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「オナラ」は生理現象、でもニオイが強すぎるのは病気が原因かも

出て欲しくない場面なのに大きい音のオナラが出てしまった、自分が思ったより臭くて動揺した・・など、オナラにまつわるエピソードには事欠きません。

オナラが出たことを豪快に笑い飛ばせる状況ならいいのですが、そうはいかない事も多いです。特に女性の場合は「オナラが出る」という事実を認めたくないという心理があります。

オナラにまつわるお悩みは、ニオイ、回数、音など様々です。このような症状が続くと「どこか悪いのでは?」と心配になることもあります。

この記事では、オナラの原因や対策、オナラから考えられる病気などを紹介します。

たかがオナラ、されどオナラです。元気なお腹を手に入れて、快適な生活を送りましょう。

体調?それとも食べ物?オナラのニオイは何で決まるの?

誰でも出るのに厄介者扱いされがちなオナラ。このオナラは一体どこからやってくるのでしょうか?また、オナラにはニオイが強いものと弱いものがありますが、その違いは何でしょうか?

ここでは、オナラの正体とニオイに差が出る理由、どんな時にオナラが出やすいのか等について解説していきます。

オナラの正体とは?どんな成分が含まれているの?

成人の1日のオナラの量は、500ml~2000ml程度と言われています。オナラが気体であることはご存知だと思いますが、その由来には2通りあります。

由来 成分 割合
口から入った空気 窒素、酸素、二酸化炭素など 約7割
体内で発生したガス 硫化水素、アンモニア、スカトールなど 約3割

このように、オナラの成分の約7割は食事や会話の時に飲みこんでいる空気、残りの約3割は体内で食物を分解する時に発生したガスで、このガスがニオイの元になっています。

オナラのニオイを左右する要因とは?

食事として口から摂った食物の8割程度は小腸で吸収され、残りの2割が大腸に送られ分解されてガスが発生します。

この時、送られてきた食物の種類によって大腸内で活躍する(多くなる)腸内細菌の割合が変わってきます。

食物の性質 植物性の食物 動物性の食物
食物の例 穀類・豆・野菜など 肉・魚・タマゴなど
多くなる腸内細菌 善玉菌(ビフィズス菌など) 悪玉菌(ウエルシュ菌など)
オナラの種類 発酵型 腐敗型
オナラの量 多め 少なめ
オナラのニオイ 弱い(注) 強い

(注)ニンニクなど、ニオイの強い植物性食品を食べた場合には強くなります。

このように、植物性食品を多く摂ると多くてもニオイの弱いオナラになり、動物性食品を多く摂ると少量で強いニオイのオナラになります。

ただ、オナラのニオイは元々の腸内細菌の割合や胃腸の調子によっても違ってきますし、加齢の影響を受けることも有ります。

加齢で消化能力が低下すると食物が腸内に留まる時間が長くなり、ニオイがきつくなります。

オナラのニオイを左右する要因をまとめておきます。

  • 植物性食品と動物性食品の違い
  • 食品自体のニオイの強弱
  • 腸内細菌の割合
  • 胃腸の状態
  • 加齢による消化能力の低下
胃腸の調子の善し悪しはわかっても、自分の腸内細菌の割合はわからないよね?

オナラのニオイは自分の腸の状態を知る為の目安になるんだ。

毎日のオナラのニオイを気にかけて、体調管理に役立てて欲しいな。

生理や妊娠、女性だからこそ出るオナラがあった!

女性の体は毎月のリズムを刻んでいて、それに合わせて排卵や生理がやってきます。また、妊娠や出産を経験する時期も有ります。

そんな女性特有の理由で出るオナラがあることをご存知でしょうか?

生理前のオナラは普段よりニオイが強いって本当なの?

女性の体は2種類の女性ホルモンを分泌しています。生理後~排卵期にかけては卵胞ホルモン(エストロゲン)が、排卵期~生理前にかけては黄体ホルモン(プロゲステロン) が分泌されます。

排卵期~生理前の体には次の様な変化が現れます。

  • 体内の栄養分が子宮に集まる
  • 黄体ホルモンが多く分泌される
  • 便秘になる
  • 子宮が収縮する

これらの変化について、細かく見ていきます。

【体内の栄養分が子宮に集まる】

排卵があると体は妊娠に備えて子宮に栄養素を集め、血液中の酸素や鉄分が減少します。子宮に栄養が集まり血液中の酸素や鉄分が減少すると腸内環境が悪化し、オナラのニオイにつながります。

【黄体ホルモンが多く分泌される】

黄体ホルモンが多く分泌されると胆のうの機能が低下し、胃腸の働きを抑えてしまいます。胃腸が健康であれば消化の際に出るガスを腸が吸収しますが、吸収できないガスが排出されるとニオイが強いオナラになります。

生理前に食欲が増すというのも黄体ホルモンの分泌が増えることと関係しています。

【便秘になる】

生理前に便秘になったことのある人もいると思います。普段、腸内細菌の7割程度は中立の立場の日和見菌(ひよりみきん)なのですが、便秘になると日和見菌が悪玉菌に変化します。

悪玉菌によってニオイが強くなったガスは便秘で外に排出されにくい事で更に凝縮し、強烈なニオイの元になります。

【子宮が収縮する】

子宮が収縮し、刺激された腸からオナラが排出されやすくなります。

このように、排卵から生理にかけての時期はニオイの強いオナラが出やすい条件が揃っています。

妊娠中はオナラが出やすい?いったいどんな仕組みなの?

妊娠するとオナラが出やすくなります。それには次のような理由があります。

  • ホルモンバランスの変化
  • 腸内の水分不足
  • 赤ちゃんなどによる圧迫

【ホルモンバランスの変化】

妊娠初期には受精卵を守る為に大量のホルモンが分泌されます。この影響で腸の働きが活発化したり抑制されたりしてオナラが増えます。

【腸内の水分不足】

体の水分が子宮に集まると腸の水分が不足して便秘になります。その結果、腸内にガスが溜まりオナラが増えます。

【赤ちゃんなどによる圧迫】

赤ちゃんが育ってくると骨盤の血行が悪くなり腸の機能が低下します。また、赤ちゃんや羊水によって内臓が圧迫され、便秘や頻尿につながり、オナラが出やすくなります。

このように妊娠中もオナラが出やすく、ニオイも強くなる時期です。

妊娠中にツワリが酷く、偏った食事しかとれなくて便秘になってしまう人もいるよ。

体調のいい時に食べられるものから少しずつでも食べる様にするといいね。

男は女性の体の神秘的な仕組みを見守ることしかできないよ。

腸が弱い?ストレスがある?オナラが出やすくなる病気とは

ここまでは健康な人のオナラの原因や女性特有の理由で出るオナラについて見てきましたが、ここからはオナラが出やすくなる病気について見ていきます。オナラは医学的には放屁(ほうひ)と呼ばれています。

症状はあるのに病気ではない?過敏性腸症候群ってどんな状態?

過敏性腸症候群は、下痢や便秘、腹痛、不安感などの症状はあるものの、検査をしても腸内に炎症などが見つからない場合に告げられる病名で、症状の1つに放屁が挙げられます。

この症状は、腹部の症状と自律神経の2つの面から治療をしていきます。気になるようなら消化器科・心療内科などで診断を受けましょう。

大腸がんでオナラのニオイが変化する?がんとオナラの関係とは

腸内環境が悪い状態が続くと発がん性物質を増やしてしまい、大腸がんにつながる可能性があります。

大腸がんになると血便、便通異常、放屁などがみられます。放屁の際、ニオイが変化したと感じる方もいます。

血便が出ても「痔」と勘違いして放置してしまう方も多いのですが、定期的に健診を受けるようにしましょう。

緊張すると空気を飲み込む、空気嚥下症(呑気症)とは

空気嚥下症は呑気症(どんきしょう)と呼ばれることもあります。空気を飲み込む量が多く、ゲップや腹部膨満感などにつながる症状で、多くは精神的な要因によって起こります。

飲み込む空気の量が多くなれば、放屁の量や回数も増えることになります。

他の病気が無いかどうかの診察を受け、内臓疾患がなければ心療内科などでの治療を受けることになります。

自分のニオイが強いと思いこむ自己臭症とは

自己臭症とは、自分の体から出るニオイが気になる、「ニオイは無い」と言われても信用できないといった症状です。

この症状はオナラのニオイに限らず、自分の口臭が気になる、ワキガが気になるといった場合にも起こり、精神的な治療法が必要になる事が多いです。

オナラのニオイの場合、肛門を締める括約筋という筋肉のトレーニングをすることで、「ニオイが漏れていない」と思えるようになり症状が改善するケースもあります。

その他のオナラが良く出る病気とは

上記の症例以外でオナラが出やすい病気を3つ紹介します。心当たりのある方は、自己判断せずに医師の診断を受ける様にして下さい。

【慢性胃炎】

慢性胃炎とは、胃の粘膜が弱って炎症を起こしている状態で、胃痛や胸やけ、オナラなどの症状があります。

胃痛の原因はピロリ菌などなどが考えられ、放置すると胃潰瘍や胃がんに進行することもあるので注意が必要です。

【胃不全麻痺】

胃不全麻痺とは、胃の機能の働きが極端に低下する状態で糖尿病の方に起こる事が多い症状です。胃酸が分泌されず食物が消化されないと腸にガスが沢山溜まりオナラにつながります。

胃不全麻痺が疑われる時はバリウムや内視鏡検査を行い、投薬治療や手術を行います。

【憩室炎(けいしつえん)】

憩室炎は消化管の壁が外に飛び出した「憩室」が炎症を起こす症状です。憩室には便や老廃物、ガスが溜まりオナラが多くなることがあります。便秘が続くことが憩室炎の原因になることがあります。

憩室炎の疑いがある時は、大腸内視鏡検査や注腸造影X線検査を行います。

下痢や便秘は誰でもなるし、オナラもみんな出るものだけど、その陰に大きな病気が隠れている事があるんだ。

早く発見して治療に入れば重症化しない事も多いから、自分の体調に注意して定期健診を受けて欲しいね。

したいけど出せない!オナラを我慢し続けたらどうなるの?

社会生活を送っていると、オナラを出したいのに出せないという状況があります。我慢したオナラはどこに行き、体にどんな影響を与えるのでしょうか?

オナラを我慢する事の身体的影響

オナラとして出すべき物なのに我慢されてしまったガスは腸の中に留まり、次の様な影響を与えます。

  • 腸内にガスの圧力がかかる
  • ガスが血液中に逆流する
  • 腸の消化吸収の妨げとなる

腸内にガスの圧力がかかると、腹痛などにつながります。また、腸壁を通してガスが血液中に逆流すると肝臓に負担をかけることになります。

オナラを我慢する事で腸内にガスが留まり消化吸収を妨げると腸内環境を悪化させたり免疫力を低下させたりします。腸内環境の悪化は発がん物質の発生や、発がん物質の助けをするガスの発生につながり、体に悪い影響を与えます。

また、腸管から吸収されたガスが呼吸や皮膚から排出されると口臭や体臭につながってしまいます。

オナラを我慢する事の精神的影響

オナラを我慢することは、精神面にも影響を与えます。

「オナラが出るのではないか?」というストレスは腸内に更にガスを溜める事につながり、更にガスを増やすという悪循環を引き起こします。

精神的な面からもオナラを我慢する事はお薦めできません。

男もそうだが、女性は特にオナラを我慢しがちだよな。

自宅以外で心おきなくオナラが出せるのはトイレ位かな?人の少ない穴場のトイレを覚えておくと便利かもしれないね。オナラの我慢は禁物だぞ。

教えて!オナラのニオイ・回数・音を減らす方法はあるの?

オナラを出す事は体にとって必要なことですが、人には知られたくないというのが本音だと思います。ここからは、オナラのニオイ・回数・音を押さえる方法を紹介していきます。

オナラのニオイを減らす方法とは

ここまでオナラの原因を見てきたので気づいている点や既に実践している内容もあるかと思いますが、オナラのニオイを減らすポイントをまとめます。

  • 便やオナラを我慢しない
  • ニオイの元となる食品は控えめに
  • 腸内の善玉菌を増やす
  • 食物繊維は適量に

【便やオナラを我慢しない】

便やオナラは、腸内に留まる時間が長くなるほど、ニオイが強くなります。我慢せず、出したい時に出すことが大切です。

【ニオイの元となる食品は控えめに】

肉類・タマゴ・ニンニク・タマネギなどを大量に食べるとオナラのニオイが強くなります。食べてはいけないということではありませんが、控え目に摂るようにするとニオイが抑えられます。

【腸内の善玉菌を増やす】

腸内の善玉菌を増やすには、乳酸菌やオリゴ糖が役に立ちます。乳酸菌というとヨーグルトやチーズが思い浮かびますが、キムチやぬか漬けにも含まれています。(ただし、キムチは食品自体のニオイも強いので程ほどに摂るようにしてください。)

また、納豆菌にも整腸作用があり、胃酸にも強い性質があるので、納豆も腸の為にお薦めの食品です。

【食物繊維は適量に】

「便秘解消には食物繊維」というイメージが定着しています。実際、食物繊維は便の量を増やしたり、腸の働きを助けたりします。

ただ、食物繊維にはオナラを増やす働きもあるので多く摂るほどいいわけではありません。また、食物繊維には2つの種類があり、それぞれの特徴があります。

種類 性質の一例 食品例 割合
不溶性食物繊維 便の量を増やす 野菜・イモ類など 2
水溶性食物繊維 善玉菌のエサになる 海藻・果物など 1

一般的に食物繊維というと不溶性食物繊維を思い浮かべることが多いのですが、不溶性と水溶性をバランス良く適量を摂る事が大切です。

オナラの回数を減らすにはどうしたらいいの?

オナラが出る事が気にならない日もあれば、1日に何回も出る日もあります。オナラの回数を減らすにはどうしたらいいのでしょうか?

  • 良く噛んで食事をする
  • 炭酸飲料を控える
  • ストレスを減らす
  • 軽い運動をする

【良く噛んで食事をする】

早食いをすると一緒に飲みこむ空気の量も多くなります。良く噛んでゆっくりと食事をしましょう。

【炭酸飲料を控える】

炭酸飲料やビールが好きな方も多いと思いますが、炭酸はお腹に入るとガスの元になり、オナラの回数を増やします。

オナラが出ては困る場面の前には炭酸飲料を控えるといいかもしれませんね。

【ストレスを減らす】

ストレスは胃腸の動きなどに影響を与えます。また、緊張してツバを飲み込む時に一緒に空気を飲み込むこともオナラにつながります。ストレスをゼロにするのは難しいと思いますが、うまく気分転換をするようにしましょう。

【軽い運動をする】

ウオーキングやヨガ、ストレッチなどの軽い運動をすると腸の動きが活発になり、便秘やストレスの解消になります。便秘をしないことはオナラの回数を減らす事につながります。

オナラの音を出したくない!なにか名案はないの?

会議中など静かな場面でオナラの音がしてしまったらとても恥ずかしい気持ちになると思います。そんな時、静かにオナラを出す方法があるのでしょうか?世の中の女子の体験談を紹介します。

【初級編】

お尻を左右に広げてオナラの通り道を作ってあげます。トイレの個室に入ったけれど周りに人がいて音が気になる時などに有効です。

オフィスにいる時はイスをうまく使って片方のお尻を固定して、体をねじって放出します。

こんな方法があるそうです。また更に上級者になると次の様な方法が使えるそうです。

【上級編】

オナラの音は笛などが鳴るのと同じで、細い所を空気が通るから出るんです。お尻の穴の周りの筋肉を少しだけゆるめてスーッとガス抜きをするといいですよ。

とのこと。肛門の括約筋がコントロール出来るなんてさすがです。括約筋や骨盤低筋を鍛えることは将来の尿漏れ防止にもつながるので、チャレンジしておいて損はありませんね。

オナラが出る事を気付かれない為に、女性は涙ぐましい努力をしているんだね。

この努力を知ったら、我々男は「あ、出たな」と思っても気付かないふりをすることが必要だな。それが男の優しさだと思うよ。

元気なお腹を手に入れて、いいオナラを出そう!

ここまで、オナラの成分やニオイの理由、オナラが出やすい病気にはどんなものがあるのかなどを見てきました。

また、オナラのニオイや回数、音を少なくする方法も紹介してきました。

オナラのニオイが強いということは、腸内環境のバランスが崩れていたり、何かの病気だったりするサインです。

オナラをゼロにすることはできませんが、質を良くすることは可能です。ニオイが少なく、適度な回数のオナラにする為には、食事や運動などの健康管理が必要です。それが、胃腸の健康・体の健康につながるのです。

加工品を減らして野菜や果物、雑穀など、なるべく自然に近い食べ物を中心に摂るといいね。

毎回頑張ろうと思うとそれがストレスになるから、肉を多く食べた次の食事は温野菜を多めにするとか、そんな努力なら楽しく出来ると思うよ。

便秘を解消していいオナラが出る様になったら、ウエスト周りもスッキリするんじゃないかな。