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疲れが取れない、イライラする…。それは隠れ不眠症が原因かも!

最近朝起きても疲れが取れていない、ちょっとしたことでもイライラしてしまう、そんなことありませんか?実はそれ、不眠症が原因かもしれません。

「夜ちゃんと寝てるから大丈夫」そう思っている人も要注意です!実は、不眠症は睡眠時間は関係ありません。睡眠の質がポイントになってくるのです。

また、ただ眠りが浅いだけ、眠れないだけと甘く考えていてはいけません。不眠症は放置すればするほど、体に様々な影響を及ぼしてしまう恐ろしい病気なのです。

疲労感やイライラも!?不眠症が関係して起こる症状をチェック

普段、疲れやイライラを感じているという人は少なくありませんよね。そして、多くの人は夜ゆっくり眠ることが出来ればある程度スッキリしているのです。

しかし、いくら寝ても疲れが取れない、ちょっとしたことでイライラしてしまう、眠り自体しっかり取ることができていないという事があれば要注意です。

その症状、不眠症が関係しているかもしれないのです。「不眠症=眠れない状態」であると考えてはいませんか?

実は、不眠症が関係して起こる症状は眠れないという事だけではないのです。

  • 慢性的な疲労感
  • イライラ
  • 集中力の低下
  • 気分が落ち込む
  • 吐き気

これらの症状は、全て不眠症が関係して起こることも多いのです。1つでも当てはまるようであれば、不眠症である可能性も視野に入れておくようにしたいですね。

不眠症が様々な症状と関係しているのは自律神経が原因?

不眠症と自律神経には、密接な関わりがあります。自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経によって、全身にある器官の働きを調整する働きをしているのです。

また、自律神経と副交感神経は、対極した役割を担っています。

交感神経とは…活動しているときに機能する神経で脳や体を緊張状態とし、様々な活動を促す

副交感神経とは…休んでいるときに機能する神経でリラックスする事が出来る

つまり、この2つの神経がバランスよく機能していれば、活動状態から休んでいる状態へとスムーズに切り替えが行われるのです。

しかし、自律神経が乱れて2つの神経のバランスが崩れてしまえば眠りたくても交感神経が働いたままで脳が活動状態から切り替わらない、という事態が引き起こされてしまうわけですね。これが不眠へと繋がります。

睡眠は体の疲れを取るために必要なものです。しっかりとした睡眠が確保できなければ、疲れが取れずに慢性的な疲労感が続くわけです。

また、緊張とリラックスのバランスが崩れることで、精神的なバランスを崩してしまうこともあります。

それが、イライラ、気分の低下、吐き気といった症状を引き起こすのです。

全身の器官に影響!?交感神経と副交感神経の働きとは

交感神経と副交感神経は、それぞれ有意が優位になることで、次のような働きを行っています。

働きかける器官等 交感神経 副交感神経
心拍数・血圧 上げる 下げる
血管 収縮 拡張
瞳孔 拡張 収縮
胃腸の運動 抑制 活発
肝臓
(グリコーゲンの分解能力)
活発
血糖値アップ
抑制
血糖値ダウン

このように、交感神経と副交感神経は全身の器官と関わりがあります。ちょっとバランスを崩してしまえば、全身に影響が出るという事です。

不眠症になっている場合は、自律神経のバランスも乱れている可能性が高くなります。

ですから、全身の様々なところに症状が表れる恐れがあるのです。

不眠症は単に眠れない病気、というわけではないのですね。イライラや疲労感も不眠と関係があるものなのです。自律神経が乱れると、全身のバランスも崩れてしまうため、甘く考えてはいけません。自律神経の乱れは全身に症状が出るということは、しっかりと認識しておきたいですね。

不眠症にも種類がある?4つのパターンをチェック

不眠症と言っても、その状態は1つではありません。一般的に、不眠症には4つのパターンがあるとされています。

  • 入眠困難
  • 中途覚醒
  • 早朝覚醒
  • 熟眠障害

それぞれのパターンの特徴を簡単に紹介しましょう。

パターン 特徴
入眠困難 寝つきが悪い
なかなか眠れない
中途覚醒 眠っても起床時間まで
何度も目が覚めてしまう
早朝覚醒 起床予定時刻の2時間以上前に
目が覚めてしまう
熟眠障害 眠りが浅く熟睡出来た感じがしない

これら4つのパターンが1つだけ起こる場合もありますし、複数起こってしまう場合もあるのです。

また、年齢によってどのパターンが出やすいか、という傾向もありますね。60歳以上の不眠が増えている、特に中途覚醒が増える傾向にあるのは、眠りが浅くなってくること、トイレに行く頻度が増えることが原因とも言えます。

不眠症と言ってもいろんなパターンがあるようですね。年齢に応じて陥りやすいパターンもあるとのことです。どのようなパターンにしても、健やかな睡眠を妨げるものであることに間違いありません。自分がどのパターンに該当するのかを把握することは、不眠症で受診する場合にも生かせることでしょう。しっかりとチェックしておきたいですね。

生活に支障があるかがポイント!?睡眠不足と不眠症の違いとは

不眠症は病気ですから、単純な睡眠不足とは別のものです。しかし、その違いについてしっかりと把握できている人は少ないのではないでしょうか。

睡眠不足と不眠症の違いを、しっかりと抑えておきましょう。

まず、睡眠不足と不眠症の決定的な違いは、睡眠時間が不足している、眠れないことで日常生活に支障をきたしているかどうかです。

睡眠時間が短くても、日常生活に支障が出なければそれは不眠症ではありません。不眠症とは、イライラ、眠気、吐き気、気分の低下などが日常生活に影響を及ぼす状態にまで陥っている状態なのです。

そして、睡眠時間を十分確保していても、これらの症状が引き起こされている状態も不眠症と言えます。

  • 生活環境などが原因で十分な睡眠が確保できない
    →睡眠不足
  • 睡眠時間は短いが、特に日常生活に支障をきたす状態ではない
    →睡眠不足
  • 睡眠時間が短く、翌日の活動がキツイ
    →不眠症
  • 生活習慣をきちんとしている、睡眠時間を十分に確保している状態でも、日常生活に支障が出てしまう
    →不眠症

睡眠時間が短い、長いということは関係ありません。

あくまでも、翌日に良い睡眠の質が確保できているかが重要なのです。

不眠症かな?と思っても、日常生活に支障がなければ睡眠不足ということになるようですね。しかし、少しでも日常生活に支障が出てきてしまうのであれば、不眠症である可能性が高いという事にもなります。自分の体調をしっかりと把握して、ちょっとの違和感を見逃さないようにしておきたいですね。

不眠症には4つの要因がある!?要因を知れば改善も可能に

不眠症になってしまう要因、それは主に4つ挙げられます。不眠症の要因が何か分かれば、対策できる部分もあります。

まずは、4つの要因について把握しておきましょう。

要因 内容
環境要因 暑さや騒音、時差
身体要因 外傷、痒み、失神や蕁麻疹等
心の要因 悩みやイライラ、ストレス、緊張
生活習慣要因 アルコール、薬、ニコチン、カフェイン

このように、不眠症の要因は色々あります。

不眠症を改善するためには、まず自分の不眠症がどの要因によって引き起こされたものなのか知るところが重要です。

不眠症の治療法は投薬と生活習慣の改善が基本

不眠症の治療方法は、主に投薬です。睡眠を助ける薬を処方してもらい、医師の指示通りに飲むようにするわけですね。

ただし、薬だけではなく生活習慣の改善も必要不可欠となっています。では、具体的にどのように生活習慣を改善すれば良いのでしょうか。

  • 就寝時間、起床時間を一定に保つ
    一定時間以上の睡眠を確保する
  • 睡眠前にはカフェイン等刺激物の摂取を避ける)
  • バランスの良い食事をしっかり摂る
  • 適度な運動をする
  • 昼間に日光を浴びる時間を作る

これらの点に気をつけておけば、生活習慣によって引き起こされている不眠症を改善していくことが可能です。

また、しっかりと睡眠をとることが出来る生活習慣を意識づけることで、不眠症を引き起こしている他の要因の治療が進めば、スムーズに睡眠できるよう促すことができます。

まずは、自分の生活習慣を見直して改善できるポイントがないか、チェックしておきましょう。

疲労を回復させストレスを解消するための方法とは

不眠を引き起こす要因には、疲労やストレスがあります。疲労やストレスを上手に解消することが出来れば、不眠を予防できる可能性があるのです。

では、疲労回復のためにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、マッサージをご紹介していきましょう。

最も簡単なのは、手のマッサージでしょう。手には多くのツボがありますが、手のひらの真ん中にある労宮(ろうきゅう)は、疲労回復に効果があるツボとされています。

反対の手の親指で少し痛みを感じる程度の強さで、10回ほどゆっくりと押してあげましょう。強く押し過ぎず、ゆっくり丁寧に行うことがポイントです。

また、ストレスは、運動不足によっても溜まるものでもあります。ですから、適度な運動がストレス解消や、ストレスを溜めないことに繋がるのです。運動には、自信回復や気晴らしといった効果が期待できます。

また、体が温まることで血行が良くなり、リラックス効果も得られますし、スムーズな入眠、質の良い睡眠にも繋がりますね。

そこでオススメの運動の1つが、ホットヨガです。ホットヨガは、大量に汗をかくことでデトックス効果が期待できます。体内から不純物を排出することは、ストレス解消にも通じます。

また、ホットヨガは体を温め、全身の凝りをほぐす、基礎代謝を上げることが期待できます。これが、疲労回復に繋がるわけですね。ゆったりとした動作で行いますので、運動が苦手な人でも比較的始めやすい運動と言えるでしょう。

マッサージにしても、ホットヨガにしても、短期間でやめてしまっては意味がありません。普段の生活に習慣づけて、長く続けるようにしたいですね。

不眠症には4つの要因が考えられるのですね。生活習慣も不眠症の要因になるようですから、バランスの良い食生活を心がける、起床と就寝時間を一定にするなど、普段から意識しておくようにしましょう。また、ストレスや疲労も不眠症の要因となるようです。ストレスを解消する、疲労を回復させるためのマッサージやホットヨガ等の運動を日常生活に取り入れたいですね。

不眠症の判断は問診と検査で!検査方法と問診前の準備をご紹介

自分が不眠症かどうか、それを知るためには病院で診断を受けるという方法が一番です。病院での検査方法は主に3つです。

  • 問診
  • 睡眠ポリグラフ
  • アクチグラフ

睡眠ポリグラフは脳波を測定して睡眠の深さを測定する、睡眠と覚醒の区別をするというものです。また、脳波だけでなく、呼吸や心電図も測定してくれます。基本的には1泊入院をして行う検査です。

アクチグラフは、手首などに取り付けることができる小型のセンターです。簡易的に睡眠のリズムを調べることが出来ます。一定期間以上装着しなければいけないことがほとんどですね。

いずれの検査を行うにしても、不眠症の診断には多少時間がかかるのです。

また、問診を受けるにあたって、病院へ行く前に用意しておくと良いものがあります。それは自分の睡眠状況を確認して、メモなどに記載しておくこおとです。寝た時間、起きた時間を毎日記録したものがあると、問診でもスムーズに先生に説明することができますよね。

実際、問診ではどのような睡眠をとっているのか聞かれることになります。自分の症状をしっかりと把握している必要があるわけです。

  • 夜中に目が覚める回数
  • 夜中に起きた後すぐ眠ることができるか
  • 寝付くまでの時間
  • 起床する時間

これらの項目をメモしておくと良いですね。

自分は不眠症?簡単な自己チェック方法とは

ちなみに、簡単に出来る不眠症自己チェック方法をご紹介しておきましょう。自分の不眠度を診断する方法として、アテネ不眠尺度というものがあります。

アテネ不眠尺度とは

WHO(世界保険機関)設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」によって作成された世界共通の不眠症判定法
8つの質問に対するそれぞれの回答を点数化して、客観的に不眠度を測定できるものです

以下の質問に対して、それぞれ0~3点の4段階で計算していきます。0点が全くない・満足している、3点が非常に当てはまる・つらい・不満があるとなります。

  • 寝床に着いてから実際に寝るまで時間がかかったか
  • 夜間、睡眠の途中で目が覚めたか
  • 希望する起床時間より早く目覚め、それ以降眠れないか
  • 夜の眠りや昼寝も合わせて、睡眠時間は足りているか
  • 全体的な睡眠の質についてどう感じているか
  • 日中に気分はどうか
  • 日中の身体的及び精神的な活動の状態はどうか
  • 日中に眠気を感じることがあるか

この8つの質問に対する回答点数に応じて、不眠度を判断します。

合計点数 不眠度
1~3点 十分に睡眠がとれている
4~5点 不眠症の疑いが少しある
6点以上 不眠症の可能性が高い

あくまでも簡易チェックですが、自分が睡眠状態がどのようなものか把握する目安にはなります。一度チェックしておきましょう。

不眠症の検査は時間がかかることもあるから、早めに受診しておきたいですね。1泊入院が必要な検査は、仕事の調整も必要となるでしょう。自己チェック方法もありますから、まずは今の自分が不眠になるのかどうか一度確認することが大切なのです。

不眠症によるイライラや疲労感は改善可能!しっかり治療を

慢性的な疲労感がある、日常的にイライラしている、このような症状があれば不眠症が原因である可能性があります。

不眠症は、自律神経が乱れてしまうことで体の様々な器官に影響を及ぼしてしまうリスクもあるわけです。

不眠症は病院で治療すれば、改善することが出来る病気です。生活習慣を改善することで睡眠しやすいよう、体のコンディションを作ることも可能です。

気になる症状があれば、普段の睡眠状況をメモして病院に行きましょう。大きな支障が出る前に、しっかりと治療することが大切なのです。