> > 声がれが何か月も続く?その原因はこの病気!?

声がれが何か月も続く?その原因はこの病気!?

最近、喉の調子がおかしくて、声がれが治らない!そんな時に「カラオケで歌い過ぎたのが原因?」「お酒の飲み過ぎ?」「風邪気味?」など様々な原因が思い浮かびますよね。ついつい、“そのうち治るだろう”と放置してしまいがちですが、実は長引く声がれには注意が必要です。

声がれには喉の使い過ぎや風邪からくる「急性喉頭炎」・慢性炎症から声帯にポリープや結節が生じる「声帯ポリープ」・ヘビースモーカーの人がなりやすい「喉頭ガン」・声帯を動かす反回神経の障害からくる「反回神経麻痺」があるのです。

ここでは、これらの病気の症状や対処方法を紹介していきます。気になる声がれが病気の初期症状ではないのかチェックしてみましょう。

知っておきたい!声がれの原因について

そもそも声は、肺からの呼気が気管を通って声帯の間(声門間隙)を通り抜ける時、喉頭にある声帯が振動してつくられます。声帯は左右2本のヒダ状で、左右の声帯が激しく衝突して振動することによって、音が生じるのです。
★画像1
http://n-oshima.com/topics/img/oshima_img01.jpg

声がれといっても、種類はいろいろありますよね。病気により声の性質が異なるため、声がれの種類も重要になります。

  • がらがら声
  • 息もれのする声
  • 力のない声

これらの症状や喉頭鏡・ファイバースコープを使って声帯を観察することで、声がれの原因が分かるのです。声がれが症状として現れる病気には以下があります。

  • 急性喉頭炎
  • 声帯ポリープ
  • 喉頭ガン
  • 反回神経麻痺

どのような症状があり、原因は何か、治すにはどうしたら良いのか等、これらの病気を詳しく見ていきましょう。

声が出るには声帯が振動する必要があるんだね。その声帯を観察することで、声がれの原因が分かるんだね。「急性喉頭炎」「声帯ポリープ」「喉頭ガン」「反回神経麻痺」どんな病気なのか見ていこう!

原因は主に風邪!一時的ですぐに治るのは「急性喉頭炎」

喉頭は、先ほど述べた通り声帯を振動させて声を出す発声機能と、食べ物を飲み込む時にむせないようにする嚥下機能を持っています。

  • 発声機能
  • 嚥下機能

急性喉頭炎とは、この喉頭の粘膜に急に炎症が起こる、進行の速い病気です。このように書くと、どんな病気?となりますが、カンタンに言えばノド風邪ですね。

急に喉がイガイガしてきたり、痛くなったりしますよね。そして、風邪の症状がなくなると、喉の症状もなくなりますので、一過性の声帯の炎症と言えます。風邪に限らず、喉の使い過ぎでも起こることがありますよ。

治す方法としては、原因となる風邪が治ると声がれも治りますので、「風邪を治すこと」となりますね。喉の使い過ぎが原因であれば、安静にしておくことが必要になりますよ。

「急性喉頭延」は、いわゆるノド風邪が原因なんだね。そのため、ノド風邪が治ると、ノドの炎症も治るよ。他にも、カラオケの通い過ぎなどでノドを使い過ぎてもなることがある。そんな問いには安静が一番だね!

気を付けたい!慢性炎症が続くと「声帯ポリープ」になることも!

声帯に慢性的に炎症が起きていると、ポリープや結節が発生します。

  • ポリープ:炎症性の腫瘤(=こぶ)
  • 結節:手のひらにできるマメのようなもの

★画像2
http://www.tanaka-ent.or.jp/image/polyp-1.jpg

声帯にポリープや結節が起きた時の症状

  • 声がれ
  • 声の質は空気がもれる感じで、やや低音
  • 声が途中で止まる

中には、長く話すと声が出にくくなったり、喉が痛くなったりすることもあります。

ポリープや結節があると声が出にくくなる原因

画像にあるようにポリープや結節ができると、それが邪魔になってしまい声門がうまく閉じません。そうすると、もれるような声となってしまうのです。そして、声帯にコブがぶら下がったり、マメのように硬くなってしまっていると、振動がうまくできなくなってしまいます。つまり声が出にくくなってしまうのです。

以下のような声をよく使う人に多い症状となっています。

  • 歌手
  • 幼稚園の先生
  • 小学校の先生
  • 保育士
  • カラオケが好き
  • 演説

気になる治療法

声帯ポリープや結節ができたばかりなら、安静にしていることで自然に消えてなくなることもあります。また、炎症が原因なので、ステロイドホルモンの吸入や消炎薬の投与によって、ポリープがなくなることもあります。

  • 安静
  • ステロイドホルモンの吸入
  • 消炎薬の投与

これらの治療でなおらない場合はポリープを切除する手術となります。

声帯ポリープって、声帯にコブやマメができて、それが邪魔になって声が出にくくなるんだね。だけど、できたばかりなら安静にしているだけで、自然に消えてなくなるんだ。声が出にくい時には安静にしておくのも一つの手段だね。

ヘビースモーカーなら要注意!「喉頭ガン」

声がれが治らない場合で、喫煙する人が知っておきたい病気が「喉頭ガン」です。肺がんと並んで喫煙歴と高い相関があるガンとなっています。とくに喫煙率が増えている女性で喉頭ガンも増加していますので、注意が必要ですね。

原因には以下が挙げられています。声がれが1ヶ月以上続いて、以下に該当する人は、専門医の受診を考えましょう。

  • 喫煙
  • 飲酒歴
  • 胃食道逆流症

気になる症状をがん研有明病院から引用して説明します。

発生部位により最初の症状は異なります。
声門がんではほぼすべてのかたに嗄声(させい、声がれ)がみられます。その性状は粗?性で良性の声帯ポリープとは違っていることがほとんどです。1ヶ月以上嗄声が続く場合は専門医を受診していただき調べていただいたほうがよろしいかと思います。進行してくると痰に血がまざったり、呼吸が苦しくなってきます。頸部の腫れとしてのリンパ節への転移は比較的少ないのが特徴です。
引用元:がん研有明病院

これが喉頭ガンの治療方法!

喉頭ガンの中でも、小さなガンや周囲への浸潤がないガンでは放射線治療でかなりの確率で治ります。レーザー治療も同等となっています。

違い 放射線治療 レーザー治療
治療期間 6週間 1日
治療後の音声 レーザー治療より良い 放射線治療ほど良くない

これらで治療できない場合は手術となります。手術には、喉頭部分切除術と喉頭全摘術があります。

手術の種類 喉頭部分切除術 喉頭全摘術
のこすこと可能 うしなわれる

喉頭全摘術の場合は、術後に食道発声や電気喉頭など代用発声を行うコトになりますので、リハビリが必要ですよ。

手術が行えない場合は、放射線と抗ガン薬治療を同時に組み合わせて行う場合もあったり、治療法はガンの進行度や部位だけでなく、患者さんの年齢・全身状態・職業・社会的条件なども考慮にいれて選択できるため、一概にこの段階であれば、必ずこの治療法というわけではありません。

ガンと言えば、生存率も気になりますよね。そこで、がん研有明病院から引用して紹介しておきます。

がんの発生した部位で多少違ってきますが、Ⅰ期では80~90%放射線で治りⅠ~Ⅳ期では65~70%の5年生存率です。
これはすべてのがんのなかでも高い治療成績でではあるものの発声機能を保存できる確率は必ずしも高くなく喉頭全摘となる例が多いのが実際です。生存率を落とすことなく放射線、喉頭部切、放射線と抗がん剤の併用療法など発声機能を残した治療を選択する見極めが重要と考えられます。
引用元:がん研有明病院

「喉頭ガン」は愛煙家に気をつけてほしい病気だね。もちろん、そうでない人もなる可能性もあるけど、喫煙歴と高い相関があるのが気になるね。愛煙家で1ヶ月以上声がれが続いているなら、躊躇せず専門医を受診してみよう。

6ヶ月経っても声の改善がなければ手術が必要!「反回神経麻痺」

最初に紹介した通り、発声時には左右の声帯が中央方向に近寄って気道が狭まるので、呼気により声帯が振動して声が出ます。この声帯を動かす反回神経が麻痺して、声帯が動かなくなってしまう状態を「反回神経麻痺」と呼びます。

この反回神経は以下の流れで声帯の筋肉を動かしています。
★画像3
http://www2.kuh.kumamoto-u.ac.jp/jibiinkoka/hankai/32sinkei.gif

そのため、肺・大動脈・鎖骨下動脈・食道・甲状腺のどこで障害が起こっても反回神経麻痺が発生します。また、甲状腺腫瘍・肺がん・食道がん・縦隔ガン・乳癌などの治療後に腫瘍が反回神経周囲に浸潤して麻痺が起こることもあるため、反回神経麻痺と診断された場合には、原因を徹底的に探す必要があります。

その他にも反回神経麻痺の中には、交通事故などのけがや急性感染、薬物、神経疾患、原因不明の突発性のものなどが原因の場合もありますよ。

反回神経麻痺になった時の対処法

反回神経麻痺は、その他の病気やケガが原因の手術などで起こる他にも、原因不明の突発性のものもあり、原因を探るためにも経過観察が必要になります。

突発性の麻痺であれば、数か月で回復する場合もありますが、悪性腫瘍が原因で起こる麻痺は、ガンが治ったとしても回復することはありません。そのため6ヶ月経っても声の改善が見られなければ、それ以上の経過をみても声の回復は見込めないため、手術をする必要がありますよ。

甲状軟骨内方移動術の手術について、神尾記念病院から引用して紹介します。

手術の原理は簡単で、前にも述べましたように嗄声(声がれ)の原因は発声時の声帯間の隙間の発声なので、それを無くす手術です。甲状軟骨(のどぼとけの軟骨)に小さな窓を開け(図1)、その窓にシリコン板などの人工物を挿入するとシリコン板の厚みだけ声帯が正中に移動して、声帯間の隙間が無くなり正常時の発声に近くなります(図2)。
引用元:神尾記念病院

★画像4
http://www.kamio.org/artis-cms/cms-images/resized/20110829-193224-4313.gif
★画像5
http://www.kamio.org/artis-cms/cms-images/resized/20110829-193224-3947.gif

麻痺の程度の強い状態では、この方法では声の改善ができない場合もあり、他の披裂軟骨内転術などの方法を選択する必要もあります。そのため、全ての患者さんがこの手術で声の改善がみられるわけではありませんよ。

「反回神経麻痺」は原因が分かりにくいので、経過観察が重要だね。ガンなどの病歴以外にもけがや突発性のものもあるから、経過観察も6ヶ月と長い。6ヶ月過ぎると自然改善の可能性が低いから手術に踏み切れるんだね。

あなたは大丈夫?声がれが続く時に疑うべき病気!

これまでを整理しますと、声がれが主な症状となる病名は以下の4つが挙げられます。

  • 急性喉頭炎
  • 声帯ポリープ
  • 喉頭ガン
  • 反回神経麻痺

原因や対処法は以下になります。

/tr>

病名 原因 対処法
急性喉頭炎 ノド風邪・使い過ぎ 風邪を治す・安静
声帯ポリープ 声帯にポリープや結節 安静・薬の吸入・消炎薬の投与・手術
喉頭ガン 喫煙・飲酒・胃食道逆流症 放射線治療・レーザー治療・手術
反回神経麻痺 声帯を動かす反回神経の麻痺 経過観察→治らなければ手術

風邪、カラオケの行き過ぎ、お酒の飲み過ぎ、などが原因であっても、1ヶ月以上声がれが続いたり、声がれを繰り返しているようでは、喉が炎症を起こしている可能性があります。

炎症を繰り返していると、ポリープや結節へなってしまう可能性もでてきます。そうすると、ひどくなると手術が必要となる事もあります。喉に不調を感じた時には、まず安静。そして、1ヶ月以上続くようであれば、耳鼻咽喉科の受診がポイントとなりますよ。

「たかが声がれ」だと軽く見ていたらいけないよ!放っておいても自然に治る声がれと、治療が必要な声がれがある。最初の自覚は「声がれだからそのうち治る」だったとしても、病名が「喉頭ガン」だったら声を失うコトになってしまう。そうなってからだと遅いよね。だから異変を感じた時には、専門医を受診することが大切なんだよ。