制作用の効果が高いと言われていますので、生姜を加熱してあればOKと言えるでしょう。

また、お腹が痛いときや子宮頸がんになった場合お腹周りをあたためるために「生姜湿布」を利用するのも(民間療法ではありますが)有効と言われています。

生姜そのものを湿布にするものと、生姜湯をタオルに浸して湿布にするものがありますが、冷えの改善には後者の方がおすすめされています。

70度~80度に温めたお湯(バケツなどに用意するのがオススメです)に、200gの皮ごとすりおろした生姜をガーゼや布などに包み、入れます。

厚めのタオル2枚にそのお湯をしっかりと染み込ませ、絞って患部にあてます。湿布用のタオルの上からさらにタオルをかけるなど、冷えにくい工夫をしましょう。冷めたらもう1枚と交換します。

湿布が終わったら、最後に水で絞ったタオルで拭けば完了です。

大きな病気はもちろん、冷えや月経痛といった身近な女性の困りごとに対しても高い効果を発揮する生姜は、まさにスーパー食材といってもいいかもしれません。

しかもチューブでもいいですし、乾燥生姜でも全く問題なしという手軽さも大きな魅力でしょう。

生姜湯や生姜湿布は簡単に出来ますので、子宮頸がんでない方でもぜひ活用してみてください。

女性の美容にもショウガは欠かせない!?これは取り入れるしかない!

ここまで大きな病気、そして女性特有の病気や痛みの解消にショウガは非常に高い効果を発揮していることをご説明してきました。

しかしまだまだ終わりません。なんと、今度は女性の「美」にも大きくショウガが影響を与えていることについて、ご紹介させていただきたいと思います!

まさかのダイエット効果も!?「生姜紅茶ダイエット」が話題

まだまだ女性には見逃せない話題があります。なんと「生姜紅茶」を飲むだけで痩せる!?という、「生姜紅茶ダイエット」なるものがあるんです。

その原理はとてもシンプルなもので、生姜を飲むことで血行を良くし、代謝をアップして脂肪を燃やす!というものです。さらに紅茶のポリフェノールやカフェインでダイエット効果をアップ!

「本当にそんなので痩せるの?」と思わず思ってしまうかもしれませんが、これが(失礼ながら)意外にも効果があるようです。

先ほど冷え性の解消にも役立つとお話しましたが、冷えは血流を悪くし、代謝を下げます。しかし血のめぐりが良くなれば自然と代謝もあがります。特に運動不足の女性にはオススメできそうです。

他にも「便秘が解消された」「むくみがなくなった」といった、血流がよくなることによって体質が改善された口コミが多いです。

速攻で体重を落とすダイエットというよりも、体質改善出来て結果ダイエットに繋がった、という感じでしょうか。

方法は簡単で、紅茶にすりおろした生姜(生姜チューブでもOK)を小さじ1~2杯分入れるだけです。市販されている生姜紅茶でもOK。1日4~5杯程度飲めば十分ですが、特に朝とお風呂に入る前がオススメされています。

ダイエット法というよりは健康法に近いかもしれませんが、継続しやすい分効果を実感しやすいとも言えそうですね!

女性が嫌いな「活性酸素」。その抑制にも効果アリ!

女性が嫌いなものと言えば「活性酸素」ですよね(笑)。美の大敵!と言わんばかりに日夜活性酸素と戦っている女性も多いのではないでしょうか?

とはいえ活性酸素は美だけではなく、生活習慣病の原因ともなりますから、私達の大敵と言ってしまってもいいでしょう。

その対策には生姜が有効!まあ、最初に糖尿病などの生活習慣病に効果があるとお話しましたので当然とも言えるのですが…。

生姜には「ショウガオール」「ジンゲロール」といった辛味成分であっても加熱した方が多くなるもの(前者)と生のままの方が多くなるもの(後者)があります。

より抗酸化作用が高いのは生生姜を加熱した際に出る成分「ショウガオール」であることがインドの研究所の研究によりわかりました。

ショウガオールの抗酸化作用はジンゲロールの3.3倍、ビタミンEの3.4倍と圧倒的な差です。

もちろん顔に塗りたくるような危険なことはNG!(笑)

食べ物や飲み物から摂取するだけでOKです。ヘタに高い化粧品を使うよりも高い効果を得られるかもしれませんね。

ダイエット効果と合わせて加熱した生姜を摂取するだけで健康と美容が一度に手に入ってしまいます。そう考えると生姜って本当にすごいですね。

特に夏は汗をかいて体調を崩しやすいですから、暑いとはいえど夏こそ生姜は取り入れておきたい食材と言えるかもしれません。

夏場には特に摂りたい!食中毒の予防にもなる

最後にご紹介するのは、ショウガの効果としてみなさんがよくご存知なもの。

それは、「殺菌・消毒効果」です。

わたしたちは、ショウガに殺菌や消毒の効果があることはとてもよく知っています。でも、なんとなくそれを軽視しているところがあるような気がします。

ですがショウガの本当の効果はすごいんです!

しっかりと実験結果によって食中毒の予防になるという結果が出ているんですよ。

病原性大腸菌のような凶悪な菌の予防にも!

病原性大腸菌というと、日本では「O-157」が有名ですよね。

小さい子が感染してしまうと命にまで危険が及んでしまいますし、成人していても命を落とした方が多い非常に凶悪な大腸菌です。

これらを予防することが出来るのはとってもありがたい話ではないでしょうか。

殺菌するだけでなく、体外に排出する効果もある

生の生姜に多く含まれるジンゲロールは食品に対して抗菌作用があり、加熱することで多く含まれるようになるショウガオールは酸化防止の作用があります。

どちらも食を安全に、かつおいしく楽しむために役立っているというわけですね。

さらにジンゲロールは口臭や歯周病の原因となるPG菌やPI菌への殺菌効果も認められているとか。口内環境が気になる方は要チェック!

さらに嬉しいのは、殺菌作用があるだけでなく、きちんと体外に排出してくれる「デトックス効果」があることではないでしょうか。

健康面、美容面、さらに食の面でも安心を提供してくれるのは驚きしかありませんね。

夏場には食中毒の危険性が高まりますから、暖かくなってきたら意識しておきたい部分ですね。

特に小さいお子さんには刺激には注意しつつ、食中毒予防としてショウガを入れた食事をとってもらうようにするといいかもしれません。

現代人には必須の「ショウガ」。効果的に取り入れてより健康に!

いかがでしょうか、ショウガにこんなパワーがあるなんて…!と驚いた方も多いのではないでしょうか?

保温効果や軽い消毒効果だけではない、非常に大きな効果があるショウガの成分。

もちろん生で取り入れるもよし、乾燥ショウガの粉末をコーヒーや紅茶に入れるもよし、普段の一品にちょっと「薬味」や「隠し味」としてプラスすることもしやすい…と、取り入れやすい食材なのも大きな魅力です。

普段の食生活にちょっとショウガをプラスして、より健康になれる、現代人に必須といえる食材。

それが「ショウガ」ではないでしょうか。

サプリメントタイプもありますから、ぜひ自分の生活に取り入れやすい方法で試してみてください。

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