> > 家族や友人にいびきを指摘されたことない?病気が原因かも

家族や友人にいびきを指摘されたことない?病気が原因かも

体のどこかが痛む、腫れている等、自分で感じる、目で見ることが出来る体の変化があれば、何が原因なのか、なぜ起こったのかを考えるきっかけはあります。

しかし、自覚症状がなく自分で気づくことが出来ないものはどうでしょうか。自覚症状が無いからこそ、気づいたときには既に恐ろしい状態に…ということもあり得ます。

自覚症状のない病気のサイン、その1つがいびきです。もし、家族や友人に指摘されるほどの大きないびきをしているのであれば、ある病気が隠れているかもしれません。

いびきが病気とどのように関係しているのか、病気が原因のいびきと普通のいびきにはどのような違いがあるのか、チェックしておきましょう。

いびきが病気のサイン!?考えられる2つの病気をチェック

なぜいびきが病気のサインとされるのか、それは症状の1つとしていびきを引き起こす病気がある為ですね。

いびきを引き起こすとされる病気は、次の2つです。

  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 扁桃肥大

まずは、これらの病気がどのようなものなのかを紹介しましょう。

生命の危機に繋がる!?睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は、その名の通り睡眠中に呼吸が止まるという症状が起こる病気です。

睡眠時無呼吸症候群は、昼間の眠気も強い為に運転中の事故が起こることも少なくありません。睡眠時無呼吸症候群の症状が重いか、軽いか、という事でも違いますが、やはり健康な人と比べて事故の発生率が高くなるというデータは出ているのです。

また、睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まることで心臓や脳に負担をかけてしまう病気でもあります。

事実、睡眠時無呼吸症候群は合併症のリスクが高まる病気としても知られています。

  • 高血圧
  • 脳卒中
  • 狭心症
  • 心筋梗塞

これらの病気を放置していれば、当然危険な状態に陥ってしまう可能性も高まってしまいますよね。

睡眠時無呼吸症候群は、単に睡眠時に呼吸が止まってしまうことが問題の病気ではない
昼間の眠気による事故、合併症のリスクが高まること等、様々な影響を与える怖い病気である

睡眠時無呼吸症候群の怖さ、その危険性について、しっかりと認識しておきたいですね。

子どもの頃が最大?成長に伴って変化する扁桃肥大とは

扁桃肥大とは、扁桃腺が大きくなってしまっている状態のことです。

扁桃腺は、成長するに伴い大きくなり、5・6歳で最大となるのが普通です。あとは、成長と共に小さくなってくるため、幼児期で扁桃肥大の状態にあっても、大人になる頃には小さくなっている、ということも珍しくありません。

しかし、成長しても小さくならず、肥大した状態のままになる事があります。そうなると、以下のような症状が出ることがあるわけです。

  • 大きないびきをする
  • 寝ているときに息がとまることがる(睡眠時無呼吸)
  • 口呼吸になる
  • 食べ物を飲み込みづらい

扁桃肥大は、子どもの病気だというイメージを持つ人も多いかもしれませんが、大人になっても扁桃肥大のままで、様々な症状が出る可能性があるということを覚えておきましょう。

口呼吸は無意識にしている!?確認のチェックポイントをご紹介

睡眠時無呼吸症候群や扁桃腺肥大の患者の特徴として、睡眠時の口呼吸が挙げられます。特に扁桃腺肥大の場合は、起きているときも口呼吸をしている人が多いですね。

呼吸は、鼻で行う鼻呼吸が一般的です。しかし、扁桃腺肥大等の疾患を抱えている人は、鼻ではなく口での呼吸を行っていることが多くなっています。

口呼吸は無意識で行っていることがほとんどです。自分は口呼吸をしてしまっているのか、次のチェックポイントで確認してみましょう。

  • 常に口を開けている
  • 食べるときにクチャクチャと音がする
  • 朝起きた時に喉がヒリヒリする
  • 唇が渇きやすい
  • 口臭が強い
  • いびき・歯ぎしりをする

当てはまるポイントがあれば、普段から口呼吸になっている可能性があると言えますね。一度耳鼻咽喉科に行って何か問題がないか確認してみると良いかもしれません。

また、扁桃腺肥大と似た症状を起こす病気に、アデノイド肥大があります。アデノイド肥大は、喉の奥にあるリンパ腺の1つで、ここが肥大することで鼻の奥が詰まった状態になるものです。

扁桃腺肥大と同様に口呼吸になりいびきを引き起こす要因となっていますね。アデノイド肥大は、口臭の原因にもなりますが、成長に伴って小さくなっていくことも多いので、まずは病院での診察が大切です。

いびきと病気が関係しているなんて知りませんでしたね。その病気というのも、放置していて問題ないような軽い物じゃないようです。

ちょっといびきが気になるという場合は病気の可能性も考えておいた方が良さそうですね。

いびきが病気によって引き起こされるメカニズムとは

では、先ほど紹介した2つの病気がどうしていびきを引き起こしてしまうのか、そのメカニズムを紹介していきましょう。

睡眠時無呼吸症候群で呼吸が止まってしまう原因の1つは、上気道が狭くなることで呼吸が止まるというものです。

いびきは、気道を通る空気が、気道を塞いだものと振動し音が出るというものです。ですから、上気道が狭くなってしまう睡眠時無呼吸症候群は、いびきが出やすい条件を満たしているわけですね。

扁桃肥大は、扁桃腺が肥大することで空気の通り道が狭くなっている状態にあります。やはり、気道を狭くしていびきが出る条件を満たしてしまうのです。鼻からも口からも十分な呼吸が出来ないこともあるため、睡眠時の無呼吸を引き起こすこともあります。

どちらの病気でも、上気道を狭くしてしまうことで、いびきが出やすい状態になってしまうということは共通していますね。

肥満の人の大半は睡眠時無呼吸症候群!?その関係とは

ちなみに、肥満の人は、睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言われています。事実、閉塞性睡眠時無呼吸症患者の70%が、肥満であるというデータもあるのです。

なぜ肥満だと睡眠時無呼吸症候群になりやすいのか、その理由は、首回りや扁桃腺、喉の裏側に脂肪がつくことで、呼吸の通り道が狭くなってしまう点にあります。

肥満は、普段の食生活を改善し、運動することで解消・予防が可能なものです。肥満はいびきだけでなく、心筋梗塞や脳卒中等の生活習慣病のリスクをも高めますので、しっかりと予防・対策しておきたいですね。

ちなみに、肥満かどうかの検査をする場合、自分で簡単に判断できる方法もあります。それが、BMIによるチェックです。BMIは、体重と身長で算出します。その計算式を紹介しておきましょう。

BMI=体重÷(身長m×身長m)

身長をcmではなくmで計算するのがポイントです。身長160cm、体重50kgの場合は、50÷(1.6×1.6)≒19.5となります。

日本肥満学会が示している、BMIの基準をご紹介しておきましょう。

痩せ 標準 肥満
18.5未満 18.5以上25未満 25以上

もちろん、BMIだけではなく体脂肪率も重要となります。男性は20%以上、女性は30%以上が肥満と言われていますが、体脂肪率は簡単に測れない人も多いですよね。

体重であれば比較的測りやすいでしょうから、BMIを計算してみて自分のBMIが標準かどうか確認すると良いでしょう。

睡眠時無呼吸症候群も、扁桃肥大も、気道を狭くしてしまう事がいびきの原因となっているのですね。呼吸がしづらい状態というのは考えただけでも苦しそうです。

いびきぐらい、と考えるのではなく、いびきが出るほどの症状になってしまっている状態なのだと認識していた方が良さそうです。

いびきは何故出るの?防ぐ方法は?いびきの基本情報をチェック

いびきというのは、寝ているときに聞こえる呼吸音のことですね。

いびきは、病気によって引き起こされている場合もあります。しかし、一時的な疲れやアルコールでも、いびきが出てしまう事はあります。

つまり、いびきは誰でもしてしまう可能性があるものなのです。

しかし、一時的な理由が原因で引き起こされるいびきは、普段の生活や寝方を改善することで予防することも出来ます。

いびき予防に横向き寝が効果的!?自分で出来る予防方法とは

一般的ないびきは、寝方や生活習慣などをを改善するだけでも予防出来る場合もあります。

  • 横向きで寝る
  • アルコールを飲みすぎない
  • ストレスを溜めない
  • 体が疲れすぎないようにする

これらに気をつけてみましょう。

横向きで寝ると、仰向きで寝るよりも気道が確保しやすく、いびきをしづらい状態になります。ですから、まずは横向きで寝るようにしてみると良いですね。

多量にアルコールを摂取した後も、いびきは起こりやすくなります。それは、アルコールに筋肉の弛緩作用があるためです。

舌や咽頭などの筋肉をゆるめることで、気道を狭めてしまい、いびきが出やすい状態となってしまうわけですね。

また、ストレスを溜めてしまうと体が酸素を欲します。酸素を出来るだけ多く取り込もうとする為に、無意識のうちに口呼吸となり気道を狭めてしまうのです。

体が疲れた場合も、ストレスの時と同様に酸素を取り込む量が多くなってしまい、いびきに繋がってしまうのです。

いびきは寝方を気をつけるだけでも改善できる可能性がある
また、アルコールを摂りすぎない、ストレスを溜めないようにすれば
いびきをしやすい状態にならない為の予防は可能である

普段の生活から上記の点を注意しておけば、一般的ないびきを予防することは出来ますよ。

いびきを普段しない人は、これらのことに普段から気をつけることが出来ている人だと言えますね。

いびきがストレスや疲れが原因でも起きるなんて驚きですね。一時的なものなら心配はないということですが、やはり女性なら、いびきはしたくないと思いますよね。

いびきをしないために、普段の生活の中で注意できることはしておくようにしたいですね。

問題ないいびきって何?病気かどうか見極める4つのポイント

では、自分のいびきが病気によるものなのか、心配しなくて良い一般的ないびきなのか、どうやって見極めればよいのでしょうか。

実は、簡単に判断する方法があります。いびきをするタイミング、状況について、以下の4項目に自分が当てはまるかどうかをチェックしてみましょう。

(A)普段はいびきをしないが、たまにいびきをする人

  • 大量に飲酒をした
  • 風邪をひくなどして鼻が詰まっている
  • 体が疲労状態にある

これらに当てはまる点があれば、問題の無い一時的ないびきだと考えて大丈夫です。

(B)毎晩のようにいびきをする

  • 寝ているときに呼吸が止まっているときがある
  • 熟睡している感じがしない、眠気が取れない
  • 起床時に喉が渇いている

1つでも当てはまる点があれば、それは病気によって引き起こされているいびきの可能性が高くなります。また、たまにいびきをする人でも、(A)のチェックに当てはまる点が1つもないという場合は、何らかの病気が隠れている、病気が進行し始めている可能性が考えられます。

自分のいびきはいつ起こっているか、そこから問題がないいびきかどうかを判断することが出来るので、自分のいびきについて把握しておく必要がありますね。

問題の無いいびきかどうか、まずは自分でチェック出来るというのは嬉しいですね。ただ、自分では把握しきれない部分もあるのも確かです。

不安がある場合は、きちんと病院へ行ってしっかりと検査をしてもらうようにしましょう。

このいびきは病気が原因?検査法と治療法をご紹介

いびきが本当に病気が原因で引き起こされているのか、それを知るためには病院で診察・検査を受ける必要があります。

病名 検査方法
睡眠時無呼吸症候群 1泊入院検査・簡易モニター検査
扁桃肥大 診察(口内を見るだけで診断可能)

扁桃肥大の場合は、見ただけで簡単に診断できるので特別な検査や時間を要するわけではありません。

しかし、睡眠時無呼吸症候群の検査は1泊入院検査が一般的で、時間も費用もかかってしまうものとなります。費用は5万円前後かかってしまう事もあります。

それぞれの病気の治療法をご紹介

睡眠時無呼吸症候群、扁桃肥大はどのように治療をするのか、その治療法をご紹介しましょう。

病名 治療方法
睡眠時無呼吸症候群 マウスピース(軽度の症状)
CPAP療法
扁桃肥大 手術
抗生剤や消炎剤の投与(経過観察)

睡眠時無呼吸症候群は、症状が軽度であればマウスピースによる治療が行われます。マウスピースをつけて下あごを少し前に出すことで上気道を広くし、睡眠中に気道がふさがることを防ぎます。

症状が重い場合は、CPAPという治療を行います。睡眠中にマスクを着用し、そのマスクから一定圧で送り込まれる空気によって、睡眠中に気道が塞がらないようにします。

一度の利用で効果を感じる人も多く、合併症のリスクを低くすることにも繋がります。

扁桃肥大の治療は、特に強い症状がなく、日常生活に支障が無いようであれば保存情報という事で抗生剤や消炎剤の投与で腫れを押さえるか、経過観察ということで様子をみるだけ、という事もあります。

睡眠時の無呼吸や、食事に症が出るようであれば手術を行う事になりますね。扁桃肥大の手術は比較的簡単なものになりますので、入院期間も1週間前後で済むことが多いようです。

扁桃肥大は診断も簡単でいいようですが、睡眠時無呼吸症候群だと1泊の入院検査になる事もあるのですね。

しかし、まずは診断しなければ、適切な治療をすることができません。忙しいかもしれませんが、1度時間を作ってしっかりと検査してもらうようにしたいですね。

いびきを指摘されたら病気かも!病院へ行って診察を受けよう

いびきは、疲れなどが原因となり、誰でもしてしまう可能性があるものです。しかし、毎晩のように続く、家族や友人に指摘されるほどの大きないびきをしているという場合は、要注意です。

睡眠時無呼吸症候群や扁桃肥大という病気は、いびきを引き起す原因となります。病気を放置していると心不全を引き起こす可能性もゼロではないのです。

いびきについて気になるのであれば、まずは病院で診察を受けてみましょう。睡眠時無呼吸症候群も、扁桃肥大も治療すれば良くなる病気です。

正しい治療を行い、病気を治すと共にいびきも改善しましょう。