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新たな取り組みに挑戦する埼玉県のユニークな病院!

新たな取り組みに挑戦する埼玉県のユニークな病院!

埼玉には新しい取り組みを行っているユニークな病院や災害医療に強い病院があります。

さいたま赤十字病院は経営母体の異なる病院とフロアを繋げ、周産期医療を提供。この取り組みにより、さらに質の高い医療の提供や医師不足解消を図っています。

川口市立医療センターは災害拠点病院として、埼玉DMATや埼玉SMARTが活躍中。また全国的に珍しい自己完結型救命センターを目指しています。

この記事では、「さいたま赤十字病院」と「川口市立医療センター」のユニークな取り組みや特徴を紹介します。

さいたま赤十字病院!県立こども病院との連携で小児医療を支える

さいたま赤十字病院は2017年にさいたま新都心に移転。新病院建設プロジェクト発足から、7年の歳月を経てのことでした。

ここでは「経営母体が違う県立小児医療センターと協同で周産期医療を行う」という、全国的に見ても珍しい取り組みに挑戦しています。

新病院に生まれ変わった、さいたま赤十字病院の特徴はこちらです。

さいたま赤十字病院の特徴
  • 総合周産期医療
  • 高度急性期医療
  • 地域拠点病院
  • 災害看護・国際救援看護

さいたま赤十字病院は、県内で2番目に高度救命救急センターに指定。地域医療支援病院、災害拠点病院などの承認・指定も受けています。

産科医不足を防げ!さいたま赤十字病院と県立小児医療センター

ここでは、さいたま赤十字病院の産科・小児科部門と県立小児医療センターの新生児部門が協働することで、周産期医療の提供を行っています。そのため、さいたま赤十字病院と隣接する県立小児医療センターは、フロアが一続きに。

このような取り組みは産科医、新生児科医の不足解消の一手になるのでは、と注目されています。

各地でも医療の集約化が検討されているなかで、いち早く取り組みを行った埼玉県と、県立小児医療センター・さいたま赤十字病院の2つの病院。産科医や新生児科医の不足問題だけでなく、より質の高い医療を提供することも可能になりました。

例えば、ハイリスク妊産婦はさいたま赤十字病院で受け入れ、治療を行いながら出産するまでケアを提供。出産後、低体重児または重い疾患をがある場合は、フロア続きになっている県立小児医療センターで治療を行うことができます。

連携後の新病院は総合周産期母子医療センターの機能を有する、県内で2番目の病院として活躍しています。

さいたま赤十字病院の基本情報
住所 埼玉県さいたま市
中央区新都心1-5
最寄り駅
(所要時間)
さいたま新都心駅
(徒歩4分)
看護部HP さいたま赤十字病院 看護部
病床数 約630床
赤十字によると活動の目的は「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」こと。提唱者はノーベル平和賞受賞者のアンリ―・デュナンです。赤十字は190の国々にある組織で、日本赤十字社はそのなかの1社になります。

川口市立医療センター!災害拠点病院としての活躍

埼玉県川口市に位置する、川口市立医療センター。

この病院の救命救急センターは自己完結型救命センターを目指しています。

初期治療に始まり、手術から集中治療、そしてリハビリテーションまで一貫して行う、全国的に見ても、珍しい取り組みです。

また災害拠点病院として、災害医療派遣チームのDMATなども活躍しています。

市民にとって頼もしい存在である、川口市立医療センターの特徴は次のとおりです。

川口市立医療センターの特徴
  • 埼玉県基幹災害医療センター
  • 地域周産期母子医療センター
  • 地域がん診療連携拠点病院
  • 自己完結型救命センター

それでは災害拠点病院としての活躍について、もう少し詳しくみていきましょう。

埼玉県特別機動援助隊「埼玉SMART」と「DMAT」が活躍!

災害拠点病院である川口市立医療センターでは、埼玉DMAT(災害医療派遣チーム)や埼玉SMART(埼玉県特別機動援助隊)が活躍しています。

DMATは医療従事者などで構成されるチームで、大規模災害や事故が発生した際に現場へ急行し治療を実施。

DMATの定義は「災害の急性期(48 時間以内)に活動できる機動性を持つ、トレーニングを受けた医療チーム」とされています。

※厚生科学特別研究最終報告書より

埼玉SMARTは医療従事者だけでなく、他職種の専門家たちで編成されるチームです。

埼玉SMARTの編成
  • 機動援助隊(消防局)
  • 埼玉県防災航空隊
  • 埼玉DMAT

迅速に現場に出動することで救助や救命活動を実施し、県民の命を守ることが埼玉SMARTの任務です。

川口市立医療センターの基本情報
住所 埼玉県川口市西新井宿180
最寄り駅
(所要時間)
新井宿駅
(徒歩10分)
看護部HP 川口市立医療センター 看護部
病床数 約540床
白衣の天使「フローレンス・ナイチンゲール」の誕生日である5月12日。川口市立医療センターでは「ふれあい看護体験」を行っています。対象は16~60歳までの健康な方、気になる人はぜひ参加してみましょう。

埼玉県のユニークな病院を探してみよう!

埼玉県には新しい取り組みによって、医療の発展を目指す病院があります。

「さいたま赤十字病院」は「県立こども病院」と連携することで、周産期医療の充実を図ります。経営母体は異なっても医療にかける情熱は同じ。2つの病院と埼玉県の取り組みに今後も目が離せません。

川口市立医療センターは、全国的にみても珍しい自己完結型救命センター。初期治療・手術・集中治療・リハビリテーションまで行っています。

お住まいの近くにも一見普通の病院にように見えるけれど、実はすごい取り組みを行っている病院があるかもしれません。

あなたの街のユニークな病院を探してみるのはいかがでしょうか。