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枕が肩こりの原因に!?自分に合った正しい枕の選び方

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肩こりがつらい・・・

マッサージや入浴法などいろいろ試したのに、一向に治る気配がない。デスクワークの定めだと一生付き合っていくつもりで、諦めている人はいませんか?

実はその肩こり、あなたの枕が原因かもしれません。

いくらマッサージや入浴で首筋の血行を良くしても、枕の選び方を間違っていては肩こりは解消されません。なぜなら睡眠時間は1日の約3分の1を占めていて、その間ずっと肩に負担をかけているからです。

そこで今回は、体に負担のかからない正しい枕の選び方について紹介します。

32%の人が枕の選び方を間違い、肩こりを発症している!

女性の場合、寝室をかわいくコーディネートして、枕を見た目で選ぶ人も少ないですよね。

お気に入りのかわいい枕なら、夜はぐっすり眠れて一日の疲れなんて一気に吹き飛ぶ!!つもりが、なぜか毎朝首筋が固まった感じ・・・

その枕、本当にあなたに合っていますか?

最近はいろんな形や材質の枕が売られていて、どれを買おうか迷ってしまいますが、ちゃんと自分に合った枕を選ばないと肩こりなど、体の不調の原因にもなりえるんです。

例えば枕の高さ。理想的な高さより高い枕を使用していると、あごが引けて首が前に傾きます。

すると首筋や肩に余計な緊張が起こり、この緊張状態が続くことで筋肉がこわばって肩こりを引き起こします。

このように枕の高さなどが合っていないことが肩こりの原因にもなるんです。

実は日本人の8割の成人が肩こりに悩まされていると言われています。にもかかわらず、枕に関してこだわっていないという状況が、最近の調査でわかりました。

現在使用している枕は自分に合っていますか

この調査によると、約4割の人が枕が自分に合っていないと回答しています。

先ほどの肩こり人口の割合を考えると、おそらく約32%の方は、枕が原因で肩こりが生じていると言えそうです。

枕の高さが合っていないくてもあまり気にしていない人が多いようですね。枕の高さが合っていないことと肩こりが結びつかない人もいると思いますが、この記事を読んで意識してみてください。

枕が合っていないために起こる体の不調

枕が原因で起こる体の不調は肩こりだけじゃないんです。それでは、枕が原因で起こる肩こり以外の主な症状を3つご紹介します。

1、頭痛

枕が原因で頭痛になるケースは、意外と多く報告されています。それは枕が頸部を圧迫して交感神経を過度に緊張させ、脳への血流を悪くするからです。

頭痛を引き起こす枕の特徴は、硬すぎる枕と低すぎる枕です。

枕が硬いと頭が安定せず、首に負担がかかるため眠りが浅くなります。また、枕が低いと心臓の高さより脳の高さが低くなってしまい、頭に血が登ってしまうため眠りが浅くなります。

どちらの枕も深い眠りが得られないため、朝起きた時に頭が重く、頭痛を感じる場合があります。

2、腰痛

人間の背骨は首から腰までなめらかなカーブを描いて繋がっています。背骨の一箇所にひずみがあれば、全体に影響して不調が出てきます。

枕の高さが合っていないと、首に負担がかかるため首の骨から背骨、腰へと負担をかけてしまいます。

全身の筋肉が少ない女性の場合は、特に影響が出やすいので注意してください。

3、いびき

枕が高すぎるとあごが引けて気道を圧迫してしまいます。寝ている時にその状態で呼吸をすると空気の通り道が狭いため、いびきの原因となります。

枕が合っていないと、上記のように様々な不調が起こることがわかりました。

実は、人間の首には重要な神経や血管が集中しているため、首に負担をかけると体中にいろいろな不調が起こるわけです。

つまり、体の不調を防ぐためには、首に負担をかけないようにすることが大切です。では、首に負担をかかえないために、いったいどんな枕を選べばいいのでしょうか?

肩こりだけじゃなく頭痛や腰痛、いびきまでにも影響するなんて驚きですね。いびきについては、その他にも原因がありますので「いびきの原因は様々!自分にあった方法でいびき対策しよう」の記事も参考にしてください。

枕選びの3つのポイント!「高さ」「硬さ」「素材」

枕の選び方でおすすめしたい3つのポイント、それは枕の「高さ」と「硬さ」と「素材」です。
これらのポイントをそれぞれ解説していきましょう。

1、枕の「高さ」はあごの位置で確認する

枕の高さ

枕の選び方でまず確かめてほしいのが、枕の高さです。低すぎる枕を使うと頭が下がる分、あごが上がり、逆に枕が高すぎるとあごが引けて下がってしまいます。

理想的な枕の高さとしては、立っているときと同じようにあごが前にも後ろにも移動しない自然な位置をキープできる枕です。

理想の枕の高さを確かめる方法

確かめる方法としては、まず上図のように壁に背を付けて自然に立ってください。そこで後頭部から肩までの間で、1番壁から離れた距離①が理想の枕の高さになります。

枕の高さの全国平均は女性が平均3.0cm、男性が平均4.0cm程度と言われていますが、体型によっても違いが出てきます。

理想の枕の高さ
  • 痩せている人:2.5~3.0cm
  • 標準体型の人:3.0~4.0cm
  • 体格の良い人:4.0~5.0cm

体型だけではなく、首の長さや猫背の度合いなど、他にも枕の高さを決める要因がありますので、実際に寝てみないと理想的な枕の高さは判断できません。そのため見た目や手触りだけで枕を選ぶのはやめましょうね。

試しに寝る場所がないなど、どうしてもお店で判断しにくい場合もあると思います。

そのときは少し低めの枕を選び、家で枕にタオルケットなどを敷いて理想の高さまで合わせていくと良いでしょう。

枕の高さが合っているかどうかは判断しやすいと思いますが、意外にやっかいなのが枕の硬さなんです。

2、枕の「硬さ」のポイントは、寝返りのしやすさと寝心地の良さ

枕が柔らかすぎると、頭が沈んで枕の両側が盛り上がってしまい頭が固定されるため、寝返りが打ちづらくなります。

人間は一晩で約30回の寝返りを打ちますが、寝返りが打てないと首や肩に負担がかかるため肩こりの原因になってしまいます。

また、寝返りには布団の中の温度や湿度を調整し、熟睡できる環境をサポートする役割もあります。

寝返りは寝ている間に体の負担を軽減するため必要な行為なので、寝返りがしづらい枕を使っていると途中で目が覚めるなど熟睡できない原因にもなります。

枕を選ぶときフィット感を重視し、真ん中がよく沈んだり、頭が固定されてしまう枕もあると思います。

寝返りが打ちやすいようある程度の硬さがあって沈みすぎない、なるべくフラットな枕を選びましょう。

一方、枕が硬すぎると頭が安定しないため、首に負担がかかったり、無意識に頭を支えようと首に緊張が続くため肩こりの原因になってしまうんです。

寝返りのしやすさに加え、首に力を入れなくても自然に頭が安定する寝心地の良さに注意して枕を選んでください。

枕の硬さについて説明しましたが、実は硬さは素材によって変わります。そのため、素材も枕を選ぶときにはとても重要な要素になります。

3、枕の「素材」は、通気性と吸湿性の良い「羽毛」と「そば殻」がおすすめ

現在売られている枕にはいろいろな素材があり、全て違った特徴があります。次に枕の代表的な素材を7つご紹介し、それぞれの硬さとメリット・デメリットについて説明しますので、自分の好みに合った枕の素材を探してみてください。

1、羽毛 (柔らかめ)

メリット 吸湿性があるため汗を吸収し、発散にも優れているためムレにくい。適度な弾力性があり、軽くて柔らかい。
デメリット 水洗いができない。羽毛に骨があり、枕から出てくる場合がある。

2、ポリエステル (柔らかめ)

メリット 水洗いができるので衛生的。適度な弾力性があり、軽くて柔らかい。
デメリット 使っているうちに弾力性がなくなってくる。

3、低反発ウレタン (柔らかめ)

メリット クッション性に優れ、フィット感がある。
デメリット 15℃以下になると硬くなり、通気性が悪いため夏はムレやすい。水洗いができない。

4、キャメル (柔らかめ)

メリット 吸湿性があるため汗を吸収し、発散にも優れているためムレにくい。
デメリット 保温効果が高いため、熱がこもりやすい。

5、綿 (柔らかめ)

メリット 吸湿性があるため汗を吸収し、適度な弾力性もある。
デメリット 通気性が悪いため夏はムレやすく、使っているうちに弾力性がなくなってくる。

6、パイプ (硬め)

メリット 通気性が良く、耐久性にも優れている。水洗いができるので衛生的。
デメリット 寝返りを打つとガサガサと音が出る。

7、そば殻 (硬め)

メリット 吸湿性があるため汗を吸収し、通気性も良いためムレにくい。
デメリット 湿度が高いと虫がわいたりカビが生えやすい。アレルギーや喘息の人は使用できない。

8、ヒノキ (硬め)

メリット 吸湿性があるため汗を吸収し、抗菌作用があるため衛生的。香りでリラックスできる。
デメリット 寝心地が多少悪く、値段が高め。水洗いができない。

枕の素材について説明しましたが、これだけ種類があるとどれがいいのか迷ってしまいます。そこで私がおすすめする枕の素材を2つご紹介します。

それは「羽毛」と「そば殻」です!

「羽毛」と「そば殻」の素材は、通気性と吸湿性が優れている!

なぜ、羽毛とそば殻を選ぶべきか?それは「通気性」と「吸湿性」が優れているからです。

ではどうしてこの二つが優れているのかを説明します。

通気性の良い素材は熱を逃してくれる

通気性が良い素材は、寝ている間に頭が熱くなりすぎないよう熱を逃してくれます。

逆に、通気性の悪い素材は枕に熱がこもってしまうため、夏の暑い日などは、頭が熱くなり寝苦しくて熟睡できません。

通気性の良い素材は、羽毛、パイプ、そば殻です。

吸湿性の高い素材は汗を吸収してくれる

吸湿性の良い素材は、汗を吸収してくれて不快感を抑えてくれます。

人間は寝ている間でもコップ1杯の汗をかきます。夏の暑い日は特に多くの汗をかくため、枕もビショビショになって気持ち悪くて寝られません。

そうなると、睡眠不足の原因になってしまいますよね。だから、枕が吸湿性の高い素材でできているかは重要なのです。

以上の2点をクリアした素材が「羽毛」と「そば殻」です。

ただし、この2つの枕の素材には「硬さ」の面で違いがあります。柔らかめの枕が好きな人は羽毛、硬めの枕が好きな人はそば殻がオススメです。高さと素材に注意して自分にあった枕を選んでください。

肩こりの原因を解消するおすすめの枕まとめ

枕の選び方で注意するポイントを説明してきましたが、どのように選べば良いかわかりましたか?枕が自分に合っていないだけで、肩こりなどの原因となってしまうのには驚きましたね。

それでは最後にもう一度、枕の選び方でおすすめのポイントをまとめておきます。

枕の高さは寝たときあごが引いたり、上がったりしない自然な位置に来る枕を選んでください。

もし枕選びで高さに迷ったら低めの枕を選び、タオルケットなどで調整しましょう。

また、枕の硬さは寝返りが打ちやすく、首に負担がかからないようある程度フィット感のある枕を選んでください。そのとき、素材は通気性と吸湿性が優れている「羽毛」か「そば殻」がおすすめです。

なかなか自分にぴったりの枕を選ぶのは難しいことかもしれませんが、上記に気をつけて枕を選ぶようにすれば、必ずあなたにピッタリの枕が見付かるはずです。

自分に合った枕を選んで、肩こりのない質の高い睡眠を体験してくださいね!