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海や空から医療を届ける岡山県のユニークな病院!

海や空から医療を届ける岡山県のユニークな病院!

岡山県には海や空から医療を届けている病院があります。海から医療を届けるのは岡山済生会総合病院の診療船「済生丸」。空では川崎医科大学附属病院のドクターヘリが活躍しています。

そして地上も忘れてはいけません。岡山県には「ハイブリッド肺移植」を世界で初めて行い、成功させた岡山大学病院もあります。

岡山県は日本で唯一、陸海空のすべてで医療を提供している県。ここでは岡山済生会総合病院・川崎医科大学附属病院・岡山大学病院についてお伝えします。

海をわたる病院「済生丸」!岡山済生会総合病院

済生会は「医療による生活困窮者の救済」を目的として明治天皇が1911年に創設。その経緯から現在に至っても、社会貢献活動として無料低額診療事業や生活困窮者支援事業、へき地健診などを行っています。

さらにトルコ大震災やインドネシア大津波などが発生した際は、現地に医師や看護師を派遣するなど国際貢献にも注力しました。

そのなかでも目を引くのは、瀬戸内海を巡回する診療船「済生丸」の活動。

67の離島を巡り、医療環境に恵まれない島民たちの健康を守っています。そんな医療奉仕の精神に溢れている、岡山済生会総合病院の特徴はこちらです。

岡山済生会総合病院の特徴
  • 診療船「済生丸」
  • 救急医療
  • がん診療
  • センター医療
  • へき地医療

岡山済生会総合病院では特徴に挙げた「救急医療」「がん診療」「センター医療」「へき地医療」を4本柱としています。岡山初の地域がん診療連携拠点病院に指定された岡山済生会総合病院は、基幹病院として地域医療の推進にも取り組んでいます。

海をわたる病院「済生丸」!瀬戸内海を巡り島民の健康を守る

瀬戸内海を巡り、島民の健康を守り続けている診療船「済生丸」。海をわたる病院ともいわれていて、島民からは厚い信頼を得ています。

済生丸の活動域は岡山・広島・香川・愛媛の4県です。瀬戸内海には約700の島があり、人が住んでいるのは84島。そのうち39島には医療機関がありますが、医療が充実しているといえる島はごくわずかです。

そこで活躍するのが、国内唯一の海上診療船「済生丸」。

瀬戸内海の63島を巡り診療・健診を行っています。済生丸は昭和36年に当時の大和院長が発案し、翌年に運航を開始。「無医島の人々に医療の光を」という、済生の想いから誕生しました。

済生丸では基本的に治療を行っておらず、実施するのは予防と健診。頻繁に島を巡ることができないので、病気を予防・早期発見することで島民の健康を守っています。

済生丸は大災害が起きた時に救助船としても活躍します。阪神淡路大震災の発生時、陸路が遮断され救助活動は困難を極めました。このとき済生丸は要請を受け、海から支援活動を実施。被災者救済に大きな貢献をしました。

さらに済生丸は、「医療従事者が予防医学・へき地医療について学ぶ場としての役割を担う」という方針を掲げています。そのため看護学生や研修医の受け入れや見学会などを行い、地域医療について考える機会を提供しています。

島民の健康を守り、災害時には救助船として出航。さらに地域医療について考える後進の育成にも力をいれている済生丸事業は、地域医療推進の鏡ともいえますね。

済生丸の平成27年までの総走航距離は、地球19周分にも及んでいます。

岡山済生会総合病院の基本情報
住所 岡山市北区国体町2-25
アクセス 岡山駅より徒歩で約9分
看護部HP 岡山済生会総合病院 看護部
病床数 約550床

済生丸は十日間程のサイクルで岡山県・広島県・香川県・愛媛県を巡回します。四県にある済生会の病院スタッフが持ち回りで診療船に乗船。病院スタッフは4~12名、船の運航・管理を行う船員は5名が常駐しています。

空を翔るフライトナース!川崎医科大学附属病院

川崎医科大学附属病院は、岡山県倉敷市に位置する基幹病院です。地域がん診療連携拠点病院・特定機能病院としても活躍。

ドクターヘリの導入もいち早く行っており、岡山のみならず近隣他県の救急医療の担い手でもあります。

それでは、川崎医科大学附属病院の特徴を確認してみましょう。

川崎医科大学附属病院の特徴
  • ドクターヘリ導入
  • 特定機能病院

次の項目では、ドクターヘリで活躍するフライトナースについてお伝えします。

ブルーウェアがトレードマーク!フライトナースの活躍

川崎医科大学附属病院では、平成11年からドクターヘリの試行的事業を開始。平成13年になると厚生労働省は、ドクターヘリの全国配備を進めました。同年、全国に先駆けて川崎医科大学附属病院でのドクターヘリ本格運航が決定しました。

ドクターヘリは要請がでると医師や看護師が、直ちに患者の元へ急行。救命治療を迅速に始めることができるため、患者の救命率の向上・後遺障害の軽減などに効果があります。

高度救命救急センターのフライトナースは、ブルーのウェアに身にまとい病院を出発。「病気を診るのではなく、人間を診る」ことを基本とし、救命治療にあたっています。

川崎医科大学附属病院の基本情報
住所 岡山県倉敷市松島577
アクセス 中庄駅より徒歩で約10分
看護部HP 川崎医科大学附属病院 看護部
病床数 約1,200床

ドクターヘリの先進国はドイツです。自動車普及により交通事故の死亡者が増えたため、その対策として1970年にドクターヘリの運用が開始。ドクターヘリの活躍により交通事故で死亡する人は3分の1に激減しました。

世界初のハイブリッド肺移植に成功!岡山大学病院

岡山大学病院の歴史は古く、明治3年にまで遡ります。その始まりは岡山藩の医学館。ここで医学生徒への教育を行っていました。翌年に岡山藩医学館大病院を併設して以来、移転や改称を何度か行い、現在の岡山大学病院にいたっています。

国際水準の臨床研究を行う「革新的医療技術創出拠点」として岡山大学病院は、高度先進医療にも注力しています。

世界初となるハイブリッド肺移植や幹細胞移植などへの先進的な取り組み、遺伝子細胞治療といった先端的治療の開発なども行っています。

岡山大学病院の特徴
  • ハイブリッド肺移植に成功
  • 革新的医療技術創出拠点

それでは、世界で初めて「ハイブリッド肺移植」を成功させた名医についてお伝えします。

革新手法に挑む大藤剛宏医師!

ハイブリッド肺移植とは

生体肺移植(生きている人の肺)と脳死肺移植(脳死した人の肺)を同時に行う手術。

世界初となる手術を成功させたのは、大藤剛宏医師。

1998年に行われた日本初の生体肺移植を成功させた医師でもあります。手術の成功により回復していく患者の姿に感銘を受けた大藤医師は、移植手術の腕を磨くために移植先進国であるオーストラリアへ。

大藤医師はオーストラリアで、移植手術や術後管理などを5年間学びました。その間に経験した肺移植は200例以上。日本に帰国後は、理解度の低い肺移植や臓器提供を広めるために、自ら啓蒙活動を実施しました。聴講者わずか10人ということも多かったようです。

移植手術は年に数回しか行えませんでしたが、地道に活動を続けていくなかで評判を集めるようになりました。そしてハイブリッド肺移植や脳死ドナーの肺を蘇生し移植を行うなど、革新的な手法に取り組んでいます。

また岡山大学病院は、移植手術の歴史が長い海外と比べても高い治療成績を誇っています。

肺移植成績
  5年生存率 10年生存率
海外※ 50% 30%
岡山大学病院 82% 71%
※国際心肺移植学会のデータ

海外と比べると、岡山大学病院の治療成績がかなり高いことがわかります。これだけの技術を持った病院が日本にある、というのは心強いですね。今後も岡山大学病院の取り組みに注目です。

岡山大学病院の基本情報
住所 岡山市北区鹿田町2-5-1
看護部HP 岡山大学病院 看護部
病床数 約840床

岡山大学医学部の先人のひとりに「児童福祉の父」といわれている石井十次がいます。石井十次は岡山大学医学部に在学中に孤児教育会を設立。生涯を通じて孤児や貧困児の救済を行いました。

岡山県の病院の取り組みに注目!

岡山には地上だけでなく海や空からも医療を届ける病院があり、近隣他県にも貢献しています。

岡山済生会総合病院では、国内唯一の診療船「済生丸」が瀬戸内海を巡って地域医療を担っています。

また川崎医科大学附属病院は、いち早くドクターヘリを導入。ブルーのウェアを着た医師や看護師が空でも活躍しています。

そして、地上には世界初の手術を成功させた岡山大学病院。新しい手法に取り組み、肺移植では高い治療成績を残している臓器移植の先駆的存在です。

岡山県の病院の取り組みには、これからも目が離せませんね。

※記載されている内容は2017年3月現在のものです。