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看護師の職務経歴書の書き方紹介!履歴書だけじゃ魅力は伝わらない

看護師の職務経歴書の書き方紹介!履歴書だけじゃ魅力は伝わらない

転職活動に必要な職務経歴書。でもどう書いたらいいのか分からず、悩んでいる人も多いですよね。看護師としての実務経験が少ないなどの理由で、「書けるような内容がない!」と困っている人も多いはず。

でも基本的な書き方のルールや記入する内容を確認しておけば大丈夫!書くことが思いつかない人も、応募先の病院が求めている人材を調べて、それに合うような自分の強みを自己PRで書けばしっかりアピールできますよ。

職務履歴書は、履歴書だけでは伝えきれない「仕事の軌跡」を詳しく伝えるための大切な書類です。

ここで書き方のコツをつかんで、採用に一歩近づく職務履歴書を作成しましょう。

職務経歴書と履歴書の違いを知れば、採用に近付く書類が書ける!

職務経歴書と履歴書、何が違うのかわからない人も多いのではないでしょうか。

でもこの2つの違いをよく理解しておかないと、内容が履歴書とさほど変わらず、存在価値の低い職務経歴書になってしまいます。

思わぬところを不採用ポイントとして見られてしまうこともあるので注意してください。

職務経歴書と履歴書の違いは、採用担当が注目するポイントです。

    職務経歴書でチェックされるポイント

  • 実務能力
  • 仕事への意欲
  • プレゼン能力
  • 自分の強みへの理解
  • 転職理由・転職目的
  • 記載内容の信憑性
    履歴書でチェックされるポイント

  • 住所(通勤可能か)
  • 学歴や職歴
  • 応募した病院への思いの強さ
  • 転職回数(組織適応力)
  • 勤務条件に関する希望
  • 字の丁寧さ

一般的に履歴書は基本的な情報を伝える自己紹介のようなもの。それに対し職務経歴書は、自分の持っているスキルや実務経験、自分の強みをアピールするものと考えて作成しましょう。

履歴書の書き方については、「看護師の履歴書・職務経歴書の書き方徹底解説!志望動機のポイントも」で詳しく説明します。

履歴書と職務経歴書を書いたら、それぞれの内容が上のチェックポイントに合っているか確認してみるといいですよ。書いてある内容に矛盾がないかもチェックしてくださいね。

職務経歴書の書き方のポイントは見やすさ!職務内容を簡潔に伝えよう

履歴書と職務経歴書の違いがわかったら、次は職務経歴書の書き方について理解しましょう。

一般的には職務経歴や取得資格、自己PRなどを書きますが、実は職務経歴書に決まったフォーマットはありません。これだけは必要!という項目や自己PRのコツを紹介します。

職務をアピールするチャンス!フォーマットを決めて書き進めるだけ

職務経歴書には、職務経歴や取得資格、自己PRについて書きます。基本的な書き方は以下のとおりです。

・基本はA4サイズ1枚、多くても2枚におさめる。

・書き方は自由で決まったフォーマットはない。

・見出しをつける。(職務経歴」「取得資格」「自己PR」など)

・箇条書きを取り入れるなど、読みやすくする工夫をする。

・経歴やアピールしたい内容に合わせて、職務経歴書の書き方を選ぶ。

①時系列(内容が少なくても書きやすい一般的な書き方)
②逆時系列(応募先の職種が直前の職種内容に近い場合の書き方)
③項目別(アピールしたい項目がある場合に使う書き方)

・文字の大きさやバランスにも注意する。見出しは12~14ポイント、本文は11ポイント前後が読みやすい。

履歴書は手書きが原則でしたが、職務経歴書はパソコンで作成することが求められているのはなぜでしょうか?理由はいくつかあります。

まず履歴書は、その人の人物像を見ることに重点が置かれるため、筆跡もその一部と見なされます。しかし職務経歴書では、履歴書だけでは伝えきれない仕事に関する内容を網羅していることが第一に求められています。

つまり、筆跡よりも“仕事の軌跡”が重要視されているのです。

また記載する内容によっては文字数が多くなるため、パソコンで作られている方が採用担当者が読みやすい、という理由も挙げられます。他にも見やすい書類ができているかどうか、資料作成能力の判断材料になることもあります。

採用担当者の関心を引くために最も必要なのは、読みやすさ!

職務経歴書を書くにあたっての基本は理解できたと思います。では具体的な書き方のポイントに入る前に、採用担当者が職務経歴書のどこをチェックしているのか確認しておきましょう。

  • 採用側が求めている能力があるか
  • 応募先で求められているスキルや、自身の強みを把握しているか
  • 仕事に対する意欲、熱意を感じるか
  • 職務経歴を転職先で活かすことができるか
  • 長期間働くことが見込めるか
  • 読み手のことが考えられた、見やすい資料になっているか
  • 一緒に働いてみたいと思えるか

応募者が多い場合、採用担当者は数多くの職務経歴書を読まなければなりません。いくら素晴らしい内容が書かれていても、パッと見たときの印象や読み始めて30秒で興味を持ってもらえなければ台無しになってしまいます。

上記のポイントを意識しつつ、読みやすい資料構成を心がけてください。

職務経歴や自己PRは具体的かつ端的に!自分の強みを上手くアピール

職務経歴、取得資格、自己PRのポイントを解説する前に、職務経歴書に最初に書いておくべき事項について説明します。上にも書いたように職務経歴書には決まったフォーマットはありませんが、次の基本情報は記載しておいてください。

①日付
②タイトル
③氏名
④現住所
⑤電話番号
⑥メールアドレス
⑦職務経歴書に記載されている内容の要約

(例)
職務経歴書 書き出し

それでは職務経歴書の一般的な項目の書き方を、詳しく見ていきましょう。職務経歴の書き方ポイントは以下のとおりです。

・病院名、勤務期間、職種、雇用形態を書き出す。
・職務内容に関してはアピールしたい経験や、取得したスキルについて簡潔にまとめる。
・具体例や数字を用いて、わかりやすく説明する。
・一つの項目を150~200字程度にまとめる。

このポイントをふまえて書いた例も参考にして、作成してみてください。

(例)
職務経歴書 経歴
次に取得資格についてです。これは応募先の職務に必要な資格を持っている、ということをアピールすることが目的になります。

そのため履歴書同様、取得に向けて勉強中の資格がある場合はその旨も記載しておきましょう。具体的な取得予定時期や試験日が決まっている場合は合わせて書いておくことで、信憑性が増します。

(例)
職務経歴書 資格

自己PRの書き方については、OK・NGポイントをまとめました。下の例を参考にチェックしてみてください。

(例)
職務経歴書 自己PR

OK

・まず結論を書き、その理由を展開していく。
・職務経歴をふまえて書かれている。
・自分の性格、強みをきちんと分析し、職務経験やこれからのキャリアプランと結びつけている。
・求められている能力があることを書く。不足しているスキルは自己啓発中であるなど、前向きな姿勢をアピールする。
・未経験の分野へ応募する場合は、職務経歴から活かせる内容や共通点についてふれる。

NG
・ネガティブな表現や、傲慢な内容で書かれている。
・具体性がなく、抽象的な内容。
・長文がダラダラ続いて読みにくい。
・学生時代の趣味や体験ばかりが書かれている。

以上が、職務経歴書の書き方のポイントになります。

これは履歴書作成にも言えることですが、自分が採用担当者になったつもりで内容を考えるといいでしょう。

「どんな内容だと興味を持ってもらえるか」「どのような書き方をすれば読みやすいと感じるか」と意識することで、より作成のイメージができてきます。

職務経歴書が書けない人必見!足りないのは情報収集だった

職務経歴書に関しては、「どうしても書けない」という声をよく聞きます。ではなぜ書けないのでしょうか?その理由と対策をまとめてみました。

1.何を書いたらよいかわからない

書式と同じく書く内容も自由です。キャリアや応募先に合わせて、ふさわしいと思われる項目を下記から選んでみましょう。

・必要な項目:氏名、職務経歴(病院名・勤務期間・職種・雇用形態・職務内容)、取得資格
・一般的に書かれる項目:住所、学歴、趣味、志望動機、自己PR

2.書くことがない

職務経歴が短い人や、職務内容に変化がない人は、文頭もしくは文末に「自己紹介」や「アピールポイント・強み」などを書くとよいでしょう。

応募先に「何が求められているのか」を意識して、求められている人材に合うようにアピールポイントを打ち出していく必要があります。

3.応募先がどのような人を求めているか不明

応募先が求めている人物像を把握できなければ、アピールポイントを打ち出すことは難しいです。募集要項を読み込み、もう一度、内容を整理してみましょう。

合わせて、ホームページなどで情報収集をします。応募先ではどのような看護が行われているのか把握し、応募先に対する理解を深めるとよいでしょう。

「職務経歴書が書けない」と悩んでいる人は、ぜひ上記の内容を参考にしてみてください。

今回ご紹介した職務経歴書の書き方のコツをふまえて、書き方の見本を作成しました。こちらからダウンロードして、職務経歴書を書く際の参考にしてみてください。
職務経歴書はどのように書けばよいか、戸惑う人も多いと思います。しかし、A4サイズ1枚程度と枚数は多くありません。上記の内容を参考に、見やすい資料作りを心がけてください。自分のアピールポイントを把握した上で、簡潔な文章構成を意識しましょう。

採用担当が最初に見るのは添え状と封筒!ビジネスマナーは大丈夫?

履歴書と職務経歴書が完成したら、添え状を付けて封筒に入れます。

ただし添え状を添付するのは、履歴書などの書類を郵送する場合だけ。面接の際に持参する場合は必要ありません。

添え状を添付する目的は主に次の2つです。

  • 丁寧に作成することで人間性をアピールする
  • 送付している書類内容を明記することで間違いを防ぐ

さらに「前職を短期間で辞めている」「ブランクが長い」など、ネガティブな内容が履歴書に記載されている場合、今までの状況や今後の方針を添え状で伝えると、採用担当にマイナスイメージを持たれる可能性は低くなります。

封筒に関しては書き方だけでなく、次のことにも注意が必要です。

  • 履歴書や職務経歴書が折らずに入るサイズの、白い封筒を選ぶ。
  • 封筒に書類を入れるときは、上から「添え状→履歴書→職務経歴書→その他必要な書類」の順番にする。
  • 書類はポストに投函せず、郵便局の窓口から送る。

採用担当は添え状や封筒から、看護師にビジネスマナーが身についているかを見ます。

最後まで気を抜かず、丁寧に仕上げましょう。

添え状の書き方と例、封筒の選び方・書き方と郵送時の注意についても「看護師の履歴書・職務経歴書の書き方徹底解説!志望動機のポイントも」で確認できます。読んでみてくださいね。

当たり前ですが、採用担当が履歴書や職務経歴書を読む前に見るのが封筒や添え状です。ここで悪い印象を与えてしまったら、せっかく頑張って作った書類が台無しになってしまうかもしれません。

書面でも十分に熱意が伝わる職務経歴書で、書類選考を通過!

書類選考では、看護師は面接官と顔を合わせることができません。だからこそ職務経歴書で応募する病院や、仕事への熱意を十分に伝えることが重要です。

見やすい職務経歴書は実務能力の評価につながり、仕事への熱意や看護師としての強みが、採用担当に伝わりやすくなります。

そして病院がどんな人材を求めているのかリサーチすれば、自分がその病院でどのように役に立てるのかアピールできます。

「履歴書に加えて職務経歴書まで書くなんて大変・・・」と思っている人もいるかもしれません。

でもあなたのアピールポイントは、履歴書だけでは採用担当に伝えきれませんよ!

それに面接では、緊張して自分の長所を十分にアピールできない可能性もありますよね。「職務経歴書を書くことでアピールチャンスが増える」と考え、前向きに作成しましょう。