> > 便秘のタイプ別【原因&改善方法】あなたはどのタイプ?

便秘のタイプ別【原因&改善方法】あなたはどのタイプ?

便秘に悩んでいるのは、日本人女性の半数以上と言われています。多くの人が悩んでいる便秘ですが、実は軽視されることも多いのです。そのうち治ると思って、放っていませんか?けれど、放っておくとキケンな場合もあるのです。

そのため、ここでは便秘の症状から便秘のタイプ・対策・改善方法を紹介していきます。便秘になった場合には、病院を受診した方が良い場合と、セルフケアで治せる場合があるのです。

その見極め方には症状がポイントとなります。セルフケアで治る場合でも、ただ単に整腸剤を飲むだけでは改善されません。食事・生活・運動それぞれの生活習慣の改善も必要になります。そこでセルフケアの方法も、詳しく紹介していきますね。

あなたは大丈夫?排便に苦痛や不快感を感じたら便秘!

「最近、そういえば排便の回数が減ってきたな…?これって便秘?」なんて悩んでいませんか?そんな人のために、チェック項目を用意しました!以下の項目に当てはまるとアナタは便秘と言えますよ。

  • 排便の回数が減る
  • 排便をするときに硬くて不快感がある
  • 排便はあるがすっきりしない
  • 排便がない

上記を見ると、例え排便が毎日あっても排便時に苦痛があったり、残便感などがあれば便秘なのです。

そして、毎日排便が無くても排便時に苦痛や残便感が無ければ便秘では無いのです。

意外ですよね!毎日排便があれば便秘では無い気がしますが、排便時に苦痛があって、すっきりしなければ便秘なのですよ。もちろん「下剤を使ってすっきり排便している」など薬を使ってスッキリ排便している場合も便秘と言えます。

ぜんどう運動には腸内環境が影響!

先ほど紹介した通り、ぜんどう運動とは消化管の中の食べ物を前へ前へと進めるために消化管が縮んだり伸びたりする運動のことです。このぜんどう運動には、腸内環境が影響しており腸内環境が善玉菌優勢だと腸内は酸性となり、腸が刺激されてぜんどう運動が活発になるのです。

反対に悪玉菌優勢になると腸内はアルカリ性となり、腸は刺激を受けずにぜんどう運動は起こりにくくなります。

腸内環境 ぜんどう運動
酸性 活発
アルカリ性 抑制

善玉菌が多いと腸内は酸性

腸内環境を酸性にすると、腸内ではぜんどう運動が活発になり便秘になりにくくなります。そこで腸内環境を酸性にするためには、善玉菌がポイントとなります。

善玉菌とは、消化・吸収を助ける働きや消化管の機能向上、免疫を高めるなど人体に良い影響を与える腸内細菌の総称なのです。具体的には、ビフィズス菌・乳酸球菌・ガセイ菌・アシドフィルス菌などがありますよ。

  • ビフィズス菌
  • 乳酸球菌
  • ガセイ菌
  • アシドフィルス菌

相性のいい乳酸菌の見つけ方

乳酸菌を取ることで、腸内環境を酸性に保つことができ、ぜんどう運動を活発させることができるのですが、乳酸菌と一言でいっても、その種類は多種多様に存在しています。

乳酸菌の代表的なものと言えば、ヨーグルトですね。ヨーグルトに使われている乳酸菌は乳酸桿菌、チーズに使われているのが乳酸球菌となっており、効果は種類によって異なってきます。乳酸菌の使われている発酵食品は以下になります。

  • ヨーグルト
  • チーズ
  • 味噌
  • 納豆
  • 醤油

また乳酸菌との相性は人によって異なる為、自分と相性の良い乳酸菌を探す必要があります。探し方は、例えばヨーグルトであれば1週間程度毎日食べ続け、便通の様子を観察し、改善がみられれば、その乳酸菌は自分と相性がいいと判断できるのです。

そして、口から摂取した乳酸菌はいつまでも腸内にとどまるわけではないので、毎日摂取すること必要があるのです。そこで、ヨーグルトと相性が良い人は、毎日ヨーグルトを食べることで、腸内環境のバランスを正常に保つことができるのです。

乳酸菌には相性がある

1週間程度、毎日同じ乳酸菌の食品を食べ続ける

便通の改善あり

その食品が自分と相性のいい乳酸菌だと分かる

毎日摂取することで、腸内環境のバランスを正常に保つ

悪玉菌が多いと腸内はアルカリ性

ぜんどう運動が起こりにくくなるのは悪玉菌が多い時だと説明しましたが、このようにぜんどう運動が正常に機能していなければ、便が大腸にとどまっている時間が長くなってしまい、ますます悪玉菌が増殖してしまうのです。

便の腐敗による有毒ガスが発生すると、大腸がんなどの大きな病気の原因にもなってしまうことがありますので、腸内環境は正常に保っておくことが大切なのです。

悪玉菌が多い

ぜんどう運動が起こりにくくなる

便が大腸にとどまる

便が腐敗して有毒ガスが発生

大腸がんの原因にもなる

具体的な悪玉菌には、大腸菌・ウェルシュ菌・ブドウ球菌等があります。悪玉菌は動物性脂肪や動物性タンパク質を含む肉類などを多く食べると増えていきますので、善玉菌を増やす食生活を心がけ、悪玉菌が住みにくくなる腸内環境を整えていくことがポイントですよ。

大腸の中の便がスムーズに送り出されない場所や状況によって、便秘の種類が変わってきます。便秘のタイプには機能性便秘(「弛緩性便秘」・「けいれん性便秘」・「直腸性便秘」)と器質性便秘があります。それぞれ順を追って原因や腸内環境以外の対処法を紹介していきますね。

毎日排便があっても、便秘の可能性があるのです。排便する時に痛かったり、残便感などがあったりするかがポイントになります!
便秘の症状があったらツライものです。便秘にはぜんどう運動が関係してきます。ぜんどう運動は腸内環境が関わってきますので、腸内に善玉菌を多くして腸内を酸性に保つことが大切なのです。
次からいよいよ、どんな便秘があるのか詳しく見ていきましょう。

デスクワークが長い人!こんな人は「弛緩性便秘」に注意

大腸の中には直腸と肛門部分を除いた結腸という部分があります。

弛緩性便秘とはこの結腸という部分でぜん動運動が弱く、便を先に送り出せない状態を言います。

当然、便を送り出せないので便秘となりますね。便が大腸に長くとどまるため、水分が過剰に吸収されて硬くなってしまいます。そのため便意を感じてトイレに行っても硬くてなかなか出なかったり、スッキリ出た感じがなく残便感があります。

他にも、おなかが張ったり、食欲が低下したり、肩こり、肌荒れ、イライラなども便秘が原因の症状となっています。便秘が原因で肩こりや肌荒れなど身体的にも影響が出るのです。

この便秘はデスクワークの時間が長かったり、体を動かす機会がなかなかなく運動不足の人・女性・高齢者に多いので、気になる人は要注意ですね。

知っておきたい!弛緩性便秘の対処法

弛緩性便秘はぜん動運動が十分に行われないのが原因でしたね。そのため、以下のような方法でぜん動運動を促すのがポイントとなります。

  • 食物繊維をたっぷりとる
  • お腹のマッサージ
  • 腹筋運動

食物繊維は腸内で水分を吸着するため、便を柔らかくします。便が柔らかくなるというコトは、排便しやすくなりますよね。

  • 昆布
  • ワカメ
  • ひじき
  • こんにゃく
  • 果物類

上記の食物が水溶性食物繊維のため、便に水分を貯める作用がありオススメとなりますよ。

お腹のマッサージでは、腸を刺激して圧力をかけることで排便が促され、便の移動がスムーズになります。ポイントは仰向けになり、おへそ周りを時計回りに「の」の字を書くように、ゆっくりマッサージします。

腹筋運動では、床に仰向けに寝て、「く」の字型に軽く膝を立てて、上体を起こす、いわゆる腹筋ですね。

弛緩性便秘はデスクワークの人・女性・高齢者に多いのです。セルフケアするなら、昆布・ワカメ・ひじきなどの海藻、こんにゃく、果物等の水溶性食物繊維をたっぷりとると、便が柔らかくなって出やすくなります。
お腹のマッサージや腹筋運動も、ぜん動運動を促すポイントとなりますので、朝起きた時や寝る前など、時間を決めて習慣化すると良いのです。

ストレスが多い人!こんな人は「けいれん性便秘」に注意

けいれん性便秘とは自律神経が乱されてしまい、その結果ぜん動運動が強くなり、腸がけいれんを起こし、便を押しだせない状態を言います。

自律神経が乱れる

ぜん動運動が強くなる

腸がけいれんを起こす

便を押しだせない

けいれん性便秘となる

ウサギのフンのようなコロコロとした便になり、残便感や食後に下腹部痛などの症状が出ます。

また、便秘と下痢を交互に繰り返すことも多いです。ストレスが多い人やリラックスをするのが下手な人、環境の変化があったときに症状が出る人が多いですよ。

役に立つ!けいれん性便秘の対処法

けいれん性便秘は自律神経が乱されて、ぜん動運動が強くなりすぎて、腸がけいれんを起こすのが原因でしたね。自律神経が乱される原因はストレスとなりますね。つまりストレスの解消が便秘解消のポイントとなります。

ストレスの原因となる人間関係、生活習慣の変化など、精神的なストレスの解消を行い、リラックスした生活を送ると便秘の解消が期待できますよ。

けいれん性便秘は自律神経の乱れが原因となります!自律神経を乱さないためには、ストレスを溜めないことが大切です!
仕事や人間関係でストレスを溜めていると便秘が解消しませんので、セルフケアとしてストレス発散やリフレッシュを行うと良いのです。

排便を我慢してしまう人!こんな人は「直腸性便秘」に注意

便意があるのに無視し続けた結果、便が直腸にたどり着いても便意が起こらなくなり、直腸にそのまま停滞してしまいます。

これが直腸性便秘の状態です。朝、忙しくてトイレに行く時間が無い人や外出先のトイレでは恥ずかしくて排便ができないなど、排便を我慢する習慣がある人に多いです。

直腸性便秘 詳細
原因 便が直腸にたどり着いても、便意が起こらず停滞
便の種類 硬くなりカチカチの便
症状 便意を感じても我慢する人
なりやすい人 トイレに行く時間が無い・外出先では排便できない・排便を我慢する

直腸性便秘の対処法

直腸性便秘の原因は便が直腸にたどり着いても、我慢してきた結果便意が起こらなくなり、直腸に停滞してしまうことでしたね。そのため、排便のリズムを身につけることがポイントになります。

定期的な排便の習慣をつけるために、朝食後は便意が無くてもトイレに行きましょう。例えでなくても良いので、朝食後はトイレに行ってリラックスしながら座って「の」の字マッサージをするといいですよ。外出先でも我慢せずに、便意がある時にはトイレに行くようにしましょう。

また、便を柔らかくして排便しやすくするために食物繊維をとるのも有効ですよ。

直腸性便秘は、排便を我慢する習慣がある方がなりやすいのです。排便を我慢していると、せっかく便が直腸まできても便意が起きなくなってしまい、排便できずにたまってしまうのです。
この便秘をセルフケアするなら、排便の習慣をつけることが必要になります。便意が起きた時には我慢しないことも大切なのです。

こんな症状ならすぐ病院を受診!器質性便秘は命に関わる危険あり

便秘と言っても以下の症状が見られたら、甘く見ず病院を受診しましょう。

  • 生活習慣の変化がないのに突然便秘をするようになった
  • 便に血や粘液が混ざっている
  • 激しい腹痛や嘔吐・発熱を伴う
  • 便秘・下痢が2週間続いた時
  • 便秘が習慣化していて繰り返す
こういった症状は見過ごせない病気のサインとなります。激しい腹痛や嘔吐を伴う場合は、腸捻転や腸閉塞などの病気が考えられます。また、食事内容を改めたり、生活習慣を改善しても便秘が治らない場合は大腸がんや大腸ポリープ、子宮筋腫などのケースも考えられます。一度病院を受診してみましょう。
器質性便秘 詳細
原因 胃・小腸・大腸・肛門に疾患がある
便の種類 いびつ(細かったり、平べったい)
症状 激しい腹痛・嘔吐・発熱・血便
なりやすい人 ―(病気の影響)

器質性便秘の対処法

器質性便秘は胃・小腸・大腸・肛門に疾患があることが原因となっています。つまり、病気などの影響で大腸が正常に動かなくなっているのです。

そのため、「弛緩性便秘」・「けいれん性便秘」・「直腸性便秘」のように生活習慣を変えるといったセルフケアでは改善できません。すぐに病院を受診することをおススメします。

器質性便秘は機能性便秘と違って胃・小腸・大腸・肛門に疾患があることが原因となっていますので、病院を受診する必要があります。
激しい腹痛や嘔吐、発熱がある時には、腸捻転や腸閉塞が疑われるため、急いで病院を受診しましょう!生活習慣を改善しても便秘が治らない時も受診の目安となります。

これで安心!機能性便秘ならセルフケアで改善できる

便秘には機能性便秘と器質性便秘があることを紹介しました。機能性便秘は腸そのものに異常はないけれど、ぜん動運動が弱かったり、ストレスで腸がけいれんしたり、便意を感じなくなったりして便秘になるものでした。

この場合は生活習慣の改善で治る場合が多いです。けれど、器質性便秘は病気などの影響で腸そのものに異常があるため、生活習慣の改善で治るというものではありません。

便秘の種類 生活習慣の改善
機能性便秘 症状が改善する
器質性便秘 症状が改善しない

さらに、機能性便秘について整理しておきましょう。「弛緩性便秘」・「けいれん性便秘」・「直腸性便秘」の3種類を機能性便秘と言いますね。

タイプ 原因 便の種類 症状 なりやすい人
弛緩性 ぜん動運動 硬い 残便感 運動不足
けいれん性 腸のけいれん ポロポロ 便秘下痢 ストレスが多い
直腸性 便意なし カチカチ 便意我慢 便意我慢

これらの機能性便秘であれば以下の方法で改善できますよ。

タイプ 改善方法
弛緩性便秘 食物繊維をたっぷりとる・お腹のマッサージ・腹筋運動
けいれん性便秘 ストレスの解消・リラックス
直腸性便秘 朝食後に排便にいく習慣をつける、食物繊維をとる
便秘対策は腸内環境を正常に保ったり、食物繊維を摂ったりすることが大切ですね。そして、ストレスの解消、マッサージ・腹筋などの軽い運動、排便の習慣づけなどのセルフケアがポイントとなりますよ。これらの改善方法を行っても、改善されない場合は病気を疑って病院を受診しましょう。