看護師さんの辛い勤務環境

夜勤看護師の実態調査!辛い夜勤を乗り切り高収入を得よう

夜勤看護師の実態調査!辛い夜勤を乗り切り高収入を得よう

看護師の退職理由に「体力的に夜勤が辛い」が上位にランクインするなど、看護師にとって夜勤が大きな悩みのタネになっています。

しかしその半面、夜勤は重要な収入源で夜勤1回あたりの給与は30,000~35,000円が相場となり、看護師の大きな魅力となっているのも事実です。

夜勤に興味があるけれど自分に務まるか不安な人は、まず夜勤でいったいどんな仕事をするのか?どんな問題があるのか?など夜勤について知ってから検討してみてはいかがでしょうか。

今回は看護師の夜勤の実情や、夜勤をうまく乗り切る方法について説明し、夜勤が辛い人には夜勤のない職場についても紹介していきます。

看護師で初めて夜勤をする人はまずシステムから把握しよう

看護師として入職して、すぐに夜勤が始まるわけではありません。病院によって夜勤の開始時期はまちまちですが約半年ぐらい日勤を経験し、一通りの業務ができるようになり少人数で勤務を任せられるようになってから初めて夜勤が始まります。

夜勤では主にどんな業務を行うのか、次に説明しましょう。

仮眠中でも急変時には対応を!看護師夜勤の仕事内容

夜勤の看護師がどのような仕事を行うか、1日のタイムスケジュールの例を紹介します。

時間 仕事内容
17:00 日勤スタッフから申し送り、血糖値の測定
18:00 夕食の配膳、配薬
19:00 検温、点滴
20:30 就寝前の準備
21:00 消灯
23:00 ラウンド
1:00 ラウンド(交代で仮眠)
3:00 ラウンド(交代で仮眠)
5:00 食事休憩
6:00 検温、採血、血糖値の測定
7:00 朝食の配膳、配薬
8:00 看護記録の記載
9:00 日勤スタッフへ申し送り、帰宅

看護師の夜勤では主に次のような仕事があります。

  • 食事の配膳やサポート
  • 就寝前の準備(トイレ介助、オムツ交換)
  • 消灯後のラウンド
  • 急変対応

ラウンドは2時間に1回など定期的に朝まで行われ、患者の様子を確認しながら病棟を巡回していきます。

ただ巡回すればいいというわけではなく、病室に入って点滴に不具合がないか、患者がちゃんと呼吸をしているかなど細かく確認していきます。

暗闇の中、寝ている患者の呼吸はチェックがしづらいため、慣れるまではラウンドに時間をとられます。

また夜勤には多くの場合、2時間程度の仮眠が設けられています。しかし、急変などの緊急時は仮眠をしていても業務にすぐ戻らなくてはいけません。

看護師の夜勤には2交代制と3交代制の2種類がある

夜勤がある病院では、主に二交代制と三交代制の2種類の勤務体制があります。まず、二交代制の勤務時間例から紹介します。

二交代制の勤務時間例
日勤 8:30~17:30
夜勤 17:00~9:00

見てわかるとおり、二交代制の病院では夜勤の労働時間が約16~17時間と長いのが特徴です。病院にもよりますが、主に継続的な治療が必要な慢性期病院に二交代制を採用している病院が多くあります。

次に急な病気やケガで緊急に治療が必要な急性期病院が多く採用している三交代制の勤務時間を見てみましょう。

三交代制の勤務時間例
日勤 8:30~17:30
準夜勤 16:30~25:30
深夜勤 0:30~9:00

三交代制の場合は準夜勤と深夜勤があり、だいたい8時間ごとに交代していきます。

三交代制の辛いところは、日勤が終わってその日の夜に深夜勤も入る場合があることです。日勤終わりで約7時間後には深夜勤が始まるので、なかには家に戻らずに仮眠室で休んで深夜勤に挑む看護師もいます。

主婦の場合、シフトによっては日勤の仕事を終えて家に帰り、夕食の支度をしてお風呂に入ったらすぐ深夜勤へ、という休む間もないハードな日もあります。

しかし、二交代制の夜勤と違って長時間拘束されるわけではないので、三交代制の夜勤を選ぶ人も多いようです。

深夜勤のあとは翌日に準夜勤が入ることも多く、なかなか丸一日休めない状況も出てきます。もちろん土日平日関係なくシフトが組まれるため、慣れないうちは精神的にストレスを抱えがちです。

また、三交代制は二交代制に比べて生活のリズムが崩れやすく、身体にも負担が大きいです。無理をして寝ても睡眠の質が悪いため眠りが浅くなり、不眠症の原因にもなり得ます。

無理をして働けなくなっては元も子もないので、そうなる前にも身体に不調を感じたら看護師長に相談し、しばらくシフトを変更してもらいましょう。

重労働の看護師を守ってくれる「夜勤の72時間ルール」

ここまでの説明で、夜勤って大変そうって思った人がいるかもしれませんが、夜勤がある病院だからといって月に何度も夜勤に入れさせられるかというとそうではありません。

「夜勤の72時間ルール」というものがあり、看護師の夜勤は1カ月に72時間以下にしなければいけません。

二交代制では1回の夜勤が約16~17時間なので月に4回まで、三交代制では準夜勤と深夜勤とも1回が約8時間なので月9回までとなります。

ただ、このルールは努力目標であって強制ではなく、守られていない病院も多々あります。夜勤の72時間ルールは、病院が診療報酬を国から多くもらうための1つの条件であって、より大きな報酬を得たい場合はこのルールを守る必要があるんです。

しかし、夜勤の72時間ルールには例外もあります。例えば、救命救急センターやICUなどの集中治療系の病棟、認知症治療病棟などは日勤と同程度の看護師の人数が必要なため、夜勤の72時間ルールは免除されています。

    夜勤の72時間ルールが適用されない職場例

  • 救命救急センター
  • 集中治療系の病棟
  • 緩和ケア病棟
  • リハビリテーション病棟
  • 認知症治療病棟
  • 介護施設

さらに夜勤専従看護師の場合は、2012年の法改正で夜勤回数の上限が撤廃され、72時間以上夜勤に入れるようになったんです。そのため現在は夜勤専従看護師として働く人が増え、求人も多く見られるようになりました。

厚生労働省は、夜勤専従看護師が増えることによってそれ以外の夜勤看護師の負担を減らすのが狙いだと説明しています。

夜勤のみで高収入が得られる!夜勤専従看護師という働き方

夜勤専従看護師とは、夜勤専門で働く看護師です。看護師不足が大きな問題になっている日本ですが、夜勤で働く看護師は夜勤の72時間ルールの影響もあり、さらに不足しています。

この問題を解消するために夜勤専従の看護師が普及してきました。夜勤専従看護師は1回の夜勤で約3万円(二交代制の場合)の給料がもらえます。

夜勤専従看護師の場合、夜勤の72時間ルールは適用されないため勤務日数に上限はなく、10回働いただけでも月に約30万円稼ぐことができます。

日勤と夜勤を交代で行う場合、生活リズムが崩れて身体への負担が大きくなりますが、夜勤専従で働く場合は夜型として働けば生活リズムが乱れにくいというメリットがあるんです。

看護師の求人の中に「夜勤の看護師バイト」というのを目にしますが、これは非常勤の夜勤専従看護師のことで、夜勤専従の看護師の中にもアルバイトの非常勤と正規雇用の常勤という働き方があります。

夜勤の看護師バイトでプライベートを充実させる

夜勤専従の看護師で働く場合、給料に関しては夜勤手当がつくため1回約3万円と大きな額になります。常勤の夜勤専従看護師の場合はさらにボーナスも出ますので、給料重視で仕事を選ぶときは常勤で働くのがよいでしょう。

しかし、仕事もプライベートも充実させたいという人は、夜勤の看護師バイトがお勧めです。

バイトと言っても夜勤手当がつくため他の職業に比べて給料は高めですし、バイトなら休みたい日の希望が通りやすくなります。

他のやりたい仕事や他の病院と掛け持ちするなど、夜勤の看護師バイトをうまく活用すれば働き方も広がると思います。

三交代制の場合、準夜勤の給料は1回約18,000円、深夜勤は約23,000円が相場です。三交代制は1回の働く時間が二交代制に比べて短い分、1カ月の勤務日数も増やせますよ。

看護師が辛い夜勤を乗り切るために気を付けるべきポイント

いくら給料が高いと言われても、冒頭でも説明したとおり夜勤がきついと感じる看護師が多いのは事実です。そこで次は看護師が辛い夜勤を乗り切るための方法について紹介しましょう。

夜勤前の食事は胃がもたれない軽食を

夜勤前の仮眠や食事は大切です。仮眠は1時間でもしておくと、脳が休まり夜勤中も頭がスッキリしますよ。

また、前日からバランスの良い食事を心がけ、夜勤直前は胃がもたれない軽食で済ませてください。

夜勤中も食事休憩はありますので、あまり食べ過ぎると消化に血液が周り、集中力が低下してしまいます。

夜勤前の軽食にはバナナが消化に良く、ヘルシーなのでお勧めです。

夜勤中の仮眠はたとえ15分でも横になる

夜勤も段取りが重要です。患者の状態など重要視するポイントを知っておけば、緊急時のトラブルにもスムーズに対応することができます。日勤のスタッフがいる間に注意事項がないか必ず確認しておきましょう。

夜勤中には仮眠できる時間がありますので、たとえ15分であっても仮眠は必ずとってください。

15分寝ただけでも脳や身体の疲れは回復します。眠れなくても仮眠室で目を閉じて横になるだけで効果がありますよ。

また夜勤中に眠くなる場合もあるので、カフェインを摂取できるようコーヒーや栄養ドリンクなどを用意しておきましょう。

朝方になると眠気もピークになるので、ご褒美のスイーツなどを食べたりクール系の目薬をさすなどして、最後までミスが出ないよう夜勤を乗り切ってください。

夜勤後は疲れを溜めないよう十分な休息を

夜勤後はまっすぐ家に帰り、無理せず身体を休めてください。一日の始まりで何か活動しなきゃもったいない感じもしますが、休まなければ疲れは確実に溜まっていきます。

どうしても日中にやることがある場合でも2時間程度の仮眠をとるだけで疲労感はかなり回復します。

がっつり寝られる場合は、厚手のカーテンを閉めて光が部屋に入らないようにし、音も完全にシャットダウンしてパジャマに着替えて寝てください。

スマホやパソコンのディスプレイから出るブルーライトは、睡眠の質を低下させます。特に疲れて寝る前は、ぐっすり眠れるようメールの返信やスマホゲームは控えましょう。

夜勤の疲れを溜めないことが次の夜勤を乗り切る重要なポイントです。

その日の疲れはその日のうちに解消しておきましょう。

食事や睡眠も大事ですが、夜勤を続けるためには体力も必要です。休みの日には仕事に影響がない程度にランニングやウォーキングなどで体を鍛えておきましょう。

夜勤がむかないと感じたら日勤のみの職場に転職しよう

夜勤を乗り切る方法について説明しましたが、それでも夜勤が合わないとか辛くて辞めたいと感じたら、日勤のみで希望を出したり夜勤のない職場に転職することをお勧めします。

看護師が活躍できる職場の中には、夜勤がない仕事も多くあります。

夜勤がない日勤のみの仕事例

ここで紹介した仕事は基本的に夜勤のない仕事で、夜勤がないということはそれだけ給料も低くなります。

将来的には病棟勤務の看護師より年収が高くなる職種もありますが、転職時には下がることが多いことだけ覚悟しておいてください。

どうしても夜勤に慣れない人もいます。夜勤の給料も魅力的ですが、健康を第一に考えて体調を崩す前にシフトの変更を依頼したり、どうにもならない場合は転職を考えてみましょう。

夜勤後は十分に身体を休めて疲れを次の夜勤まで持ち越さない

看護師の夜勤は給料が高いのが魅力ですが、体力的にきついのがネックになっています。

先ほど紹介した夜勤を乗り切る方法を活用し、次の夜勤へ疲れを持ち越さなければ意外と体力的にも楽に続けられます。

夜勤専従看護師という働き方も最近は増えてきていますので、日勤と夜勤の両方をこなすのが辛い場合は、夜勤のみで高収入を得るのもお勧めです。

それでも夜勤によって体調を崩したり、体力的にきついを感じたら日勤のみでの勤務を希望したり、夜勤のない職場へ転職も検討してみましょう。