ゴマの効能で若々しさと健康をキープ!驚きの効果をご紹介!
メインのおかずになることはないものの、あるのとないのとでは風味やおいしさが全然違ってくる魅力的な食材と言えば、ゴマが代表的ではないでしょうか。
ゴマの成分であるセサミンがサプリメントとして広く知られていることもあって、ゴマが健康に良いことは何となく知っているという方も多いはず。
「何となく身体に良さそう」という理由で食べるのも悪くないですが、どうせならゴマのどんな成分がどのように良いのか知った上で食べてみたほうがいいと思いませんか?
そんな知識があれば、毎日のご飯作りも楽しくなり、より健康に美しくなれるはずです!
歴史や種類、栄養は?ゴマの力を知る前にまずは基礎知識から!
ゴマは、そうめんやラーメンの薬味や、ほうれん草のゴマ和えなど定番の食べ方から、ごませんべいや黒ゴマプリンなどといったスイーツまで、私たちの生活にずっと寄り添ってくれているものです。
そんな身近なゴマですが、まずはどんな歴史や種類があるのかなど、基本的なところを押さえておきましょう。
ゴマの歴史
ゴマは、アフリカ大陸にその起源があると考えられており、現在でもアフリカのサバンナには多くの種類のゴマが自生しています。
また、ゴマの歴史は大変古く、5000年以上前から作られていたと言われています。
大昔の人々もゴマのパワーには気づいていたようで、世界でも日本でも古来から、食べるだけでなく薬としても使われてきたことが分かっています。
ゴマの種類
野生ではなく栽培されているゴマとしての種類は、1つしかありません。しかし、その1種類の中に3000ほどの品種があると言われています。
もっとも、これは植物としての品種のお話で、一般的なゴマの種類としては、皮の色によって
- 白ゴマ
- 黒ゴマ
- 金ゴマ
に大別できます。それぞれの特徴は、こんなふうになっています。
種類 | 特徴 |
---|---|
白ゴマ | 味も香りも控えめ 和食をはじめ何にでも合う |
黒ゴマ | 香りが強く、コクのある味わい 野菜のゴマ和えやプリンなどスイーツにもなる |
金ゴマ | 芳醇な香りと味わい 和食にも良いが肉団子など中華料理にも合う |
ゴマは栄養たっぷり!
ゴマに含まれる主な栄養素には、以下のようなものがあります。
- たんぱく質
- 良質な脂質
- カルシウム
- リン
- 鉄
- ビタミンA、ビタミンB、ビタミンD、ビタミンE
- 亜鉛
- ミネラル
- 食物繊維
なんと、あの小さなゴマ一粒に、たんぱく質から各種ビタミン、カルシウムやミネラルまで、非常にバランスよく含まれているのですね。
ゴマの色による栄養成分の違い
これらの栄養素は、白ごま、黒ごま、金ごまともに、基本的には同じように含まれていますので、料理の種類や味や香りでお好きなごまを選んでいただけます。
ただし、白ごまは多少脂肪が多いこと、黒ごまは黒い皮の中にポリフェノールの一種であるアントシアニンを含んでいるという、若干の違いがあります。
ポリフェノールは疲れ目や生活習慣病の予防に効果的で、後に詳しくご紹介するセサミン同様、抗酸化作用もある成分です。
肥満対策や老化予防に力を入れたい方は、特に黒ごまを積極的に取ると良いですね。
ゴマの加工品
粒々のゴマも可愛くておいしいですが、下記のように、いろんな形に姿を変えたゴマの加工品もたくさんあります。
- ごま油
- 洗いごま
- いりごま
- 練りごま
- すりごま
代表的な加工品には、このようなものがあります。それぞれ特徴があるので、一つずつご紹介したいと思います。
ごま油
ごま油には、ゴマを焙煎せずにそのまま圧搾した「太白ごま油」と、焙煎してから圧搾する「焙煎ごま油」とがあります。
よく見かける茶色い方が焙煎油で、香りも味も強めです。太白ごま油は無色に近く、香りも味もそれほどないので、料理の味を邪魔しません。
ごま油の約半分はリノール酸という成分で、身体の中で作ることができないので、食品から摂取せねばならない必須脂肪酸の一種です。リノール酸の効果には、以下のようなものがあります。
- 身体を正常に機能させる
- 血中コレステロールを下げる
- 皮膚の健康を保つ
リノール酸が不足すると、身体の発育に影響が出たりすることもあり、大人だけでなく子どもにも必須のものです。しかし、逆に過剰摂取するとアレルギーを引き起こしやすくなったりするので、適切な量を摂ることが必要です。
リノール酸の1日の摂取量は、総摂取カロリーの10%未満が目安と言われています。
洗いごま
ゴマを加工する際に、洗って乾燥させただけのものです。中まで火が通っていないので、このままでは食べられません。
食べる直前に、家庭で炒って使います。フライパンで軽く炒るだけで、市販のいりごまにはない風味が楽しめます。
いりごま
洗いゴマをしっかりと火を通して炒ったものです。スーパーなどでよく見かける定番のゴマ製品です。
そのままきんぴらや煮物、ゴマ和えなどに使えるので、とっても便利ですよね。
練りごま
ごまを擦り続けると脂肪分が出てきて、ペースト状になります。これが練りゴマです。
ペースト状なので、粒々のままのゴマよりも消化吸収が良く、たくさん食べることができます。
しかも、自家製ごまだれや、パンに塗ってゴマトーストなど使い道も幅広いので、オススメのゴマ製品のひとつです。
すりごま
ゴマを擦って砕いた状態にしたものです。粒々のままのゴマは硬い皮に覆われているので、そのままだとせっかくのゴマの栄養素が体内に吸収されにくいと言われています。
すりごまなら皮が破れているので、消化吸収がよくなります。市販の擦りゴマはそのままお浸しなどに振りかけて使えるので、お手軽により多くの栄養を吸収できます。
ただし、擦ってあるということは表面積も大きくなっているということで、酸化しやすいというデメリットもあります。できるだけ早く使い切るようにしましょう。
セサミンはやっぱり優秀!ゴマを食べて身体の老化を予防しよう!
ゴマにはあらゆる栄養素が含まれていることはすでにお話しましたが、ゴマに含まれるより凄いパワーを持つ成分として、有名なセサミンについて語らないわけにはいきません。
ゴマには植物性女性ホルモンも!
セサミンの前に、「ゴマリグナン」について少し説明しておきます。ゴマリグナンは、ゴマに含まれる抗酸化物質です。
そしてゴマリグナンは、大豆のイソフラボン同様、女性ホルモンのエストロゲンと同じ働きをする成分なのです。したがって、女性ホルモンの減少によって引き起こされる、以下のような症状にも効果があると考えられます。
- 更年期障害
- 骨粗しょう症
- 生理不順
まさに、女性には欠かせないのが、ゴマリグナンというわけですね。そして、話題のセサミンは、このゴマリグナンの中に含まれる、より細かい成分のひとつなのです。
健康食材として有名なものに、「黒ごまきな粉」があります。きな粉は大豆製品ですから、イソフラボンが含まれます。それと同時に、黒ごまのゴマリグナンも摂れる、優れた食品というわけですね。上記の症状にお悩みの方は、黒ごまきな粉もオススメです。
老化するのは活性酸素の仕業
セサミンはゴマリグナンの中の一成分であることをお話しましたが、ここからはそんなセサミンの凄さを次々にご紹介していきます。まずは、老化に関する効果からです。
人が老化するのは、活性酸素が大きな原因と言われています。活性酸素とは、酸素が体内で変化したもの。つまり、普通に呼吸しているだけで、体内で活性酸素がどんどん作られていくのです。
この活性酸素は、特に肝臓で作られやすいと言われています。したがって、老化予防のためには、抗酸化作用を特に肝臓に働きかけると効果的なのです。
せっかくの老化を予防してくれる抗酸化作用ですから、どうせならそのパワーをじゅうぶん発揮してもらいたいもの。そのためには、ゴマを食べてセサミンを摂ることが手っ取り早い方法なのですね。
ゴマの老化予防効果は、とっても効率的というわけですね!
ゴマを食べてお酒をおいしく!二日酔い予防もできちゃう!?
セサミンのさらなるパワーとして、二日酔いを予防する効果が期待されています。
二日酔いはなぜ起こる?
お酒を飲み慣れない若いうちは特に、二日酔いに苦しんだ経験がある方も多いかと思います。そもそも二日酔いになってしまうのは、なぜでしょうか。
お酒を飲むと、アルコールは体内で分解され、アセトアルデヒドになり、最終的には水と二酸化炭素にまで分解されて体外に排出されていきます。この役割を担うのが肝臓です。
飲酒量が増えて肝臓がアルコールを分解する力が追い付かなくなると、最終段階まで分解することができず、途中段階のアセトアルデヒドが体内に溜まっていってしまいます。
このアセトアルデヒドは、非常に強い毒性を持つ物質で、この毒性によって次の日になっても吐き気や頭痛など、つらい症状が残ってしまいます。これが、いわゆる二日酔いです。
セサミンで肝臓の機能を高める
二日酔いを防ぐためには、血中のアルコール濃度を下げる必要があります。それには、肝臓のアルコールを分解する能力を高めるのが有効です。
セサミンには、この肝臓のアルコール分解能力を高める力があることが分かっているんです。
セサミンはアセトアルデヒドの分解をも促進
このように、血中アルコール濃度を下げてくれるセサミンですが、さらに、それでも排出し切れず体内に残ってしまったアセトアルデヒドを分解する効果もあるんです。
つまりセサミンは、血中アルコール濃度を低下させることと、アセトアルデヒドの分解を進めることという2重のパワーで、二日酔いを予防してくれるというわけです。
お酒のおつまみには、ゴマがかかっているものを選ぶようにすると、翌朝も楽に起きられそうですね。
コレステロールが気になる方、必見!ゴマにはダイエット効果も!
セサミンの優れたパワーをもうひとつご紹介します。
健康診断で悪玉コレステロール値が高いと言われて気になっている中高年の方は、きっとたくさんいらっしゃるでしょう。そんな方にも、セサミンがおすすめです。
高コレステロール食品はセサミンと一緒に
美味しいものには油っこいものやコレステロールがたくさん含まれるものが多いですが、そのようなものを食す時には、セサミンとビタミンEを一緒に食べると、悪玉コレステロールが抑えられるというわけです。
ゴマ自体にセサミンもビタミンEも含まれているので、美味しいものと一緒にゴマを食べるだけでも効果的です。
他にビタミンEを多く含むものとしては、かぼちゃや赤ピーマンなどがあります。油っこいものはおいしいですが、これらを一緒に摂ることで悪玉コレステロールの上昇を抑えることができます。
ビタミンDだとカルシウムの吸収率アップ
もうひとつ、ゴマのパワーを存分に取り入れるための、上手な食べ方をご紹介します。
ゴマにはカルシウムが含まれていますが、カルシウムを体内に吸収するためには、ビタミンDが必要なのです。ビタミンDは、しらす干し、うなぎ、イクラなどに多く含まれています。
セサミンのダイエット効果
コレステロール値を下げることとも関連しますが、セサミンはダイエットにも有効な成分をたくさん含んでいることが分かっています。たとえば、
- 脂肪燃焼効果
- エネルギー代謝の促進
- 食欲を抑制する
これらの働きがあると考えられています。どれもダイエット効果のあるものばかりです。抗酸化作用とともにダイエット効果まで得られるなんて、ゴマはつくづく美と健康の味方と言えますね。
悪玉コレステロールを抑制してくれるだけでなく、脂肪燃焼効果や代謝の促進などなど、ダイエットに良い働きもゴマにはたっぷり詰まっています。
ゴマのパワーはまだまだあります!高血圧にも効果アリ!
ここまでは主にセサミンのパワーについてお話してきましたが、ゴマに秘められた力はそれだけではありません!
その、さらなる力が秘められた成分とは、ゴマペプチドです。
ゴマペプチドとは
セサミンに比べると知名度が低いゴマペプチドですが、どんなものかといいますと、ゴマに含まれるたんぱく質を酵素で分解することで生まれる、アミノ酸の一種です。
このゴマペプチドには、血圧を下げる効果があることが分かったのです。
高血圧はなぜ起こる?
高血圧とは、血管の太さに対して多くの血液が流れて、血管への圧力が多くかかっている状態のこと。つまり、血管が収縮すると、血圧は高くなってしまいます。
血管が収縮して高血圧となる原因は、実ははっきり分からないことが多いのです。ですが、高血圧を引き起こすと考えられている要因は、以下のようなものがあります。
- 運動不足
- 睡眠不足
- 喫煙
- 塩分が濃い食事
このような生活習慣が続くと、血管を収縮させるアンジオテンシンIIという酵素が体内で過剰に作られてしまいます。
ゴマペプチドが血圧を下げる仕組み
このように、血管が収縮することで血圧があがってしまうため、血管を収縮させるアンジオテンシンⅡという酵素が働かないようにすれば、高血圧を防げるわけです。
ゴマに含まれるゴマペプチドが血管の収縮を防ぎ、その結果、高血圧を予防できるというわけです。
歳をとるにつれて、生活習慣の蓄積によって血圧は上昇しがちなものです。若い人だけではなく、中高年の方々こそゴマのパワーを実感できるのかもしれませんね!
毎日食べたい!ゴマは身体を若々しく健康にしてくれる食材です
身体を若々しく保ってくれるうえに、生活習慣によって起こる病気を予防してくれるとあれば、世代にかかわらず食べないより食べた方が絶対いいですよね!
振りかけても良し。和えても良し。毎日の食事に積極的にゴマを使って、健康と若返りを手に入れましょう!
吸収の良さでは擦りゴマが、抗酸化作用でいえばポリフェノールも含まれている黒ごまがもっとも効率的と言えます。必須脂肪酸を含むごま油も、使いやすくて良いですね。