科別の看護師さんの仕事をご紹介

年収もスキルもアップ!経験しておきたい循環器内科の看護師

年収もスキルもアップ!経験しておきたい循環器内科の看護師

看護師の仕事には、科によって様々な役割がありますね。ここでは循環器内科の看護師の仕事についてご紹介していきます。

病院には循環器内科と循環器外科がありますが、循環器外科とはまた違った役割があるのが循環器内科です。

循環器内科の看護師は、年収やスキルアップにも最適な科ということも特徴的です。また、循環器内科ではコミュニケーションスキルもアップするので、看護師としてより成長していきたい、というみなさんにおすすめです。

では早速、循環器内科についてもっと詳しくお話ししていきましょう。

循環器内科は年収&スキルアップに最適!

循環器内科は、みなさんの看護師としてのスキルアップに最適な科となっています。また、年収アップも望めるかもしれません。

まずは循環器内科にはどんなメリットがあるのか、スキルや年収をポイントとして見ておくことにしましょう。

看護師の基本的なスキルアップに繋がる仕事

循環器内科での看護師の仕事は、看護師としての基本的なスキルアップに繋がる仕事が多くなっています。

たとえば、

  • 注射や採血
  • 点滴
  • 血圧測定

このような仕事は看護師としての基本でもありますね。循環器内科ではこうした基本的なスキルを磨けるようになっていることが大きなメリットです。

「看護師としての基礎固めをしたい!」というみなさんにもぴったりの科ですから、一度経験しておくと、看護師のスキルアップに繋がるでしょう。

コミュニケーションのスキルもアップ!

また、循環器内科では入院患者さんが多く見られます。

患者さんはもちろん、患者さんのご家族の方々にもわかりやすく、病気や治療に対しての知識、情報を伝えていかなければなりません。

そのため循環器内科で働くと、看護師としての基礎だけではなく、コミュニケーションのスキルも磨かれていくのです。

  • 患者さんが病気に対する不安を抱いているとき
  • 患者さんのご家族が病気の心配をされているとき

こうした不安や心配を解消していくのも、看護師の役割です。循環器内科でコミュニケーションスキルも高めていきましょう。

看護師間のチームワークも高めて

もちろん、看護師であるみなさんと患者さんとの間のコミュニケーションスキルだけではなく、看護師同士のコミュニケーション、医師とのコミュニケーションのスキルアップも欠かせません。

循環器内科基礎的な仕事をする中で、他の看護師や医師と共に働くことによって、医療現場でのチームワークも学んでいけるでしょう。

医療チームの一員としてのスキルアップも兼ねて、循環器内科で働くことを考えてみることもおすすめですよ。

結果的に年収アップも期待できるかも?

そして、循環器内科での看護師の仕事をしていると、結果的に年収アップも期待できるかもしれません。

もちろん、病院によっても年収がどのくらい上がるのかという点には差がありますからね。一概には言えませんが、それでも他の科に比べて循環器内科のお給料は高めに設定されているのです。

循環器内科の仕事が年収アップに繋がる理由

では、どうして循環器内科は年収アップが期待できるのでしょうか?それには以下のような理由があります。

  • 仕事が忙しく、勉強も大変
  • 残業や休日出勤が多くなっている

循環器内科では、治療を行っても残念ながら亡くなられてしまう患者さんもいます。

こうした大変な現場で働いているからこそ、循環器内科の看護師の場合は年収がアップしやすいと見られています。

忙しい仕事、患者さんの命に関わる大変な仕事だからこそ、看護師としての仕事の価値もより高いものと判断されることから、結果的に年収アップにも繋がるのです。

スキルアップだけではなく、年収も上げたい!と考えているみなさんも、ぜひ循環器内科で働いてみてはいかがでしょうか。

看護師としてのスキルアップやコミュニケーション能力アップが期待できるだけではなく、年収も高くなる可能性があるのが、循環器内科の特徴ですね。

ただし、年収が高くなるのはそれ相応の仕事内容だから、ということもチェックしておきたいところです。

もちろん基礎的な能力アップに最適な科ですから、他の科でも仕事をしてみたい!というのであれば、一度は経験しておきたい現場でしょう。

どんな仕事をするの?循環器内科の看護師の役割

ここからは、循環器内科の看護師が具体的にどのような仕事をして、どのような役割を果たしているのか?という点について見ていきたいと思います。

循環器外科との違いや治療法、循環器内科で治療を受けている患者さんの疾患についてもよく知っておきましょうね。

循環器内科と循環器外科、違いはあるの?

まずは循環器内科と循環器外科の違いについてですが、

循環器内科 循環器外科
手術をしない 手術をする

以上が大きな違いと言えるでしょう。

循環器外科では手術による治療が行われますが、循環器内科では手術は行われません。

循環器外科は手術の専門家

循環器外科では、循環器内科や小児科などと連携しながら、主に手術による治療が行われることが特徴的となっています。

循環器外科で治療が行われるのは以下のような疾患です。

  • 狭心症
  • 心筋梗塞合併症
  • 動脈瘤
  • 閉塞性動脈硬化症

循環器外科で手術を受ける対象となる患者さんの疾患は、心臓疾患や血管に関わる疾患だけではなく、合併症を引き起こしているケースが多く見られています。

そこで循環器内科や他の様々な科との連携を取りながら、手術による治療を行っていくのが、循環器外科の主な役割となっています。

循環器内科ならではの治療法とは?

では、循環器内科ならではの治療法はどのようになっているのでしょうか?

循環器内科では、

  • 薬物療法
  • カテーテル治療

などが基本的な治療法になります。

循環器内科は、血液の循環に関係する臓器(心臓、大動脈)の病気(循環器疾患)をお持ちの患者様に対して診察・治療を行う 内科です。
引用元:診療のご案内|独協医科大学 越谷病院 循環器内科

循環器内科の仕事内容はあくまでも内科の仕事ということで、循環器外科における仕事との決定的な違いについて理解しておきましょう。

入院患者の看護が大きな役割に

循環器内科の看護師の仕事内容は、主に入院患者のみなさんの看護が大きな役割となっています。

  • 点滴をする
  • 採血をする
  • 薬を管理する
  • 食事の介助をする
  • 排泄の介助をする
  • 心電図や心エコーなどの検査準備・補助
  • 医師の補助をする
  • 患者の誘導をする

こうした仕事が循環器内科の看護師が果たすべき役割です。

その中で、患者さんとのコミュニケーションスキルを磨いたり、看護師としての基礎スキルを磨いたりしながら、キャリアアップを目指していくことができるのです。

緊急の治療や患者の急変が多い!

そして、循環器内科で治療を行っている疾患は緊急を要する場合もあるので、患者さんのちょっとした変化も見逃さないことも看護師としての大切な役割となっています。

循環器内科では以下のような疾患の患者さんが治療を受けています。

  • 虚血性心疾患
  • 不整脈
  • 狭心症
  • 心筋症
  • 閉塞性動脈硬化症
心臓や大きな血管が関わる疾患のため、緊急で治療が行われることも多いですし、患者さんの様態が急変することも多く、看護師の仕事も大変忙しいものとなっているのです。

薬に関する高い専門知識が必要に

また、薬が合わないなどの問題も出やすいため、循環器内科ではより高い専門知識と広い視野が必要とされていることも特徴的ですね。

生活改善・薬物治療は生活習慣病を含む全ての循環器疾患の基本となりますが、とくに循環器系薬剤は効果も大きい反面、不適切に処方されると逆効果となる場合も多くその処方・管理には高度の専門性が要求されます。
引用元:循環器内科|循環器内科・心臓血管外科専門「西新井ハートセンター病院」

医師と協力しながら、看護師としての役割をしっかり果たしていきましょう。

循環器内科で働く看護師の役割としては、内科における仕事や入院患者さんの看護を行うということが重要なポイントとなっていますね。

循環器内科と循環器外科は連携しながら仕事をしていますが、内科と外科、それぞれの内容の違いについても理解しておくようにしましょう。

そして必要となる薬の知識や看護師としての広い視野を持つこと、これも循環器内科の看護師には求められるスキルですね。

転職前に押さえておきたい循環器内科のデメリット

このように、循環器内科の仕事は非常に大変なものとなっています。そのため、ストレスが溜まる、疲れが溜まる…といった悩みを抱えている看護師も多いものです。

やりがいのある仕事ではあるものの、やはりそこには少なからずデメリットもあります。

循環器内科で働くことの忙しさやストレス

先ほども説明したように、循環器内科は様態が急変する患者さんが多く見られる科です。そのため、早朝でも深夜でも、ナースコールが鳴る回数が多くなっています。

特に救急患者さんの受け入れを行っている病院の場合、仕事の忙しさはさらに倍増していきます。その結果、忙しさからくる疲れやストレスに悩まされる看護師も少なくありません。

他の科に比べると多忙でストレスが溜まりやすい、というのはデメリットとして言えますが、これも循環器内科の大きな特徴です。よく理解した上で転職を決めましょう。

転職時のストレスはどうすればいい?

仕事で溜まったストレスは、こまめに解消することが必要です。ストレスの溜まった状態で看護師の仕事をしていると、ますますストレスが積み重なっていきますからね。

もし循環器内科に転職をして、仕事の変化や環境の変化についていけないと感じたら、看護師であるみなさん自身の健康にも関わってきます。

職場環境の変化に伴うストレスや健康上の変化も、転職時の注意点として考えておくべきところです。

循環器内科は看護師のスキルアップに最適な科ではありますが、自分自身の健康のこともよく考えた上で転職を決めるようにしましょう。

心電図の読み方はしっかり勉強を!

循環器内科の看護師には様々な役割がありますが、その中に「心電図の検査準備・補助」の仕事があります。

循環器内科では、心臓や血管の疾患を治療するため、心電図の読み方はしっかりと勉強しておかなければなりません。

看護学校でも心電図の読み方を勉強してきていることでしょうが、現場に出ると必要になる知識はもっと増えていきます。

看護師としての大きな成長へ

循環器内科で看護師として働くには、現状より多くの勉強が必要になることもデメリットのひとつではありますが、ここを乗り越えれば看護師としての大きな成長が待っています。

そのような意味でも、循環器内科の仕事は看護師としてのスキルアップに繋がる科であると言えるでしょう。

心電図の他にもカテーテル治療などの専門知識も必要不可欠です。忙しい仕事ばかりでも、日々の勉強は欠かさないようにしましょうね。

循環器内科の看護師には体力が必要!

最後にチェックしておきたいポイントは、看護師であるみなさんの体力です。

看護師の仕事は朝も昼も夜もなく、体力勝負なところがありますが、循環器内科の場合は特に体力が必要な科であることが特徴的です。

これもデメリットではありますが、体力づくりをしっかりと行っておくことで、看護師としての強みに変えていくことができますよ。

  • 普段から適度な運動を欠かさない
  • 休みの日はジムでトレーニングをする

このような心がけも循環器内科の看護師に求められるスキルとなっています。毎日忙しい循環器内科の仕事に耐えられる体力をつけておきましょう。

からだと共に心を鍛えることも大事

また、体力づくりをしていくと、同時に心も鍛えられていくものです。

先ほどもお話ししたように、循環器内科で働く看護士の仕事はストレスの溜まりやすい現場となっています。

そのため、心への負担が大きくなってしまうことも考えられますが、体力づくりは心を鍛える効果も期待できるので、ぜひ日々のトレーニングに励んでみてください。

循環器内科の看護師の仕事は、非常に忙しくストレスも溜まりやすいものとなっています。

一見するとデメリットのように思えますが、それだけ看護師としての大きな成長に繋げていける科であることが循環器内科のメリットです。

しっかり体力づくりをして、循環器内科の仕事に挑戦していきましょう!

循環器内科の仕事は看護師としての良い経験に

以上のように、循環器内科の看護師が果たすべき役割は様々あります。

とても多忙ですが、その役割をしっかりと果たすことによって、看護師としてのスキルをアップさせていくことができるのです。

まだ循環器内科の仕事を経験していないというみなさんにとっては、とても良い経験になることでしょう。ぜひ転職を考えてみてはいかがでしょうか?