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イワシの効能はやっぱり本物!頭が良くなるうえに脂肪燃焼効果も!

あなたの食生活に、お魚は足りていますか?

外食ならまだしも、家庭でお魚料理を作るとなると、処理や後片付けが大変だったり、レパートリーが広がりにくかったりと、ついついお魚不足になってしまいがちですよね。

中でもイワシは、小骨が多いことや臭みが強いせいで、苦手だという声もよく聞きます。

今回は、そんなイワシの健康効果について、たっぷりお伝えしていきます。食べないともったいない!と思えそうな、優れた効果効能が満載ですよ。

イワシのすごい力を知って、ぜひとも毎日の食事に取り入れてみて下さいね。

イワシってどんなお魚?その特徴から豆知識までをご紹介!

「いわし」と聞くと、どんなイメージが湧きますか?「大好き!」という人ももちろんいらっしゃるでしょうが、やはり臭みが苦手という人も多いはず。

でも、イワシにはいろんな種類があって、意外と誰もが知らず知らずのうちに口にしていたりするんですよ。

ここでは、イワシの様々な知識をお届けしますので、ぜひイワシのイメージを良い方に変えてみて下さいね。

イワシの歴史

イワシは世界中で古くから食されてきましたが、日本でも長い歴史を持つ青魚です。

イワシは縄文時代から、私たち日本人の栄養を支えてくれていることが分かっています。しかし、鮮度が落ちるのが早く、水揚げするとすぐに弱ってしまうことから、漢字では「鰯」、つまり魚偏に弱いと書くのです。

とはいえ、現在でもイワシの漁獲量は多く、そのおかげでお値打ちに手に入れられるので、家族の健康と家計を預かる主婦には有り難いお魚です。

イワシの種類

青魚の代表格であるイワシは、海の中を群れで泳ぐ回遊魚です。漁師さんが、キラキラ輝く大量のイワシを網で獲っている映像を見たことがある方も、きっと多いですよね。

世界中の海には、「イワシ」と名の付くお魚はたくさんいます。でも、日本で一般的にイワシと呼ばれているお魚は、

  • マイワシ
  • ウルメイワシ
  • カタクチイワシ

の3種類です。

この中でも、マイワシとウルメイワシはニシン科、カタクチイワシはカタクチイワシ科に属しており、一口にイワシと言ってもちょっとした違いがあるんですね。

それぞれのイワシには、こんな特徴があります。

種類 特徴
マイワシ 体長が大きく、身体に丸い点が7つくらいある
日本人にはもっともなじみ深い種類
ウルメイワシ 目が潤んでいるように見えるのが名前の由来
脂肪が少なく、干物によく使われる
カタクチイワシ 体長は小さく、下あごが短い
煮干しの材料によく使われる

日本人にはお馴染みのイワシですが、細かく分けるとこんな種類と特徴があったのですね。

イワシの栄養素

イワシに含まれる一般的な栄養素には、次のようなものがあります。

  • たんぱく質
  • ビタミンA、ビタミンB、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
  • 葉酸
  • カルシウム
  • 鉄分
  • セレン
  • リン

特にビタミンB群やビタミンEは非常に豊富に含まれており、女性、とりわけ妊娠中や授乳中の方は、積極的に摂ると良い食品のひとつと言えます。

また、カルシウムや鉄分なども豊富で、かつ、それらの吸収を助ける働きをするビタミンDも同時に含まれているため、イワシひとつで丈夫な骨や身体を作ってくれる優秀な食品です。

また、様々な健康効果で注目されているDHAやEPAも、もちろん大変豊富に含まれています。これらの効能については、後ほど詳しくお話します。

イワシの加工品

イワシの食べ方としては、お刺身や塩焼き、煮つけにつみれ汁なんかが、よくあるところですよね。

でも成長したイワシだけでなく、稚魚や加工品の中にも、実はとても身近な食材として、日々口にしているものがあるんです。

  • 煮干し(いりこ)
  • ちりめんじゃこ(しらす)
  • オイルサーディン
  • アンチョビ

これらは、すべてイワシの稚魚や加工品。

毎日のお味噌汁のダシに使う煮干しは、イワシの稚魚だったんですね。

オイルサーディンやアンチョビの缶詰もスーパーでよく見かけますが、これもイワシのオイル漬けや塩漬けといった加工品。

缶詰なので保存が効く上に、調理も簡単で栄養満点!バゲットにバジルやドライトマトと一緒に載せて食べると、見た目もおしゃれでおいしいんです。

煮付けやお刺身なんていう、いかにもイワシという食べ方が苦手だという人も、加工品やお出汁になったイワシなら、きっとおいしく栄養をゲットできますよ!

イワシにはビタミンも豊富でカルシウムも満点と、非常に栄養価の高い魚ですから、積極的に食べたい魚のひとつですね。

骨が面倒で魚を食べないという若い人も増えているようですが、いわしはよく煮れば骨も柔らかくなって丸ごと食べられます。また、ちりめんじゃこやオイルサーディンなら、骨を気にせず丸ごと栄養を摂れるのでオススメです!

改めて知りたい!イワシのDHAやEPAで頭が良くなる本当の理由

イワシ嫌いな人でも一度は耳にしたことがあるであろう、DHAやEPA。頭が良くなるという効果についても、きっと噂はご存知ですよね。

ここでは、その噂の真偽のほどを確かめてみたいと思います。

DHAとEPAって何だろう?

名前は聞いたことがあっても、「実際のところDHAやEPAって何なの?」とお思いの方もいるかと思います。

DHAとはドコサヘキサエン酸の、EPAはエイコサペンタエン酸の略称で、どちらも美容・健康効果が高いことで注目されているオメガ3系高度不飽和脂肪酸です。そして、どちらも体内で作ることができず食品から摂る必要がある「必須脂肪酸」の一種です。

このDHAやEPAは、主にお魚に多く含まれています。

DHAとEPAがそれぞれ多めにバランスよく含まれており、カルシウムも非常に豊富なイワシは、じゅうぶん以下にご紹介するような健康効果があると言えます。

DHAやEPAで脳を活性化!

では、DHAやEPAが頭を良くするという噂を証明した実験を、ひとつご紹介します。

イワシ油を与えたマウスとパーム油を与えたマウスに何度も迷路を脱出させ、どちらのマウスが迷路をより早く脱出できるかを実験しました。

These results suggest that the adult mice fed on the sardine oil diet for a long period maintain higher levels of docosahe xaenoic acid in brain phospholipids, synaptic membrane fluidity and maze-learning ability than animals fed on the palm oil diet.

【翻訳】
これらの結果は、長期間イワシ油の食事を供給された成体マウスは、脳のリン脂質、シナプス膜の流動性およびパーム油の食事を与えた動物よりも迷路学習能力でdocosahe xaenoic酸の高いレベルを維持することを示唆しています。

出典:食品総合研究所 Suzuki H, Park SJ, Tamura M, Ando S.

このように、イワシ油を与えられていたマウスの方が、早く迷路を脱出できるようになるという結果となり、イワシが学習効果を促進することが分かりました。

この学習効果の元となっているのが、先ほどから何度も出てきているDHAやEPA。

特にDHAは、脳やその神経細胞に多く存在し、脳の働きを活性化したり維持したりする作用があります。

その結果、記憶力、集中力、学習能力などが向上すると考えられており、イワシを食べると頭が良くなるというのは、こういうわけだったんです。

DHAやEPAは従来から身体や脳に良い成分として知られていますが、意識して摂りたい成分として話題の「オメガ3系脂肪酸」でもあるのですね。

いわしはDHA・EPAともにバランスよくたくさん含まれていて、頭をスッキリさせ、記憶力や学習能力もアップさせる効果があるので、子どもからお年寄りまで家族みんなで摂りたい食材です。

イワシを食べて中も外もスッキリボディに!生活習慣病も防ぐ!

前章では、DHAやEPAの脳を活性化させて頭を良くする効果をご紹介しました。この効果はけっこうよく知られていますが、DHAやEPAの効果はこれだけじゃないんです!

DHAやEPAが生活習慣病も防ぐ!

イワシにたくさん含まれるDHAやEPAには、記憶力や学習能力アップの他にも

  • 血液サラサラ効果
  • 脂肪燃焼効果
  • コレステロール値改善効果
  • 中性脂肪を低下させる効果

こんなに多くの健康効果があると言われています。一言でいうならば、生活習慣病を予防できるというわけですね。

EPAの血液サラサラ効果はスゴイ!

特にEPAには、高い血液サラサラ効果があり、血栓ができるのを予防してくれます。その結果、高血圧や脳梗塞などといった生活習慣病を防ぐ効果が期待できるのです。

イワシに含まれるDHAやEPAが、頭だけでなく内臓脂肪や血管のコレステロールまでもスッキリさせてくれるというわけですね!

いわしのDHAやEPAは、脂肪を分解したり血液をサラサラにする効果が高く、生活習慣病全般を予防するには欠かせない食材と言えますね。

健康診断で中性脂肪やコレステロール値が高いと指摘されたら、ぜひイワシを積極的に摂りましょう!もちろん、そうでない方も普段から食べるようにしたいですね。

イワシは高血圧も治しちゃう!イワシペプチドに秘められたパワー

ここまでは、イワシに多く含まれるDHAやEPAの優れた効果について、お伝えしてきました。

イワシにはそれ以外にも、うれしい健康パワーがある成分が含まれているんです。その成分とは、イワシペプチド。

イワシペプチドとは?

ペプチドという言葉は、健康に強い興味のある方ならきっと耳にしたことがあるはず。大豆ペプチドやミルクペプチドなど、それぞれの元になっている飲食物の名前が頭についていたりします。

ペプチドとは、たんぱく質を分解してできたもので、たんぱく質とアミノ酸の中間くらいの構造です。

たんぱく質そのものよりも分解されている分、体内への吸収に優れています。また、アミノ酸よりもサイズが大きく、血管中にとどまる時間が長いため、その効果を長時間得ることができます。

元となる食材によってペプチドの効果も違いますが、イワシペプチドの場合は、次にご紹介するように、血圧を下げる効果があると言われています。

イワシペプチドはサプリメントが効果的

血圧を正常にすることを目的にしてイワシを食べようとしている方には、ひとつご注意いただきたい点があります。

それは、イワシをそのまま食べても、大きな効果は期待できないということ。

引用文中にもあったように、イワシペプチドの中のバリルチロシンというものに血圧を下げる効果があるため、それをじゅうぶんに得るには、イワシのたんぱく質がペプチドにまで分解されている必要があるんです。

前章でご紹介したとおり、EPAにも血圧を下げる効果はあり、これは普通にイワシを食べるだけでも摂取できるのですが、イワシペプチドでさらなる降圧効果を得たいという方は、サプリメントなどでイワシペプチドを効率よく摂ることをオススメいたします。

いろんな種類のペプチドがありますが、吸収されやすい大きさに分解されているために、その食材をそのまま食べるよりも高い健康効果が得られるというわけですね。

中でもイワシペプチドの場合は、高血圧を治す効果が高いので、中年男性にもおすすめです。

イワシペプチドはイワシを食べるだけではじゅうぶん摂れないので、血圧を下げたい人はサプリメントを使うといいでしょう。

頭も身体もスムーズに動かす!イワシで仕事や勉強もきっと捗る!

イワシが苦手だという方も、「頭も脂肪もスッキリできるなら、ちょっと食べてみようかな」という気分になれたでしょうか。

脂肪やコレステロール、高血圧が気になっている方はもちろんのこと、そうでないにしても記憶力アップや学習効果は誰にとってもうれしいもの。

イワシを丸ごと食べても良し。ちりめんじゃこやオイルサーディンで、ちょっとおしゃれに食べるのも良し。

あなたなりの食べ方で、ぜひ賢く健康な毎日を手に入れてくださいね!

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