冷え性がつらくて眠れない人必見!今夜からできる冷え性対策
寒い日、足先が冷たすぎて眠れないと本当につらいですよね。俗に言う「冷え性」ですが、ひどいときは痛みさえ感じて、寝てても起きちゃう日だってありませんか?
あるインターネット調査では冷えをストレスと感じる人が約6割いて、そのうち約7割の人が睡眠時に不満をかかえているそうです。
冷え性の中でも1番多いのが「末端冷え性」。指先がジンジンして、痛くて眠れない・・・寝るときに靴下を重ね履きしたりといろいろ対策してるのに、一向に冷たいままで困っているあなた。
今回はすぐに効果の出る冷え性対策を、科学的根拠も含めてご紹介しましょう。まずは冷え性の原因を理解して、今夜から正しい対策で冷え性を解消しましょう。
体内で熱をつくって運ぶことができれば冷え性は解消できる
冷え性の原因は大きく2つあります。
1つは体内で熱をうまくつくれないこと、もう1つはその熱をうまく運べないことです。
体内で熱をつくり、それを全身に運ぶことができれば、冷え性は改善できるんです。
体内で熱をつくる方法とは、日頃から適度な運動を心がけて代謝を促すことが重要です。
そうは言っても運動不足はわかってるし、一朝一夕でできるわけではありません。そこで今夜からできるとっておきの冷え性対策をお伝えしましょう。
今回は熱をうまく運べない理由にスポットをあて、血流を良くするとっておきの飲み物や、簡単にできるセルフマッサージを紹介します。
冷え性対策に、血流を良くして体を温める簡単な方法!
血流をよくする方法としては、
- 生姜湯を飲む
- ホットココアを飲む
- 血流マッサージをする
このような方法があります。生姜湯やホットココアを飲んで体を温め、寝る前に血流を良くするマッサージを行えば、手足まで温まり、冷えを改善できます。
ただし、ここで注意が必要です。生姜はすりおろした状態など、生のまま取り入れてもダメなんです。
冷えに対して効果があるのは、熱を加えて乾燥した生姜を使うのがポイントです。
その理由については、次の項目でお教えしましょう!
生姜は乾燥させたほうが体を温める効果が増す!
生姜が体をポカポカ温めるのはみなさん一度は聞いたことがあるかもしれません。しかし、生姜を生のまま取り込むと体温は下がってしまうことはご存じですか?
これは生姜に含まれるジンゲロールという成分の働きで、体内の熱を手足に広げて温かくしてくれるんですが、手足が温かくなった分、体の中心部は熱が奪われて体温は少し下がってしまうんですね。
これでは根本的な冷え性改善にはなりませんが、生姜には他にも重要な働きがあります。
生姜は天日干しすると太陽の陽気を浴びて水分が減り、辛味成分が増えて身体を温める効果が大きくなることがわかっています。
実は、生姜に熱を加えて乾燥させるとジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変化します。
このショウガオールが胃腸の壁を刺激して、体内で熱を作り出す働きがあるんです。
乾燥生姜を食べるとジンゲロールとショウガオールの両方が摂取できるため、体内で熱をつくり、その熱を手足にまで運ぶことができます。
冷え性対策として生姜を取り入れる場合は、乾燥した生姜をミキサーなどで粉末にして温かいお湯などに混ぜて飲むのが効果的ですよ。
でも生姜湯って少しクセがあるため苦手で、正直飲みづらいと感じている人がいるかもしれませんね。
そこで紹介したいのが、生姜の粉末をココアに混ぜた生姜ココアです。
実は体を温める成分はココアにもあって、その力は生姜以上とも言われているんです。
生姜ココアなら生姜のクセも気にならないので飲みやすく、毎日でも続けることができますね。
冷え性に最も効果がある飲み物「生姜ココア」
森永製菓がココアの研究を進めて、2002年に「ココアの冷え性改善効果」を発表しました。その中でココアを飲んだ場合は、生姜湯を飲んだ場合より1時間後の手の甲の温度が高いままだという研究結果が出たそうです。
生姜湯は飲んだ直後の温度上昇は高いんですが、その後の温度低下が早いのに対して、ホットココアは1時間経っても温度の低下が緩やかで体を温める効果が持続しています。
この研究では、生姜とココアの成分の違いから、冷えに対する効果の違いを示しています。
ココアに含まれる「テオブロミン」と「ポリフェノール」は血管拡張作用があることがわかっていて、特に手足の血流を良くすることで、時間が経っても指先が冷えにくいと考えられているんです。
お湯や緑茶など、その他のホットドリンクと較べてもココアが体を温める効果は明確で、時間が経っても体を温め続けることがわかりますね。
生姜は飲んだ直後の即効性に優れていますが、ココアの持続性の高さも魅力的です。
そこで、この両方を合わせた冷え性に最適な飲み物「生姜ココア」をご紹介しましょう。
作り方は簡単!ホットココアに乾燥した生姜の粉末を小さじ1杯ぐらい入れるだけです。
- 生姜を繊維にそって2mm程度にスライスする
- スライスした生姜を30分蒸す
- 一日天日干しする (室内なら一週間程度)
- ミキサーで粉末にする
生姜の粉末は市販のものもあるので、作るのが面倒な人はスーパーで探してみてください。生姜のクセのある味もココアの味のほうが強いため、それほど気になりません。
個人差はありますが、寝る前に飲むと暖房を切っても体がポカポカして汗ばむ人もいるぐらいです。
まだ試したことがない人は、ぜひ一度生姜ココアを飲んでみてください!きっと暖かさの違いを実感できると思います。
次はさらにこのポカポカを足先まで届けるよう、冷え性に効果的なセルフマッサージをご紹介しましょう。
冷え性に効果的なマッサージで足元ポカポカ!
冷え性でつらい箇所といえば、よく思い浮かぶのが足先じゃないでしょうか?足先は心臓から最も遠く、温かい血液を送り届けるのもとても大変なんです。
さらに現代ではエレベーターや車など、移動で歩く機会も昔ほど少なくなったため、足の筋肉は凝り固まり、血管が圧迫されて血の巡りが悪くなっています。
この凝りをとれば、血流は良くなり冷えは改善されます。そこでおすすめなのが次に紹介するセルフマッサージです。
このマッサージをお風呂から出た後、約8分行うことで血流を良くし、足先まで温かい血を届けることができます。
足の筋肉が凝り固まっているのが冷えの原因なので、マッサージのポイントは擦ったり、伸ばしたりして足を指先まで十分にほぐすこと。
ヒールや革靴などの硬い靴で窮屈な思いをしていた足先を、1日の終わりにマッサージで開放してあげましょう。
また、寒いからといって靴下の重ね履きはやめましょう。
靴下で足先を固定してしまうと筋肉が凝り固まって、血の巡りは当然悪くなります。
そのままでは足先の毛細血管は消滅してしまい、さらに冷えやすい足になってしまいますよ。
マッサージのほかに冷え性に効くツボもあるので、合わせて紹介します。冷え性に効果があると言われているツボはいくつかあるんですが、ここではその中でも特に効果が高いツボを説明しますね。
それは太衝(たいしょう)と呼ばれる足の甲にあるツボです。
太衝の場所は、足の親指と人差し指の骨と骨が合わさるくぼみにあります。そのくぼみに親指をひっかけるように当てて、足首側の斜め下へ「3秒押し、3秒離す」を5回ほど行ってください。
冷え性に効果のあるツボはいくつかあると説明しましたが、その中でもこの太衝というツボは、血流から冷えを改善するツボなんです。
先ほどのセルフマッサージに加えて行ってもよいですが、このツボは温めるとより効果が出るので、お風呂の中で刺激するのがおすすめです。
セルフマッサージと合わせて太衝のツボもぜひ試してみてください。
血流を良くして冷え性対策!血の巡りを良くして冷えを撃退
生姜ココアを飲んだり、マッサージをしたり、ツボを押すなど、すぐできる対策ばかりなので冷え性で毎晩つらい思いをしている人は今夜からでも実行してみると良いでしょう。
最後に、冷え性に対する最終秘密兵器を紹介します。これまでの対策でも冷えを感じて眠れない場合は、ドラッグストアなどで購入できる市販の温熱シートを試してみてください。
肌に直接貼れるタイプで足裏など冷えの気になる箇所に貼れば、朝までじんわり温めてくれます。貼るカイロや湯たんぽなどと違い低温やけどの心配もなく使いやすいので、冷え性がつらくて寝れない場合はこの温熱シートを貼って寝るのも良いと思います。
ここで紹介した方法はどれも冷え性に対して即効性のあるものばかりですが、一時的な解決法でしかありません。
根本から冷え性を改善していくには、代謝を良くして血流を良くするために普段から食生活の改善や適度な運動が重要です。
寒いからといって縮こまってばかりいると、血流も悪くなって冷え性もひどくなる一方ですので、今回紹介した対策を試しながら冷え性改善につとめましょう。