内臓脂肪を減らす!?ヨーグルトの意外な効果を徹底検証!
白くて甘酸っぱいヨーグルト。健康のため、お通じのため、と毎日食べる人もいるでしょう。
でも、ヨーグルトにはお通じ以外にもいろいろな効能があることをご存じでしたか?
インフルエンザの予防対策になる、というのはニュースなどで大々的に広まったので、知っている人も多いでしょう。
それ以外に、なんとメタボリック症候群の予防効果もある、という研究結果があるのです!
ダイエットのためにヨーグルトを食べている人には朗報!
また、お腹周りが気になる中高年の人にも期待が高まります。
より健康になりたい人も要チェック!もっとヨーグルトのことを知って、腸内環境を向上させましょう!
ヨーグルトは菌種で違いがある!メタボに効くヨーグルトの選び方
ヨーグルトにもいろいろ種類がありますよね。よく見ると、「○○株(菌)使用」という表示があります。
そう、ヨーグルトは元になる乳酸菌によって、風味だけでなく効果にも違いがあるのです!
乳酸菌には様々な種類がありますが、代表的なもの及び期待できる効能をまとめてみました。
菌種名 | 期待できる効能 |
---|---|
ビフィズス菌 | 整腸作用・アトピーやアレルギーの症状緩和 |
ブルガリスク菌 | 腸内細菌のバランスを整える |
ガセリ菌SP株 | 内臓脂肪の蓄積を抑制 |
LG21乳酸菌 | ピロリ菌の抑制作用 |
L.ガゼイシロタ株 | 腸内環境を整え、発がん物質の生成を抑制 |
CMなどでも宣伝されているため、名前だけはご存知のものも多いでしょう。
こうして効能別に見ると、お通じを良くする以外にも、うれしい効果が満載ですね。
内臓脂肪を抑制する!?ガセリ菌SP株とは?
表の中で、「ガセリ菌SP株」が内臓脂肪の蓄積を抑制するとありますね。
ガセリ菌SP株は、雪印メグミルク株式会社の研究機関、ミルクサイエンス研究所が培養した乳酸菌です。
元々、ガセリ菌自体は、ヒトの腸内に存在する善玉菌です。そのガセリ菌から分離培養したものが、「SP株」と名づけられました。
ガセリ菌SP株は、次のような特性があります。
- 腸に届きやすい
- 元々は常在菌なので増えやすい
- コレステロール低下などの健康促進作用がある
という素晴らしい乳酸菌なのです。
それに加え、内臓脂肪の減少・蓄積の抑制も期待できるのですから、スゴイパワーを秘めていると言っても過言ではありません。
欲しい効果によって、食べるヨーグルトも変えなきゃいけないわね。
それにしても、ガセリ菌SP株が内臓脂肪を減らす効果があるなんて、驚きだわ。
ヨーグルトを食べて内臓脂肪が減る?そのメカニズムとは
ヨーグルトというと、乳製品だから脂肪が多いイメージがありますよね。
ガセリ菌SP株による内臓脂肪抑制の効能は、2009年の日本乳酸菌学会で発表されました。
研究は、雪印乳業(現在は雪印メグミルク)・日本ミルクコミュニティ・九州大学・磯子中央病院の共同研究。
肥満傾向にある成人男女87名を対象にした実験によると、次のような結果が出ました。
脂肪部位 | ガセリ菌SP株摂取グループ | ガセリ菌SP株非摂取グループ |
---|---|---|
皮下脂肪 | 3.3%減 | 0.6%減 |
内臓脂肪 | 4.4%減 | 1.2%増 |
一目瞭然、かなり顕著な差が出ていますね。特に、内臓脂肪の減少率が高いのがデータから分かります。
いったい、どのようなメカニズムで内臓脂肪が減らせるのでしょうか?
なんと!肥満とは組織が炎症している状態だったのです!
簡単に言えば、ガセリ菌SP株が炎症を抑えることで、肥満を解消していく、と考えられます。
ということは、風邪などで炎症を起こした部分、例えば喉や鼻炎にも効果が期待できます。
ヨーグルトはインフルエンザや風邪の予防に効果がある、と言われているのも納得です。
食べ過ぎは良くない!ヨーグルトの過剰摂取に注意!
しかし、健康に良いからと言って、必要以上にヨーグルトを摂取するのは如何なものか、という意見もあります。
確かに、ヨーグルトの成分を見ても、他の食品と比べてヘルシーとは言い難いところがあります。
ヨーグルト100gあたりの成分
- カロリー 61kcal
- 炭水化物 4.66g
- 脂肪 3.25g
- タンパク質 3.47g
普通の食事プラスデザートとして食べると、カロリーオーバーになりかねません。
また、日本人は遺伝子上、乳成分(動物性乳酸菌)の分解酵素を持つ人が少なく、牛乳を飲むとお腹を壊す、という人が多いのです。
ヨーグルトなら平気だから、と思っていても、腸内で分解されずに残留した乳成分が、逆に腸内環境を悪化させる恐れもあります。
素晴らしい効果を持つヨーグルトでも、このような思わぬ弱点があるのです。
でも健康のためにヨーグルトを食べたい!上手な摂取方法とは?
ヨーグルトが健康に良いのは間違いありません。しかも手軽に続けられる健康食です。
そこで、正しいヨーグルトの摂取法をチェックしていきましょう。
ヨーグルト製品の数は、なんと800種類もあるそうです。
スーパーなどの店頭で見かける商品はごく一部…新商品やリニューアル商品などを含めたら、すごい数になりますね。
その中で、自分に合う乳酸菌を使ったヨーグルトを探してみることをお勧めします。
体質などにより、乳酸菌の種類によって合う合わないがありますので、食べきりサイズのものを数種類ずつ試してみましょう。
1日あたりの理想的な摂取量は、ヨーグルトの種類により異なりますが、およそ100g~200gと言われています。
そして毎日食べなければ、腸内の善玉菌の数を増やすことが難しいのです。
ですから、200g以上のヨーグルトを1週間に数回食べる、なんてことはNG!
朝食にヨーグルトを食べるという人が多いですが、実は夕食後に摂取する方が良いのです。
理由は、次のようなことが挙げられます。
- 乳酸菌は胃酸に弱いため、胃に食物がある状態だと生きたまま腸に届きやすい
- 腸は寝ている間に活発に動くため、就寝時間に近い夕食後が良い
別の時間に食べても問題ありませんが、お勧めは夕食後、ということです。
でも、「過ぎたるは及ばざるが如し」って昔から言うわ。
毎日少しずつ、コツコツ続けることが大事なのよ。
一緒に食べて相乗効果!ヨーグルトとベストマッチする食品教えます
無脂肪、無糖のヨーグルトを食べるのは、慣れるまでちょっと辛いものがありますよね。
健康のためだから、と我慢してまで食べることはありません。
むしろ、他の食品と一緒に摂取した方が、ヨーグルトにない栄養を補い、さらに相乗効果が期待できるのです。
ヨーグルトと混ぜるだけ!おいしく効果アップできる食品とは?
ヨーグルトに蜂蜜を混ぜて食べるとおいしいですよね。実はこれ、理に適った組み合わせなのです。
蜂蜜にはオリゴ糖が含まれ、オリゴ糖は乳酸菌のエサになります。
つまり、より乳酸菌が増えた状態で、ヨーグルトを摂取できる、というわけです。
また、ヨーグルトには食物繊維が含まれていません。
ですので、フルーツグラノーラなどのシリアル類を混ぜれば、便秘改善の効果アップに期待ができます。
ヨーグルトに入れると良い食品例
- オリゴ糖
- きな粉
- シリアル類
- フルーツ類
また、意外な食べ方として、サラダドレッシング代わりにヨーグルトをかけたり、塩を混ぜるだけの「塩ヨーグルト」もあります。
ヨーグルトドレッシングの簡単なレシピをご紹介しますと、材料は
- ヨーグルト(無糖)
- 塩・コショウ
- オリーブオイル
たったこれだけで、立派なドレッシングになります!
あとは、お好みで酢やレモン汁、香辛料などを混ぜてアレンジするだけ。
市販のドレッシングよりヘルシーで、自分好みの味に調整もできますね。
身体を冷やしたくない人へ、「ホットヨーグルト」のススメ
さらに、冷え性の人にお勧めなのが、「ホットヨーグルト」!
ヨーグルトを人肌程度に温めるだけで、寒い冬でも食べるのが苦になりません。
また、甘くするだけでなく、スープにも使ってOK!
いつもの味噌汁やスープにちょい足しするだけでも良いのですが、せっかくなので、ヨーグルトスープのレシピもご紹介します。
材料
- ヨーグルト
- トマトジュース
- 塩・コショウ
- オリーブオイル
- パセリ
作り方
1、ヨーグルトとトマトジュースを混ぜ、電子レンジで人肌程度に温める。※
2、塩・コショウで味を整え、食べる直前にオリーブオイルを掛ける。
※電子レンジの温め時間の目安…40秒~60秒程度。
こちらもまたまた簡単レシピ!忙しい朝にはピッタリですね。
トマトとヨーグルトの相性は抜群で、他にもこの2品を使ったレシピがたくさんあります。
でも、温度調整を間違うと、乳酸菌が死んでしまうのではないか?と考えてしまいますよね。
ご安心ください、乳酸菌は生きていても死んでいても、腸にいる善玉菌の繁殖に繋がることが分かっています。
ですから、安心してホットヨーグルトを食べてください。
ダイエットにとって、体の冷えは大敵です。ホットヨーグルトで内側から温め、内臓脂肪を減らしましょう!
そう言われれば、チキンカレーのチキンはヨーグルトに漬けたりするわ。
温めて食べるのも、お腹に良さそうね。
ヨーグルトでメタボ予防はできる!…が、食べ過ぎには注意
いかがでしたか?ヨーグルト、特に「ガセリ菌SP株」にはメタボリック症候群を予防する効果が、きちんとした研究機関によって実証されていたのですね。
でも、食べ過ぎには要注意!メタボ予防どころか、逆に太ってしまうことも…。
また、たくさん食べるとどんどんお通じが良くなる!と感じていても、それはお腹を壊しているだけかもしれません。
通常の食事とのバランスを考えて、適度な量を毎日続けるのが、メタボ予防、ひいては健康に繋がるのです。
ヨーグルトをよく食べる国は、長生きの人が多いんですよ。健康に良い証拠ですね。