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このめまいは病気かも!立ちくらみやふらつきの原因をチェック

ちょっと立ち上がった時にクラっとする、目の前が暗くなる、このような症状を感じたことはありませんか?一般的にめまい、立ちくらみと言われる症状ですが、多くの人が「貧血かな」「ちゃんと鉄分摂らなきゃな」等と考えているのでは?

確かに、めまいや立ちくらみは貧血によっても引き起こされます。しかし!この貧血がただの鉄分不足か、血液不足が原因とは限りません。

実は、重大な病気によって引き起こされることもあるのです。めまいや立ちくらみを感じることがあれば、まずは重大な病気が隠れていないかをチェックすることが大切なのです。

めまいや立ちくらみは何故起こる?貧血との関係をチェック

まずは、めまい・立ちくらみとはどのような症状なのか、そこから紹介していきましょう。

めまいや立ちくらみがするという人は、座っている状態から立ち上がった時に感じることが多いのでは?

立ち上がった瞬間にクラっとする、ふらふらする、目の前が白く・暗くなる、このようなことを感じれば、それはめまい・立ちくらみです。

これは起立性低血圧と呼ばれる症状です。症状が強くなると、気を失って倒れてしまう事もありますので決して甘く考えてはいけません。

起立性低血圧とは

立った際に急激に血圧が低下するために起こるもの。血圧が下がることで、脳への血液供給量が減少し、ふらつきやめまいを引き起こす。

これを見ると、めまいや立ちくらみは低血圧が原因で貧血とは関係ないのでは?と思う人もいるかもしれません。しかし、貧血と低血圧は全く関係がないということではありません。

そもそも貧血とはどのような状態なのでしょうか。

貧血は血液中の赤血球の数が少なくなった状態、もしくは赤血球中のヘモグロビン量が少なくなった状態のことです。

ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割を担っており、赤血球に含まれている物質です。赤血球自体の数が正常でも、赤血球に含まれるヘモグロビン量が少ないと、酸素が十分に運ばれず貧血状態になってしまいます。

一方、低血圧とは心臓から血液を送るための圧力が弱まっている状態で、正常時と比較すると全身に十分な血液を供給出来ていない状態にあります。

正常な血液状態、貧血、低血圧について比較してみましょう。

貧血は、正常時と比較して赤血球自体が少ない、ヘモグロビン量が少ない状態、低血圧は赤血球・ヘモグロビンを送るスピードがゆっくりであるため、全身への酸素供給が不足してしまっている状況であるわけです。

貧血でも全身への酸素量が不足している、という点で低血圧と同様の状況に陥ってしまっていると言えますから、起立性低血圧を引き起こすことがあるわけですね。

一般的な貧血は治療できる!代表的な治療法2つをご紹介

貧血がめまい・立ちくらみの直接的な原因になっている場合、貧血状態を改善すればめまいや立ちくらみといった症状も改善されることになります。

貧血の中でも最も多いのは、鉄分不足によって引き起こされている鉄欠乏性貧血です。貧血の7割を占めていると言われていますね。

鉄分はヘモグロビンを作る重要な材料なので、鉄分が不足すればヘモグロビンも不足してしまうのです。鉄欠乏性貧血は、不足している鉄分を補う事で症状を改善することができます。

代表的な治療法は次の2つです。

  • 鉄分が主成分の錠剤やシロップを摂取する
  • 注射薬で鉄分を補う

鉄分が主成分の錠剤と聞けば、鉄分のサプリメントをイメージする人も多いかもしれません。しかし、病院で処方される錠剤はサプリメントよりも鉄の含有量が多いのです。

鉄欠乏性貧血治療で使われるフェロミア錠50㎎は、1錠で50㎎の鉄分を摂取することが出来ます。人によって1日に2~4錠処方されるため、多い人で1日200㎎の鉄分を補うことになります。

一方、サプリメントに含まれている鉄分は、1日の摂取量を守って10㎎前後です。負担の食生活にプラスαとして鉄分補給を行うという意味では良いのですが、鉄欠乏性貧血の場合それでは足りません。

病院に行くのが面倒だからサプリメントを大量に摂取すれば良いのでは?それは危険な考えです。サプリメントは病気治療を目的として摂取するわけではなく、あくまでも健康補助食品です。

1日の摂取量目安が決められているのは、大量に摂取したから効果が上がる、症状が改善するというものではないこともありますが、医師が判断していない状態で鉄分を過剰に摂取することが危険である為です。

サプリメントは医薬品ではありません。

病気の治療を目的として摂取するものではないということをしっかりと認識しておきましょう。鉄欠乏性貧血の症状がある場合は、安易な自己判断をしないようにしたいですね。

めまいや立ちくらみは起立性低血圧と呼ばれるものがほとんどです。貧血も低血圧と同じように酸素不足を引き起こすものですが、貧血だから鉄分摂ればいいなんて決めつけてはいけないのです。病院にもいかず、勝手にサプリメントの過剰摂取をすると、かえって健康を害する恐れもあります。安易な自己判断をしないことが重要なのです。

ただの血液不足じゃない!?貧血を引き起こす病気とは

貧血は、血液中の赤血球が不足している状態、もしくは赤血球中のヘモグロビンが不足している状態であるということは説明しました。

しかし、この貧血がただの鉄分欠乏性である、と決まっているわけではありません。

実は、大きな病気が貧血を引き起こしていることがあるのです。

貧血を引き起こす病気として、次の5つを紹介しておきましょう。

  • 胃潰瘍
  • 胃がん
  • 子宮筋腫
  • 白血病
  • 慢性腎不全

どれも貧血とは無関係の様に思えるかもしれません。これらの病気が何故貧血を引き起こすのか、それぞれ紹介していきましょう。

潰瘍からの出血が原因!?胃潰瘍と貧血の関係とは

胃潰瘍は、軽いうちなら自然に治ってしまう事も多いので自覚症状が無い人も少なくありません。しかし、状況が悪化してくると潰瘍から出血を起こすことがあります。

繰り返し出血することで、慢性的な貧血状態になってしまうというわけですね。出血は吐血・血便という形で現れますが、少量の出血の場合が便に交じっている場合気が付かない人も多いのが現状です。

出血量が多くなれば、便の色も黒くなりますし、めまい・立ちくらみといった貧血の症状が出てくるので、この時点で自覚出来るようになるわけです。

がん組織周囲の出血のせい!?胃がんと貧血の関係

初期の胃がんは、自覚症状がほとんどありません。しかし、胃がんが進行すると吐血・下血という症状が表れてきます。慢性的な出血が、貧血を引き起こすのです。

また、がん組織の周囲から出血をする場合もありますので、出血が続けば血液量が減少し、貧血になってしまうのです。

普段の生理とちょっと違う?それ子宮筋腫のせいかも

子宮筋腫は良性の腫瘍で、直接命に関わる様な病気ではありません。しかし、子宮筋腫が原因で不妊・流産になってしまう場合もありますので、子宮筋腫があるかどうか把握しておくことは大切です。

子宮筋腫では、月経出血量が多くなる、不正出血が続くという症状が見られます。

特に女性は、毎月の生理によって一定量の出血がありますから、貧血になりやすい状態にあるのは確かです。

急にめまい・立ちくらみを感じるようになったな、頻度が増えたなと思ったら要注意です。

普段から生理の出血量・期間など、何か変化がないか注意するようにし、明らかな不正出血があった場合は、速やかに診察してもらうように気をつけておきましょう。

白血病は正常な血液細胞の製造を阻害する!?

白血病がどうして貧血に繋がるのか、それは白血病が未成熟な白血球を次々と作り出すことで、正常な血液細胞の製造を阻害するためです。

未成熟で異常な白血球が血液中で増えるため、血液が白っぽく見えることがあります。

正常な赤血球の製造が阻害されれば、当然赤血球不足、ヘモグロビン不足となって貧血になってしまいます。また、止血の働きをする血小板も減少してしまいます。

血小板が減少すると以下の状態になる

出血が止まりにくくなる→出血量が増える→貧血になる

また、血小板が減少することで出血自体が起きやすくなってしまうという状態になってしまう

白血病と貧血は、大きく関わっているという事です。

慢性腎不全になると赤血球が不足してしまう!?

赤血球が作られるために必要な成分が腎臓で作られるわけですが、慢性腎不全になるとこの成分を作り出す機能が低下していしまい、その結果赤血球の量が減少し、貧血を引き起こしてしまうのです。

貧血は、色々な病気によって引き起こされている可能性がある、ということを覚えておきましょう。

めまいや立ちくらみは貧血によって起こるものですが、その貧血は単純な鉄分不足だけではないということです。「ただの貧血だし…」「貧血ぐらいで…」なんて考えてはいけません。貧血を引き起こしてしまう、大きな病気が隠されている恐れもあるのです。貧血を引き起こす可能性がある病気は1つだけではありません。どのような病気があるのか、しっかり覚えておきたいですね。

ただの貧血?病気?悩む前に病院で診察を受けよう

めまい・立ちくらみの原因となっている貧血が一般的な鉄欠乏性貧血なのか、それとも他の病気によって引き起こされているものなのか、自分で判断することは出来ません。

これはどっちだろう…という不安・悩みを解決する方法はただ1つ、きちんと診察を受け、検査をするという事です。貧血の検査として一般的に行われるのは、血液検査です。

血液検査をすることで、その貧血の種類をおおよそ推定・判断することが可能となります。

血液検査の項目をいくつか紹介しましょう。

検査項目 異常な状態 考えられる病気
ヘクマリット
(赤血球の含有割合)
低い 鉄欠乏性貧血
赤血球数・ヘモグロビン量 低い 鉄欠乏性貧血、白血病など
網状赤血球数
(成熟する1段階前の赤血球数)
低い 急性白血病
白血球数 高い がん、白血病

ちなみに、ヘモグロビン量がどのくらいあれば貧血なのか、正常なのかという点は、年齢・性別によって変わってきます。

血液検査で何らかの異常が見つかった場合、更に詳しい検査が行われます。

  • 胃潰瘍や胃がん…内視鏡検査
  • 子宮筋腫…超音波検査
  • 慢性腎不全…尿検査、超音波・CT等の画像検査

今体に何か異常が起きているかどうか、それを調べる基本的な検査が血液検査です。

血液検査だけで全てが分かるわけではありませんが、次に何を検査すれば良いのか、どのような異常が考えられるのかを知るためには必要なものなのです。

めまい・立ちくらみは、誰でも自覚できる貧血の症状ですよね。

だからこそ、ちょっとおかしいなと思った時に病院へ行き、診察・検査をしてもらってください。貧血は、あなたの体に何か重大な病気が隠れている、そんなサインかもしれないのです。

血液検査をすれば貧血が何によって引き起こされたか大体分かるようですね。そしてそこで何か異常が見つかれば次の検査をすることが出来るのです。大きな病気の場合は、早期発見が重要となってきます。何か異変を感じたときは、すぐに検査することをお勧めします。

貧血だけじゃない!めまいを引き起こす女性に多い病気とは

めまいを引き起こす原因は、貧血だけではありません。めまいを引き起こす女性に多い病気として、次の3つが挙げられます。

  • メニエール病
  • 突発性難聴
  • 自律神経失調症

それぞれの病気の特徴について、解説していきましょう。

病名 症状 原因
メニエール病 ぐるぐる回る回転性めまい
片耳の難聴・耳鳴り
めまい発作は30分~6時間程度
ストレスや疲労が引き金となる
内耳に内リンパ水腫が起こる
突発性難聴 突然片耳が聞こえなくなる
約3割の患者にめまいが起こる
内耳に障害が起こる感音難聴
詳しい原因は分かっていない
自律神経失調症 めまい、耳鳴り、不眠、頭痛等 ストレス
自律神経の乱れ
耳には異常がない

まずは、耳の異常の有無を知ることが重要となります。耳は、平衡感覚を維持するために重要となる器官です。

耳にある前庭には、三半規管があります。三半規管から前庭神経を通じて脳に伝えられた情報によって、身体のバランスをとっているのです。ですから、耳に異常が生じれば平衡感覚にも異常をきたして、めまいやふらつきを引き起こす恐れがあるわけですね。

逆に、耳に異常がない場合は、自律神経の乱れが考えられます。自律神経の乱れは、ストレスや過剰なダイエット等が原因で引き起こされます。

誰にも出起こる可能性があるものなのです。めまいを引き起こすのは、貧血だけでないということも、しっかりチェックしておきたいですね。

めまいやふらつきは、貧血によるものだけではないのですね。メニエール病や突発性難聴といった耳の異常、あとは自律神経の乱れによって引き起こされる自律神経失調症も、めまいを引き起こす恐れがある病気ということを覚えておきましょう。

大きな病気のサイン!?めまいや立ちくらみを感じたら病院へ

めまいや立ちくらみを感じた時、単純な鉄分不足の貧血だと考えるのは危険です。頻繁にめまい・立ちくらみといった症状が起こるようであれば、一度病院でしっかりと検査してもらいましょう。

その理由は、貧血が胃がんや白血病など、重大な病気によって引き起こされている可能性があるからなのです。

体内で少量ずつ出血している、正常な赤血球が作られない状態にある、このような変化を把握するというのは困難な事です。

しかし、ちょっとめまい・立ちくらみが増えてきたな、と感じるのであれば少なくとも貧血の疑いはあるわけですから、その貧血が何を原因として引き起こされているのを検査してもらいましょう。

原因が分かれば、治療も可能です。たかが貧血、と甘く考えないようにしたいですね。