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かつおだしの効能で身も心も軽々!疲れや肩こりを吹き飛ばす効果も!

日本では、食生活の欧米化が叫ばれて久しいけれど、近年は逆に世界各国で和食ブームが起こり、ヘルシーでおいしい和食の良さが日本でも改めて見直されています。

そんな和食に欠かせないのが、お出汁。お出汁には色んな種類があって、どれも健康的ですが、今回は特にかつおだしに注目してみました。

お出汁の中でも、かなりベーシックで親しみやすいかつおだしですが、その地味な佇まいの中に、実に様々な健康効果を秘めていたのです!

そんな、かつおだしの凄さを余すとことなくご紹介しますので、ぜひ明日からの献立にお役立て下さい!

知って納得!かつおだしの有り難い歴史と栄養を学んでおこう!

かつおだしは、当たり前ですが、魚の鰹(カツオ)から取ったお出汁です。でも、生のかつおのままではなく、一旦鰹節にしてから削ったものでお出汁を取るのが一般的ですよね。

ここでは、かつおだしや、その元となるかつお節の歴史や栄養などについて、基本的なことをお話しておきたいと思います。

かつおだしは日本最古の調味料!

私たちの祖先は古くから、木の実、肉や魚などを煮ると旨みが煮汁に溶け出すことに気づいていました。それを食事に利用したのが出汁の始まりと言われています。

そんな中、かつお節の原型と言えるようなものが登場したのは、4~5世紀頃の大和王権時代だと考えられています。とはいえ、当時はかつおを干したものが使われ、現在のかつお節とは少し違っていたようです。

日本では、魚が貴重なタンパク源だったこともあり、この頃のかつおだしが我が国最古の調味料とされています。

現在のようなかつお節が出汁に使われるようになったのは、江戸時代に入ってからのこと。

秘伝の味として和歌山と高知の2県のみで製造されていたかつお節ですが、徐々に広まり、明治時代には全国にかつおだし文化が普及しました。

かつおだしの栄養

繰り返しになりますが、かつおだしはかつお節から出たお出汁です。なので、まずはかつお節の栄養からご覧ください。

  • たんぱく質
  • ビタミンB、ビタミンD、ビタミンE
  • カルシウム
  • リン
  • マグネシウム
  • カリウム
  • 亜鉛

このように、かつお節には様々な栄養がバランスよくたっぷり詰まっています。生のかつおに比べても、その栄養価はかなり高くなっています。しかも、人間が体内で作ることができない8種類の必須アミノ酸を全て含有しているという、大変優れた食品です。

このかつお節を削ってお湯で煮だしたかつおだしは、かつお節そのものに比べると、少々栄養は少なくなります。それでも

  • たんぱく質
  • ビタミンB群(ナイアシン、パントテン酸など)
  • リン
  • マグネシウム
  • カリウム

などの栄養素が含まれています。

特にビタミンB群は豊富で、美肌効果、抗ストレス効果や動脈硬化を予防する作用などがあります。

出汁にはカビ付けした本枯節を!

かつお節を作る最後の工程に「カビ付け」と呼ばれるものがあります。その名のとおり、カビを付着させて乾かすことを繰り返します。

カビ付けをすることによって、乾かすだけでは得られない風味が出たり、だしの透明度を高めたりする効果があります。

カビ付けと天日干しを何度か繰り返してできたかつお節を「本枯節」と言いますが、カビ付けの手前までで終えたかつお節を「荒節」と呼びます。本枯節の方が手間がかかっていて美味しいため、お料理に出汁として使うならこちらがオススメです。

旨味のもとはグルタミン酸やイノシン酸

「だし」というのはつまり、旨味成分のことです。アミノ酸の一種であるグルタミン酸などの旨味成分がたっぷり含まれているからこそ、塩や味噌だけでは出せない深みのある味わいが出てくるのです。

美味しいお料理を作るには鰹の旨味成分だけでは物足りないため、市販のだしパックなどにはグルタミン酸を豊富に含んだ昆布だしや、イノシン酸を含む煮干しだしなどを混ぜてあるものが一般的です。

和食には欠かせないかつおだしは、日本最古の調味料なんですね。昔から飲まれ続けるだけあって、大変栄養豊富な食品です。

市販の粉末やパックになっているかつおだしには、煮干しや昆布など他の旨味成分を持つだしも一緒に入っています。そうすることでより味に深みが出て美味しくなります。もちろん、有効成分の種類も増えるので、健康にもいいですね。

かつおだしで認知症予防!脳をはっきりスッキリさせよう

毎日当たり前のように口にしているかつおだしですが、このサイトで取り上げるくらいですから、ただ美味しいだけではありません!

ここからは、かつおだしの思わぬ健康効果について、たっぷりとご説明していきます。

かつおだしのナイアシンが認知症予防に!

先述の通り、かつおだしにはビタミンB群が多く含まれています。ビタミンB群の中のナイアシンという成分には、アルツハイマー病や認知症を防ぐ効果があるという研究をご紹介します。

BACKGROUND:Dementia can be caused by severe niacin insufficiency, but it is unknown whether variation in intake of niacin in the usual diet is linked to neurodegenerative decline. We examined whether dietary intake of niacin was associated with incident Alzheimer’s disease (AD) and cognitive decline in a large, prospective study.

CONCLUSION:Dietary niacin may protect against AD and age related cognitive decline.
【翻訳】
バックグラウンド:認知症は、重度ナイアシン不足が原因で発生することができますが、それは通常の食事中のナイアシンの摂取量の変化が神経変性の低下にリンクされているかどうかは不明です。私たちは、ナイアシンの摂取量は、入射アルツハイマー病(AD)と大規模前向き研究では認知機能低下と関連していたかどうかを調べました。
結論:食物ナイアシンは、ADおよび年齢関連認知機能低下に対して保護することができます。
出典:1Rush Institute for Healthy Aging, Centers for Disease Control and Prevention, Atlanta, GA, USA(翻訳:米ラッシュ研究所)

この研究によれば、食品からのナイアシン摂取量が多いほど、アルツハイマー病や認知症にかかるリスクが低減されるということが分かったのです。

ナイアシンには血流を良くする作用があり、脳内の血流や脳神経の働きが良くなるためだと考えられています。

血流が良くなると、こんな効果も!

ナイアシンが豊富に含まれるかつおだしによって、脳内の血流や脳神経の働きが良くなることが実証された研究をご紹介しました。しかし、かつおだしには脳だけではなく表皮の血流を良くする効果もあることが知られています。

なので、認知症の予防以外にも、こんな効果も期待できるんです。

  • 脳梗塞予防
  • 高血圧予防
  • 記憶力・集中力アップ
  • 脳の疲労感改善
  • 疲れ目改善
  • うつ症状改善
  • 精神的な疲労感改善
  • 耳鳴り改善
  • 肩こり改善

脳梗塞のような、死に直結しかねない怖い病気を防げるだけではなく、日々の生活をより元気に充実したものにしてくれる効果もいっぱいなんですね!

かつおだしには、高い血流改善効果があることが知られています。そのおかげで、脳梗塞や高血圧などの循環器系の病気を予防改善する効果や、肩こりや頭痛などの誰もが抱えやすいお悩みをも解消する効果も期待できます。

認知症やアルツハイマー病を予防することもできるとなれば、家族みんなで積極的に摂りたい食材と言えますね。

かつおだしのヒスチジンでダイエット!子どもにも絶対必要な栄養素

かつおだしのパワーのご紹介は、まだまだ続きます。女性にはもちろん、体重や中性脂肪が気になってきた中年男性にとってもうれしい、ダイエット効果も期待できるんです。

ヒスチジンとは?

かつおだしによるダイエット効果は、ビタミンB群や旨味成分のイノシン酸からも得られるのですが、ここでは特に「ヒスチジン」という成分によるダイエット効果についてご紹介します。

ヒスチジンとはアミノ酸の一種です。大人は体内でヒスチジンを作ることができるのですが、子どもは作れません。なので、子どもにとってのみ必須アミノ酸という、ちょっと変わった成分なんです。

そして、すでにお伝えした通り、かつお節やかつおだしにはすべての必須アミノ酸が含まれているため、もちろんヒスチジンも含まれています。したがって、かつおだしでとったお味噌汁やお吸い物は、子どもにもぜひ食べさせたい食材なんです。

かつおだしの食欲抑制&脂肪燃焼効果

ヒスチジンを含むかつおだしには、脂肪燃焼と食欲抑制という2つの面からのダイエット効果があります。

お出汁は高たんぱく低カロリーの優れた食品ですし、元々ダイエットに向く食材ではありました。それに加えて、ヒスチジンによるダイエット効果も合わせて得られるため、脂肪や体重を落としたい人にはぴったりなんです。
かつおだしには、子どもにとっては必須アミノ酸であるヒスチジンを含め、すべての必須アミノ酸が含まれているのですね。赤ちゃんからお年寄りまで、家族みんなで毎日食べたいですね。

健康的にダイエットするには、必要な栄養素は摂りつつも高たんぱく低カロリーを心がけることが大切です。かつおだしは、その条件を満たすうえに食欲を抑えて脂肪を燃焼させるという、ダイエットに最適な食材なのですね。

かつおだしで疲労回復&集中力UP!不安や緊張をほぐすのもお任せ!

血流改善効果やダイエット効果など様々な効能を持つかつおだしですが、身体だけではなく心の健康にも効くって知っていましたか?ここからは、メンタル面での効果効能をご紹介します。

かつおだしで不安や緊張がやわらぐ

かつおだしを摂取することによって、人の気分や感情の状態が良くなることを示した研究を引用します。

女子学生27人のうち気分が安定している人を対象に、かつおだしを飲むグループとそうでないグループに分け、両グループにどんな差が出たかを調べた研究です。

As a result, the scores for tension, anger and TMD (Total Mood Disturbance) in the skipjack soup stock group significantly decreased from the initial values.
These results suggest that skipjack soup stock had a beneficial effect on mood status.
【翻訳】
その結果、カツオ出汁グループ内の緊張、怒りとTMD(トータルムード外乱)のスコアが有意初期値から減少しました。気分のアンケートでは集中力のスコアは、初期値から増加した。
これらの結果は、カツオ出汁が気分の状態に有益な効果を持っていたことを示唆しています。
出典:Ajinomoto co inc.,Fukuoka Women’s University(翻訳:味の素株式会社と福岡女子大学との共同研究)

このように、かつおだしによって緊張や不安などが改善され、集中力がアップするという結果が出たのです。

ペプチドで効率的に疲労回復!

さらに、かつおだしには疲労を回復させる効果もあります。

近年注目を集めている「ペプチド」は、たんぱく質が分解される過程でアミノ酸が数個つながった状態のものです。たんぱく質そのものよりも吸収されやすいのが特徴です。

そして、かつおにもアンセリンというペプチドが含まれています。アンセリンの効果には以下のようなものがあります。

  • 抗酸化作用
  • 疲労回復
  • 運動能力の向上
  • 通風の予防・改善

中でも大きな効能は、疲労回復効果です。

かつおをそのまま食べてもいいのですが、かつおだしの方がよりアンセリンを効率的に摂取できます。

疲れた時や運動の前後にかつおだしを飲めば、きっと元気になれますよ。

かつおだしを飲むだけで不安や緊張がやわらぎ、集中力も増すばかりか、疲労回復効果まであるとは、まさに飲む薬と言えますね。

大事な試験やプレゼン、スポーツの試合の前などにかつおだしを飲めば、きっと良いパフォーマンスが期待できますね。

毎日のかつおだしで血流イキイキ!身体も気分も軽くしよう!

いかがでしたか?普段当たり前のように飲んでいるかつおだしのお味噌汁に、こんなに優れた効果があることを知ったら、ますます美味しく感じられそうですよね!

脳の血流を良くするだけでなく、肩こりや疲労感、緊張感などを和らげてくれるかつおだしは、忙しくてお疲れの現代人に打ってつけの食材と言えます。

お出汁を取るのが大変なら、粉末出汁でも構いません。朝と夜にかつおだしのお味噌汁を飲む生活は、あなたの毎日をきっと元気に生き生きとしたものに変えてくれるはずです。

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