看護師必見!転職時に病院選びで失敗しない情報収集のポイント
あなたは他の病院へ転職を考えたことはありますか?「病院選びに失敗して、今より自分に合わない職場で働くことになるかも・・・」といった不安を抱え、転職を悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
病院には総合病院・大学病院・一般病院・クリニックと種類が複数あり、看護師の働き方もそれぞれ異なります。今後の看護師としての方向性が決まっていない人は総合病院、プライベートも充実させたい人は残業や夜勤の少ないクリニックなど、まずは自分に合った病院の種類を選ぶことが大切です。
また、転職する病院選びをするときに重要なのは念入りな情報収集です。
看護師求人サイトに登録すると、専属のコンサルタントから転職サポートを受けることができます。看護師の希望している条件に合う病院を探してくれるので、病院選びの時間や手間が省けますよ。無料で行ってくれるので、ぜひ利用しましょう。
さらに気になる病院があったら実際に見学に行くことで、病院選びに役立つ情報をより多く得ることができます。転職前に、病院の雰囲気や働いている看護師の様子がわかると安心ですよね。
ここでは病院の種類とそれぞれの働き方のタイプを説明し、病院選びの失敗を防ぐための情報収集のコツを紹介します。
看護師の病院選び失敗例!原因は不十分な情報収集
看護師が病院選びに失敗すると、次のような問題が起こることがあります。
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<看護師の病院選び失敗例>
- 給料の良さだけを基準に病院を選んだ結果、仕事が以前よりハードになり勤務を続けられなかった。
- 転職した病院の給料や休日が求人広告に記載されていた内容と違い、希望する条件と違った。
- 転職先の病院にある託児所(院内保育所)を利用したが、スタッフの対応が悪かったため、別の託児所を探さなければならなくなった。
これらの原因として考えられるのは、不十分な情報収集です。上の失敗例を見てみると、転職する病院を決める前にもっとしっかり情報収集をすれば、失敗を防げた事例ばかりなんです。
病院の勤務条件は、求人広告の情報だけでは十分に知ることはできません。自分が重視する点以外にも目を通しておかないと後で思わぬ問題点が見つかることがあります。
病院選びに失敗にすると以前より悪い条件で働くことになったり、転職活動をもう一度やり直すことになったりするので、情報収集は念入りに行ってください。
優先順位を付けて病院選び!待遇面や勤務内容をチェック
看護師が病院を選ぶときの基準は次のとおりです。
- 給料や賞与・各種手当て
- 勤務時間(日勤か夜勤か、2交代制か3交代制か)
- 勤務場所
- 人間関係
- 研修・教育プログラム
- 福利厚生
人間関係は実際病院を見てみないと雰囲気がわかりづらいので、後ほど説明する病院見学で確認することにしましょう。それ以外の情報は、転職情報サイトなどの求人情報で得ることができます。
最も重要視する条件は人それぞれですが、一つ一つの条件が自分の納得いくものであるかどうか必ず確認しましょう。
キャリアアップやライフスタイルに合った病院選び
病院には、主に総合病院・大学病院・一般病院・クリニックがあります。看護師の働き方やキャリアアップの仕方も様々です。
自分のライフスタイルや、今後の方向性に沿って転職する病院を決めれば、やりがいにも繋がります。
これから方向性を決めたいなら総合病院への転職がおすすめ
総合病院とは、内科・外科・産婦人科・小児科など複数の診療科が集まっている病院のことです。入院施設も整っていて、いろいろな診療科で経験を積むことができます。
どのような方向性でキャリアアップしたいのかをこれから決める人は、総合病院への転職も視野に入れてみてください。
大学病院では最先端医療の知識が身につく
大学病院は医師や研修医が多いのが特徴で、他の病院では看護師が行っている医療行為を医師が行うところも多いです。その分看護師は患者に対する看護業務に専念することができるので、看護師としての管理能力を高めたい人にお勧めです。
そして大学病院では最先端医療の研究も行われており、新しい治療法や新薬の開発もされています。教育機能も持っているため、認定看護師や専門看護師の資格取得の支援も受けることが可能です。
・認定看護師(Certified Nurse)
ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認められた看護師が取得できる資格のこと。
引用元:日本看護協会専門看護師・認定看護師・認定看護管理者
・専門看護師(Certified Nurse Specialist)
ある特定の看護分野において、卓越した看護実践能力を有することを認められた看護師が取得できる資格のこと。
引用元:日本看護協会専門看護師・認定看護師・認定看護管理者
最先端医療の知識を身に着けたい人や、資格取得を目標としている人は、大学病院への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
大学病院のメリットやデメリットについては「看護師から見た大学病院のメリット・デメリットと一般病院との比較」で詳しく解説しています。
一般病院では幅広い知識が身につく
一般病院とは、病床数が20床以上ある病院のことです。看護師の業務領域が広く、幅広い知識を得ることができます。
ただし教育制度が整っていない場合も多いので、看護師としてのスキルアップのためには自発的・積極的に学ぶ姿勢が必要です。
プライベートも充実させたいならクリニックがおすすめ
クリニックは多くが外来(無床)で、残業や夜勤はほとんどありません。派遣やパートとして働くこともできるので、ブランクのある人や、プライベートも充実させたい人に合っています。
しかし病院によっては社会保険に加入できなかったり、退職金が出なかったりするので、転職を決める前に福利厚生が整っているか確認しましょう。
看護師の転職情報サイトで病院選び!非公開求人にも注目
看護師の転職情報サイトは、厚生労働省の許可を得て運営されている看護師のための転職サイトです。
看護師求人サイトに登録すると、無料で看護師の転職をサポートしてくれるコンサルタントが付いてくれます。
看護師の経歴や転職における希望條件、今後の不安などを聞き、それを把握した上で希望に合う求人を探してくれるんです。
とはいえ、看護師求人サイトを選ぶ際にも注意が必要です。看護師求人サイト選びに失敗すると、サイトの情報が間違っていたために希望條件に合う病院に転職できなかったり、求人数が少なくて希望通りの病院が見つからなかったりします。
また看護師求人サイトには「非公開求人」と呼ばれる求人情報があります。非公開になっている理由や、選ぶ際の注意点についても理解しておきましょう。
優良な看護師転職サイトの特徴
優良な看護師求人サイトを利用すればコンサルタントの対応も丁寧で、病院選びがしやすくなります。
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<優良な看護師転職サイト>
- 求人数が多い
- 全国対応である
- 求人を行っている病院の悪い面を隠さない。
看護師求人サイトを選ぶときは、まず求人数が多いところを選んで利用しましょう。病院選びの際に選択肢が多ければ、自分に合った病院が見つけやすくなります。
そして看護師求人サイトには“全国対応”と“地域密着型”の2つのタイプがあります。「自分の住んでいる地域で探すなら地域密着型サイトで十分」と思われるかもしれませんが、病院選びの失敗を防ぐために全国対応の看護師求人サイトを利用しましょう。
全国対応サイトを運営している会社は規模が大きいため、情報量が多くコンサルタントの教育が十分にされているところが多いんです。
口コミサイトのランキングでも、優良な看護師求人サイトが紹介されています。利用する前に実際使った人の感想を見ておくといいですよ。
看護師転職サイトの非公開求人が狙い目!でもブラック病院に注意
看護師転職サイトには「非公開求人」と呼ばれる求人情報が掲載されています。非公開求人とは、ハローワークや求人誌では見つけることができない求人情報のことです。
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<非公開求人のメリット>
- 看護師に人気がある
- 在籍中の看護師より好条件な場合がある
看護師に人気のある求人や、募集人数が少ない求人の場合、無駄な応募が殺到しないよう非公開になっている場合も多いです。
また現在勤務している看護師より給料や勤務条件を良くしている場合も、求人が非公開になることがあります。
ただし非公開求人には条件の良いものもあれば、オススメできないものも。悪い条件の求人情報を紹介するコンサルタントはめったにいませんが、ほかにも求人が非公開になる理由があることを知っておきましょう。
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<非公開求人になる他の理由>
- ブラック病院だから
- 転職の少ない人を選んで入れたいから
- 人員不足であることを利用者や職員に知られたくないから
また条件が悪いわけではないですが、急募やオープニングスタッフの募集のため、非公開求人する病院もあります。
転職後に後悔しない!病院見学で見ておくべき4つのポイント
転職したい病院の候補が決まったら、病院見学をして院内の様子を見てみましょう。実際に自宅と病院の間を往復することで、通勤しやすいかどうか確かめることもできます。
病院見学で見ておくべきポイントは次の4つです。
- ナースステーションの様子
- 働いている看護師の様子
- 障害者トイレ
- 託児所
1.ナースステーションでは清潔感と看護師の雰囲気を見よう
ナースステーションを見学するときは、看護師の対応の仕方や雰囲気を見てみましょう。来院した人への対応が、丁寧に行われているかなどを確認してください。
また、看護師同士の関わり方も、あなたがその病院で働きやすいかどうかを判断する重要な情報になります。ナースステーションから聞こえてくる声に荒れている様子はないかもチェックしてください。
男性看護師がいるかどうかも、病院選びのポイントになりますよ。
男性看護師も勤務している病院は、人間関係のトラブルが起きる可能性が低いんです。
病院内の人間関係は見学だけではわかりづらいので、判断材料の1つとして見ておきましょう。
2.働いている看護師の対応と服装を見よう
院内では、働いている看護師の様子をよく見ておきましょう。看護師の表情や、患者への対応の仕方などから、看護師がその病院でいきいきと働いているかどうかが伝わってきます。
看護師の服装にも注目してみてください。白衣が清潔な状態かどうかで、病院の管理体制がしっかりしているか把握することができますよ。
3.障害者トイレを見れば、病院の衛生管理の状態がわかる
障害者トイレは、病院で一番汚れやすい場所です。ここが清潔な状態に保たれていれば、病院の管理が行き届いている証拠です。
汚れがないか、異臭がしないか、汚物が放置されていないかなど、チェックしておきましょう。
4.院内保育所を利用するなら事前に見学しよう
院内保育所は、病院で働く看護師が自分の子供を預ける施設です。このような利点から、外部の保育所や託児所ではなく院内保育所を選ぶ看護師もいます。
- 職場からの距離が近いので、子供の怪我や体調不良などの緊急時にすぐ駆けつけることができる。
- 外部の保育園に比べ利用料が安い。
しかし院内保育所の広さや雰囲気、立地条件などは施設によって異なるため、病院選びを間違えるとこのようなデメリットもあります。
- 子供が遊び回るには敷地が狭い。
- バスや電車を使って通勤する場合、通勤ラッシュの混み合っている車内で子供が怪我をしたり、ウイルス感染により病気にかかったりする危険性がある。
自分の子供を預けるなら、安心して利用できる施設が良いですよね。子育て中の看護師や結婚・出産を予定している看護師にとって、院内保育所も病院選びの重要なポイントです。院内保育所を利用する可能性のある人は必ずチェックしましょう。
院内保育所を見学する人は、その施設で過ごしている子供やスタッフの雰囲気や表情を見ると思います。そのとき、スタッフの人数を聞いておきましょう。
院内保育所で預かっている子供の人数に対して、スタッフの人数が足りていないと不安ですよね。施設内の子供全員をしっかり見られる人数で保育を行っている病院を選んでください。
実際に院内保育所を利用している看護師さんがいれば、話を聞いてみるのもおすすめです。
自分の目で見ただけではわからない施設の良さや気になる点を知ることができますよ。
十分な情報収集から自分にピッタリの病院を選んで転職を成功させよう
この記事では、看護師が転職に失敗しないための病院選びのポイントをご紹介しました。
看護師が転職する病院を選ぶときには、まず自分のライフスタイルや今後の方向性を知り、自分の希望する病院の条件を明確にすることが重要です。
自分の希望する条件がわかってきたら、優良な看護師求人サイトを選び活用します。専属のコンサルタントが、看護師の希望条件に合った病院を無料で探してくれますよ。忙しくて転職活動に割く時間が少ない人や、病院選びが面倒で転職に踏み込めない人は、ぜひ利用してください。
そして病院見学では、働いている看護師や院内の様子をしっかりチェックしましょう。病棟だけでなく、院内保育所など利用する予定がある施設も見ておく必要があります。
看護師が転職する際の病院選びは、時間も手間もかかります。
でも念入りに情報収集を行えば、以前より働きやすい職場環境で仕事ができ、今後のキャリアアップに繋げることもできます。
看護師は人の命に関わる仕事です。自分の仕事の質を上げるためにも自分に合った病院を選んでくださいね。