海外留学支援やDMAT、フライトナースの活躍!福岡県の病院を紹介
アジアの玄関口ともいわれる福岡県には、国際的な視野を持った病院が多くあります。たとえば、海外留学の支援、院内での英語教育を実施している飯塚病院。ここでは「グローカル」という言葉を掲げ、医療活動・改善活動の推進を行っています。
また国内外の災害への迅速な対応でアジアNo.1を目指す病院も。九州大学病院はDMAT(災害派遣医療チーム)を置き、救急・災害分野の人材育成を行っています。研究開発においても外傷・熱湯・感染等の分野で世界最先端の災害救急医療を目指しています。
そして全国で5番目のドクターヘリ基地病院も福岡にあります。久留米大学病院では働くお母さんを支援。子育てをしながらフライトナースとして活躍している看護師がいます。
ここでは、英語教育が充実している病院やドクターヘリ基地病院、災害医療の取り組みに力を入れている病院などを紹介します。
海外留学支援・英語教育プログラム実施!飯塚病院の魅力
福岡県の中央に位置する飯塚市。そこには画期的な取り組みを行う飯塚病院があります。飯塚病院では海外留学の支援や英語教育プログラムを実施。また、元は製造業で行われていた経営管理手法の一種、「TQM活動」を先駆的に病院業界に導入しました。
飯塚病院の取り組みは国際学会で表彰を受けるなど、注目を集めています。また、海外から医師が研修や見学に訪れることも。「国内外のモデル病院」を目指して、日々医療の質の向上に邁進しています。
ここで、さまざまな取り組みを行う飯塚病院の特徴を確認してみましょう。
- 英語教育プログラム実施
- 専門・認定看護師資格取得支援
- TQM活動※
- チーム医療の推進
- ドクターカー導入
飯塚病院は緩和ケア・NST(栄養サポート)・ICT(感染対策)・RST(呼吸サポート)などのチーム医療を行っています。
また筑豊地域で唯一の救命救急センターであるため、救命率の向上を図り「ドクターカー」を導入。これにより医師や看護師、救命救急士は迅速に患者の元へ駆けつけられるようになりました。
飯塚病院は「筑豊地域を日本で最も救急医療の進んだ地域にする」という目標を掲げています。
充実した英語教育プログラム「English For All」
海外の医療機関と提携・交流し、グローバルな視野で医療レベルの向上に努める、としている飯塚病院には「English For All」という英語教育プログラムがあります。
職員の英語力アップを推進するため、院内にはネイティブスピーカーが常駐し個別指導やクラスレッスンを実施。
さらに、海外留学の経済的支援なども行っています。
実際に留学した看護師(高度治療室勤務)の留学内容をみてみましょう。
期間:1年間
留学理由:「英語が好きなので、海外生活を送ってみたかった」
留学中は勉強をしっかり行うのはもちろんですが、オンオフを切り替えて休日は海外ならではの楽しみもしっかり満喫したようです。留学経験は一生の財産になると語っています。
英語に興味のある人には嬉しい制度ですね。
住所 | 福岡県飯塚市芳雄町3-83 |
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最寄り駅 (所要時間) |
新飯塚駅 (徒歩5分) |
病院HP | 飯塚病院 |
病床数 | 1,048床 |
福利厚生 | ・女性職員専用マンション ・院内託児所 |
全国5番目のドクターヘリ基地病院!久留米大学病院
久留米大学病院は福岡県総合周産期医療センター、地域がん診療連携拠点病院、厚生労働省臨床研修指定病院、特定機能病院として活躍しています。九州で最も早く認定された高度救命救急センターは、全国で5番目のドクターヘリ基地病院でもあります。
久留米大学病院の特徴は次のとおりです。
- ドクターヘリ基地病院
- 働きやすい環境
- キャリア支援が充実
- チーム医療の推進
- PNS※体制
それでは久留米大学病院の特徴について、もう少し詳しくみていきましょう。まずはドクターヘリからお伝えします。
ドクターヘリで現場へ急行!働くママも活躍中フライトナース
ドクターヘリは救命医療の専門医師や看護師が現場にいち早く到着し、治療を行うことで救命率の向上・後遺症の軽減、災害時の医療救護などの充実を図ります。
全国で5番目に配備された福岡県のドクターヘリは、久留米大学病院を基地病院として運航を開始。対象範囲は福岡県全域、佐賀県全域、大分県の一部地域です。機動性に優れたヘリは、福岡県内(北九州市の一部除く)・佐賀県内であれば約20分でカバーできます。
救命救急の医療機器を載せたヘリコプターに乗って、現場へ急行するフライトナース。一度は憧れた人もいるのではないでしょうか。久留米大学病院では、小さなこどものいるママもフライトナースとして活躍しているんですよ。
小さなこどもがいても職場復帰できる理由には、久留米大学病院の「働き続けられる環境」にあります。病院では保育所を完備するなどの子育て支援に加え、休暇中もe-ラーニングの利用や復職時の教育支援体制を用意しています。
子育てしながらキャリアも積める、という環境は働くママにとって嬉しいポイントですね。
住所 | 福岡県久留米市旭町67 |
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最寄り停留所 | バス停「大学病院」 |
病院HP | 久留米大学病院 |
病床数 | 1,025床 |
福利厚生 | ・職員宿舎 ・保育所 ・病児保育施設 |
災害医療の最前線日本DMAT!九州大学病院の取り組み
国立大学病院で最多の臓器移植・骨髄移植を実施している九州大学病院。特定機能病院に指定されており、再生医療や遺伝子治療、ロボット支援手術などの最先端医療にも取り組んでいます。
医療の最先端を走る九州大学病院には次のような特徴があります。
- DMAT※の活躍
- 特定機能病院
- 充実した教育制度
- 育児支援
- 最先端医療への取り組み
それでは、九州大学病院のDMATについてもう少し詳しくお伝えしていきます。
国内外の災害への迅速な対応アジアNo.1目指す!救命救急センター
九州大学病院の救命救急センターは、災害への対応の速さアジアNo.1を目指し、DMATなどが活躍しています。
DMATは災害医療の専門的な訓練を受けた医師や看護師などで構成。消防や自衛隊など関係機関と連携を取り、医療活動を行います。現場では負傷レベル別に治療の順番を判断するトリアージも実施。
災害医療の課題は、阪神淡路大震災から浮き彫りになりました。課題となったのは、急性期の現場での医療の欠落、災害医療を行う病院(災害拠点病院)がないこと、重症患者の広域搬送がされなかったこと、医療情報が伝達されなかったことです。
平常時の救急医療が提供できていれば、「救えた命」は500名にも上るという報告もあります。
そのような背景から誕生したのがDMAT、ドクターヘリ、ドクターカー。九州大学病院は平成8年に災害拠点病院に任命され、厚生労働省主催の講習会を受講した医療スタッフによる「日本DMAT」を置いています。
さらに、大規模災害を想定したトリアージ訓練なども毎年実施。災害時の医療支援を行いたいと考えている人は、DMATへの参加などを検討してみましょう。
住所 | 福岡県福岡市東区馬出3-1-1 |
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最寄り駅 (所要時間) |
JR吉塚駅 (徒歩9分) |
病院HP | 九州大学病院 |
病床数 | 1,275床 |
福利厚生 | 保育園 |
学びたいを見つけよう!福岡には画期的な取り組みを行う病院多数
英語を学びたい人には飯塚病院がおすすめ。院内にいながらネイティブスピーカーのレッスンを受けられるだけでなく、海外留学の経済的支援まで行っています。
フライトナースに興味がある人は久留米大学病院をチェック。ドクターヘリ基地病院はいくつもあるわけではありません。お住まいの地域にせっかく基地病院があるのですから、フライトナースに興味がある人はぜひ検討しましょう。
災害医療や救命医療に携わりたい人は、九州大学病院への転職を考えてみてはどうでしょうか。災害への迅速な対応アジアNo.1目指している救命救急センターでは学べることも多いはずです。
支援体制の有無でキャリアプランも変わってきます。病院選びをする際は支援体制が整っているかどうか、しっかり確認するようにしましょう。