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恥ずかしがらずに婦人科へ!セックス時の出血や痛みは病気の可能性も

セックスの時やその後に、出血が見られることってありますよね。おそらく、多くの女性が経験したことがあるのではないでしょうか。

そんな性交時の出血があったとき、あなたはどうしますか?「出血したけど、すぐ止まったからいいや」なんて考えて、そのままにする女性も少なくないはず。

確かに、それほど問題のない出血もありますが、中には思わぬ病気が隠れていることもあります。放置するとどんどん悪化してしまうことだって、ないとは言い切れません。

ここでは、性交時や性交後の出血にはどんな病気の可能性が潜んでいるのか、分かりやすくお話していきます。思い当たる点があれば、恥ずかしがらずに早めに婦人科を受診してくださいね。

こんな場合は問題なし?よくある性交時・性交後の出血

性交の時や性交後に出血が見られると、珍しいことではないとはいえ、ちょっとびっくりしますよね。このような出血には、それほど問題ないケースと、病院での治療が必要になる場合とがあります。

まずは、あまり心配ないケースについてお話します。

どんな人が出血しやすい?

セックスの時やそのあとに出血するのは、どんなときなのでしょうか。女性には、性交出血しやすい身体の状態といというのがあります。

  • 最初の性交時
  • 性交に不慣れな時期
  • 性交をしない期間が長くあったとき
  • 排卵の時期
  • 閉経後

たとえば、このような時です。

最初の性交では、半数以上の女性が出血します。膣内の処女膜と呼ばれる部位が裂けるため、どうしても出血しやすいのです。また、性交渉に不慣れな人も膣内が狭く、刺激や摩擦によって膣の入口や膣壁が擦り剥けて出血することも多いです。

また、閉経後の女性も、性交によって出血しやすい傾向にあります。閉経後は萎縮性膣炎と呼ばれる状態になりやすく、性交による出血も多くなります。

性交経験が少ない若い女性も閉経後の女性も、膣の狭さという同じような身体の構造のせいで、性交時の痛みや出血が起こりやすくなっているというわけですね。

生理開始や排卵が性交と重なることも

他にも、たまたま性交と同じタイミングで、もしくは性交の刺激によって、排卵が起きたり月経が始まったりしてしまうこともあります。この場合も、性交中や性交後に出血が見られます。

ただ、生理の場合は一旦出血が始まったらいつも通りの生理となりますし、生理と生理の中間くらいのタイミングで出血し、長くても2~3日で止まるのであれば排卵による出血と考えられます。

このようなケースではご自身でも問題がないということが分かりやすいと思います。このように、特に病気があるわけではない性交時出血もあります。

ただし、月経開始や排卵時以外の出血が性交の度に繰り返され、しかも長く続くようならば、もしかしたら膣が狭いこと以外の原因があるかもしれません。

そういった場合は、念のため婦人科へ行って診察や検査を受けることをオススメします。

性交経験のある女性ならば、性交のときやその後に出血をすることは、それほど珍しいことでもないと言えます。

膣の狭さや摩擦、排卵出血のように全く問題ない性交出血も多いので、あまり心配しすぎる必要はありません。不安なら、気軽に婦人科医に相談してみましょう!

子宮膣部びらんって何?よくあるケースだけど自己判断は危険!

前章では、特に問題のない性交時・性交後出血についてお話しました。でも、もちろん問題のない出血ばかりではありません。ここからは、ちょっと気を付けた方が良い性交時出血について見ていきましょう。

びらんは多くの女性にある

性交時出血の原因のひとつに、「子宮膣部びらん」というものがあります。この子宮膣部びらんって、どんなものなのでしょうか。

「びらん」とは、ただれのことです。つまり、子宮の下部の、膣に接している部分が赤くなっている状態を、子宮膣部びらんと呼びます。

特に病変が起きているわけではないため、病気というよりは「生理的に変化が見られる状態」とでも言うべきものです。

子宮膣部びらんが生じる原因は、エストロゲンという女性ホルモンが関係していると考えられています。そのため、月経がある女性のおよそ7割程度に子宮膣部びらんが見られるようです。

これほど多くの女性がびらんを持っているため、性交時や性交後の出血の中で一番多い原因も、この子宮膣部びらんなのです。

子宮膣部びらんの症状

では、この子宮膣部びらんには、どのような症状があるのでしょう?

  • 性交時や性交後の出血
  • タンポンなどの刺激による出血
  • おりものの増加

よくある症状には、上記のようなものがありますが、特に自覚症状が無いというケースも、とても多いです。

また、症状というのとは少し違いますが、子宮膣部びらんがあると感染症にかかりやすいと言われています。

たとえば子宮頸管炎などのリスクが上がり、このような炎症が酷くなると不妊の原因にまでなってしまうことがあります。

また、初期の子宮頸がんでは、子宮膣部びらんと同様の赤みが見られ、がんとの区別が難しいので、注意が必要です。

普段から子宮頚がん検診を受ける習慣を持ち、性交時の出血が続くようなら、がんの可能性も考えて受診するのがベストですね。

子宮膣部びらんの治療法

困った自覚症状がなければ、治療の必要はありません。

ですが、おりものが多いなどの症状が気になるなら、治療法はあります。

第一に検討すべき治療法として、おりものを洗い流して、不快感や感染症を防ぐために膣の洗浄をしたり、感染症があれば抗生物質を投与したりするという、対症療法があります。

びらん自体を治療したほうが良いケースでは、レーザー治療や冷凍治療などでびらんを切除する根治治療もあります。

いずれにしても、出血を始めとする症状が気になっているならば、一度婦人科のドアを叩いてみましょう。

子宮膣部びらんは多くの女性にあるもので、病気というほどではないけれど性交時の出血の原因になるものということですね。

びらん自体は大きな問題となるものではありませんが、不快なおりものや出血が続くようなら、念のため受診したほうが良さそうですね。同時に子宮がん検診もお願いすれば、一石二鳥ですね!

たびたび出血するなら子宮頸管ポリープかも!それってどんな病気?

性交後の出血を引き起こす病気はいろいろありますが、子宮頸管ポリープもそのうちのひとつです。比較的よくある病気の子宮頸管ポリープについても、この際ぜひ知っておきましょう。

子宮頸管ポリープとは

この病気は病名から分かる通り、子宮頸管にできるポリープ(おできのようなもの)です。

子宮頸管とは膣と子宮の間の細い管のことで、ここにできたポリープが膣の方まで垂れさがってくるものを子宮頸管ポリープと呼びます。図のように、子宮の中にできるものとは区別されています。

子宮頸管ポリープの大部分は良性なので心配しすぎることはありませんが、炎症やホルモンバランスの乱れが元になっていると言われていますので、以下のような症状が続く人は婦人科で相談することをおすすめします。

子宮頸管ポリープの症状と治療法

では、子宮頸管ポリープの症状を見てみましょう。

  • 性交時、性交後の出血
  • スポーツや排便後の出血
  • 特に何もしていないのに不正出血がある
  • 茶褐色のおりもの

このように、不正出血が主な症状です。痛みやかゆみもありませんので、自覚症状としては出血がほぼすべてです。

自覚症状が大してなく、検査で良性と確認できた場合は、経過観察をしていくこともあります。しかし出血が度々起こるようなら、やはり治療をした方がよいです。

代表的な治療法としては、やはりポリープを切除することです。と言っても、日帰りで簡単に切除できますので、ご安心ください。

再発しやすいので年に1回は婦人科で検診を受けるなど、医師の指示にしたがってくださいね。

全身のあらゆるところにできるポリープですが、子宮頸管にもやはりできることがあるんですね。ポリープが子宮の外まで垂れさがっているため、セックスや運動などの刺激で簡単に出血してしまうというわけです。

問題なければ経過観察でも構いませんが、必ず医師の指示通りに診察や検診を受けていきましょう。

放置は厳禁!感染症であるコンジロームが最近増えています!

ここまでは、必ずしも治療を必要としない、それほど強く心配しなくてもよい性交出血についてご紹介してきました。ですが、ここからは、病院での治療が必要となる病気のご紹介になります。

まずは、コンジロームからです。

どんな病気なの?

コンジロームは「尖圭コンジローム(コンジローマ)」とも呼ばれ、ヒトパピローマウィルス(HPV)というウイルスによってうつる性感染症です。

感染経路はオーラルセックスを含む性行為全般です。また、まれではありますが、感染している女性が普通分娩で出産すると、赤ちゃんにもうつってしまうことがあります。

この病気は、治療しないで自然治癒することはありません。しかも、潜伏期間が3週間~8か月と長いため、感染していることに気づいても、複数の異性と性行為を持っていたりすれば、いつ誰との性行為でうつったのか特定できないこともあります。

そのため、自覚がないまま、どんどん感染を広げることにもなりかねない、非常に厄介な病気なのです。若い年代を中心に広がっているため、注意が必要な性感染症です。

コンジロームの症状

コンジロームの症状は、意外なほど少ないんです。主な症状は、外陰部周辺に先のとがったイボができるだけです。

このイボはかゆみや痛みなどがないため、何も自覚症状がないというケースがとても多いんです。放置していると、イボはどんどん増えたり大きくなったりしていきます。

性交時にこのイボが摩擦によって破れ、出血することがあります。ここでやっと気づくという人もいます。

コンジロームの治療法

コンジロームに感染していることが分かったら、必ず治療を受けてください。そうしないと治らないばかりか、どんどん人にうつしていってしまうからです。

具体的な治療法としては、

  • 外用薬
  • 冷凍療法
  • 電気メス

があります。イボの範囲や程度によって治療法は変わってきます。

外用薬はお手軽な治療法ですが、イボがなくなってもウイルスが全滅したとは限らないため、およそ8週間以上は使い続ける必要があります。しっかり治すためにも、医師の指示をよく聞き、用法用量はきちんと守りましょう。

外用薬だけでは対応できないようなイボの場合は、冷凍療法や電気メスでイボを切り取る方法を採ります。

どんな治療法を実施するにしても、コンジロームは再発を繰り返しやすいという特徴もあるため、治療には本腰を入れて取り組みましょう。

子宮頸ガンのリスク

コンジロームをしっかり治さなければならないのは、人にうつしてしまうからというだけではありません。ウイルスの種類によっては、子宮頸がんの原因になってしまうこともあるんです。

性感染症を引き起こすヒトパピローマウイルス(HPV)には、100以上もの種類があります。引用文中にもあったように、コンジローマの原因になるのは、「ローリスクタイプ」と呼ばれるもの。つまり、がんの原因となるハイリスクタイプとは、違うんです。

とはいえ、他のウイルスにも感染している危険性もあって、そちらが子宮頸がんの原因になっていくこともあり得るため、注意が必要なのは引用文にある通りです。

性感染症にかかったことがない女性よりは、コンジロームにかかった女性の方が子宮頸がんのリスクが高いことは明らかです。

ぜひとも、定期的に検診を受けるようにしてくださいね。

性感染症というと恥ずかしいと感じる人もいるかもしれないですが、コンジロームは誰でもかかる可能性のあるものです。

感染してしまったら、自分の身体や大切なパートナーを守るためにも、パートナーと一緒に根気よく治療することがとても重要です。

実は性感染症の一種!?女性なら誰もがかかり得る子宮頸がんとは

前章では、性感染症であるコンジロームについてお話しましたが、これからご紹介するのもまた性感染症の一種です。その病名とは、子宮頸がん。

「子宮頸がんって、がんなのに感染症なの!?」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。そう、子宮頸がんは性感染症であることが分かっているんです。

原因はHPV

子宮頸がんの場合、体質やがん家系などとは関係なく、性交経験のある女性なら誰でもかかり得るものです。

  • 性交時・性交後の出血
  • 性交時以外の不正出血
  • 腹痛
  • 腰痛
  • 茶色く悪臭のあるおりもの

などがあります。

子宮頸がんの治療法

それでは次に、子宮頸がんの治療法には、どんなものがあるか見ていきましょう。大きく分けると

  • 手術
  • 放射線治療
  • 服薬治療

の3つがあります。

それほど進行しておらず、「異形成」や「上皮内」と呼ばれる初期の段階ならば、円錐切除術という、レーザーなどで子宮頚部の一部を円錐形に切り取る手術で対応できます。

この場合、子宮を残すことができるので、妊娠・出産も可能です。

しかし、子宮頚部以外にまでがんが拡がってしまうと、子宮や卵巣を摘出しなければならなくなるケースも少なくありません。この場合は、当然妊娠は不可能となってしまいます。

さらに進行して、がんが骨盤内や膀胱などにまで転移してしまうと、もう手術自体ができなくなります。そうなると放射線治療がメインとなります。抗がん剤を併用することもよくあります。

当たり前ではありますが、初期であればあるほど、身体や経済的な負担が少ない治療法が選べます。もちろん、術後の後遺症も少なく済みます。以下に詳しくお話しますが、子宮頸がんは特に早期発見がとても大切な病気です。

子宮頸がん検診を受けよう!

子宮頸がんは、がんの中では唯一、原因がほぼ100%分かっているうえに予防ができ、しかも早期発見すれば治せる病気です。

他にも病気はいくらでもあります。自分では予防も早期発見も難しいものだって、たくさんあります。ならば、せめて子宮頸がんのリスクだけでも、なくしておきませんか?

そのためには、性交渉を持つ年頃になったら、少なくとも2年に1度は、検診を受けることが大切です。子宮頸がん検診は、綿棒で軽く子宮頚部の組織をこすり取るだけ。痛みもなく、あっという間に終わります。

性交時の出血が見られるようになってからでは、遅いかもしれません。自分や未来の赤ちゃんを守るため、定期的な検診を習慣にする女性が、もっともっと増えると良いですね。

自立している女性ならば、自分自身の美や健康を保つために、できることはやっておくべきですよね。子宮頸がん検診もその中のひとつです。

早く発見すれば高い確率で治すことができる、恐れるに足りないがんですから、ぜひ定期的に婦人科へ検査を受けに行ってくださいね!

閉経前後が発症のピーク!子宮体がんのことも知っておこう!

子宮頸がんと紛らわしいですが、女性のガンには「子宮体がん」というものもあります。50歳頃の閉経前後に最も多く発症するものであるため、若い女性は他人事と考えがちかもしれませんが、若いうちから知っておいて損はありません。

子宮体がんってどんな病気?

子宮頸がんは子宮と膣の間にできるガンですが、子宮体がんは子宮そのものにできるガンです。欧米の女性に比較的多く発症するもので、日本人には少ないガンだったのですが、近年は子宮体がんにかかる日本人女性が増えています。

子宮内膜の異形成が原因となることが多く、子宮内膜症や子宮筋腫と見分けるために子宮内膜の細胞や組織を採取して検査する必要があります。検査で良性ならば子宮筋腫、悪性ならば子宮体がんと判断されます。

子宮体がんの特徴として、未婚および出産をしていない女性や肥満の方に多く見られるという点が挙げられます。

子宮体がんの症状と治療法

子宮体がんの主な症状は、不正出血です。子宮体がんの場合、基本的にセックスや外部からの刺激とは関係なく出血するものなのですが、たまたま性交後に出血することももちろんあり得ます。

閉経後の女性は萎縮性膣炎など、特に問題のない性交出血も多いものです。しかし、特に閉経後の女性で少量の出血が性交にかかわらず続くようなら、子宮体がんの可能性もありますので、すぐに病院へ行きましょう。

主な治療法は手術で、状態によって抗がん剤などを組み合わせていきます。もしも子宮体がんだと診断されても、初期ならば生存率90%以上と予後は良好です。しかし、進行してしまっていると治りにくくなりますので、不正出血を放置しないことが大切です。

社会的なPRや自治体が無料クーポンを配布するなどの取り組みによって、子宮頸がん検診を受ける女性は増えてきました。しかし、子宮体がんの方はまだまだ未受診という女性が多いものです。

子宮頸がんに比べて検査が大変で痛みを伴うこともあるため、なかなか気軽に検診を受けるというわけにはいきませんが、少なくとも不正出血が長く続いているなら、婦人科へ行くべきです。

早期発見が重要ですので、勇気を出して検査を受けてみましょう!

性交時の出血が続くなら、重症化する前に迷わず病院へ行こう!

性交の時や後に出血する原因には、心配ないものから性感染症やがんまで、様々なものがありました。少量の血が1回出たくらいならば、ほぼ問題ないと思われますが、続くようなら注意が必要です。

性交時の出血を心配しないで過ごすためには、繰り返しになりますが、日頃から子宮頸がんの検診を受けておくことです。そうすれば、もしも性交出血があっても「もしかして、子宮頸がん?」という心配はせずに済みます。

性交を出血などなくスムーズに終えることができれば、パートナーとの関係も豊かになります。女性として、自分の身体を大切にするとともに、パートナーにも余計な心配をかけないようにできたら理想的ですね。