ブランクで悩む看護師の不安を解消する方法!看護師求人サイトも活用
ブランクで悩む看護師の不安を解消する方法!看護師求人サイトも活用
看護師の仕事から離職したものの、子育てがひと段落して余裕ができたり、他の職種を経験し「やっぱり看護師の仕事がしたい!」と思ったりして看護師としての再就職を考えたことはありませんか?
ブランクがある看護師には、様々な不安や悩みを持つ人も多いんです。実際「以前の仕事を忘れてしまっていて、復職後の業務についていけないのでは?」「久しぶりの看護師の仕事で体力がもたなかったらどうしよう・・・」など悩んでしまい、なかなか再就職に踏み切れない人もいます。
でも、公的に行われている再就職プログラムを利用して、看護師として必要な知識を事前に勉強したり、ブランクがあっても働きやすい病院を再就職先として選べば、安心して復職することができるんです。
体力に不安があれば、まずはパートやバイトとして短時間勤務から始めるのもいいですよ。
今回の記事では、ブランクのある看護師復職するための事前準備や面接のコツ、そして働き方のポイントをご紹介します。
潜在看護師のブランクによる知識忘れや面接・採用への不安
看護師免許を取得しているけれど、離職している状態の看護師を「潜在看護師」といいます。
看護師の仕事は人の命や健康に直接関わる仕事。その分再就職への不安も大きいですよね。
ブランク期間のあいだに、以前行っていた業務や看護師として必要な知識を忘れてしまう潜在看護師もいます。それに加えて、離職中に取り入れられた最新医療や法改正も学ぶ必要があります。そのため、復職後の業務についていけるか不安になる看護師も多いんです。
潜在看護師がなかなか再就職に踏み切れないのは、このような不安が原因の1つ。以前のように業務がこなせないと、その分他の看護師の負担が増え人間関係にも影響するのではないかという不安にも繋がります。
また休職期間がなく即戦力になりやすい看護師に比べ、ブランクのある看護師は採用に不利な場合もあります。離職や復職の理由などブランクに関する質問をされることが多く、「離職期間が長いと面接で不利なのでは・・・」と思っている人も。
でもきちんと事前準備をすることで、そんな不安を解消して復職することができますよ。
再就職の不安を解消する3つの事前準備
潜在看護師が復職するためにすべき事前準備は次の3つです。
2.研修や講習会など教育制度が整う病院を転職サイトで探す
3.面接ではブランクの穴をどう埋めるのか具体的に説明する
潜在看護師の復職支援として行われている、離職期間の知識・技術不足を補うためのプログラムや教育制度を利用しましょう。また復職したい病院が見つかったら、面接対策をしっかりすることも大切です。
この3つの事前準備について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.再就職支援プログラムで業務と最新医療の知識を身につける
看護師の再就職に必要な事前準備の1つが勉強です。まずは自分が忘れてしまっている、看護師として必要な知識を復習しましょう。
看護学校で習ったことや、以前の病院で学んだことをもう一度勉強すれば、自分が忘れてしまっている部分も明確になるので、そこを重点的に復習してみてください。
そして独学で不十分な点や、離職していた期間の最新医療について学ぶために利用してほしいのが、再就職支援プログラムです。
再就職支援プログラムとは、都道府県のナースセンターや看護協会で開かれている、潜在看護師を対象とした講習会のことです。再就職支援研修や再就職支援セミナー、復職支援研修などとも呼ばれています。
主催する施設によって内容は少し異なりますが、ブランク期間に忘れてしまった知識や技術を学び直し、さらに離職中に新しく導入された最新医療について勉強することができます。
多くの場合が無料で、有料でも1,000円ほどで受けることができるんですよ。住んでいる地域のハローワークや看護協会、ホームページなどで確認してみてくださいね。
2.研修や講習会など教育制度が整う病院を転職サイトで探す
再就職先の病院を選ぶときには、「ブランクOK」と記載されている求人を選びましょう。仕事に復帰する看護師をサポートしてくれたり、再就職支援研修を行ってくれる病院もあります。教育制度の整っている病院なら、安心して復職することができます。
また、病院によってはプリセプター制度を取り入れているところもあります。
プリセプター制度とは、先輩の看護師(プリセプター)が1年ほどの期間、新人の看護師(プリセプティ)に対してマンツーマンでの教育を行う制度です。以下のようなメリットがあるんですよ。
- 多人数で行う研修に比べ、わからない部分は気軽に質問しやすい。
- プリセプターは自分の業務だけを見てくれるので、丁寧な指導が受けられる。
- プリセプター自身も、自分が教えることで一緒に成長することができる。
しかしプリセプターとなる先輩看護師は、通常業務に加えてプリセプターの仕事をすることになるため、負担を感じてしまう場合があります。通常業務が忙しいと、新人看護師への教育にも影響が出てきてしまうことも。
プリセプター制度を取り入れた病院に入職する場合は、新人看護師へのサポートだけでなく、プリセプターを行う先輩看護師へのサポートも十分に行われている病院を選びましょう。
とはいっても、自分ひとりで働きやすい病院を見極めるのは難しいですよね。そこでおすすめなのが看護師求人サイトです。
看護師求人サイト(看護師転職サイト)に登録すれば専属のコンサルタントが付いてくれて、自分にぴったりな病院を無料で見つけてくれます。
休職中であることや不安に思っていることを伝えれば、相談にも乗ってくれるんです。それから病院見学をすれば、病院の雰囲気を自分の目で見て確かめることができますよ。詳しくは引用元:「看護師必見!転職時に病院選びで失敗しない情報収集のポイント」を読んでみてくださいね。
3.面接ではブランクの穴をどう埋めるのか具体的に説明する
病院にもよりますが、ブランク期間があるとそれについての質問をされることが多いんです。まずはどのような質問をされる場合があるのか把握しておきましょう。
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面接官からの看護師のブランクに関する想定質問
- 「なぜ看護師に復帰しようと思ったのですか?」
- 「復職についてご家族は何か言っていますか?」
- 「これまでの仕事で一番大きなミスを教えてください。」
- 「経歴と実務経験を教えてください。」
- 「当院で何の仕事をしたいですか?」
- 「ブランクがありますが大丈夫ですか?」
- 「以前の離職理由を教えてください。」
このような質問への回答は、明確で具体的なものを考えておきましょう。
例えば、「ブランクがありますが大丈夫ですか?」という質問に「大丈夫です」「業務を早く覚えられるよう努力します」といった回答をしても説得力がありませんよね。
面接官が知りたいのは「なぜブランクがあっても大丈夫なのか」「どのようにしてブランクを埋めるつもりか」ということなんです。
「貴院では研修や勉強会が充実しているとお聞きしました。このような機会を大切にして、前職の勘を取り戻し、新しい医療技術などの知識も取り入れ、活躍できる人材となれるよう努力致します。」というような具体的で説得力のある回答をするよう心がけましょう。
「緊張してうまく自己PRできなかった・・・」なんてことのないように、自分の実務経験や考えを明確にしておくことも大事です。
また先ほど上で説明した看護師求人サイトのコンサルタントは、面接についての相談を聞いたり、想定される質問の回答の打ち合わせをしてくれます。これなら一人で考えるより自信を持って面接に臨むことができますよね。
しかも、場合によってはコンサルタントが面接に同行してくれるんです!
必要であれば面接中にフォローを入れてくれたり、勤務条件の交渉を自分の代わりに行ってくれたりします。看護師求人サイトで行われているコンサルタントのサービスはそれぞれ異なるので、サイトへの登録前に確認して相談しておきましょう。
ブランク10年以上の人はまず短時間や日勤のみの復職がおすすめ
ブランクが長い分、看護師としての知識や業務内容は忘れてしまうことが多く、ブランクが短い看護師に比べて再就職が難しいんです。
そしてブランクが長くなるほど、再就職するときの看護師の年齢は高くなります。そのため自分の今の体力で、業務をこなすことができないのではないかという不安もあります。
そんな人におすすめなのが、まずパートやバイトとして看護師の仕事に復職する方法です。
パートやバイトとしてなら自分の希望に合った時間帯で働くことができ、業務内容も常勤に比べて単純なため負担を抑えられます。
ブランクが長い人だけでなく、体力に自信のない人や、再就職支援プログラムを受けても業務への不安が大きい人にもおすすめの働き方です。
事前の勉強や準備をしっかり行い看護師として再スタートしよう
まずは再就職支援プログラムで事前勉強をしましょう。看護師として必要な知識の復習や最新医療の勉強ができるので、業務への不安を解消して復職できます。
病院次第でも、復職後の働きやすさは違ってきます。ブランクがあって不安な看護師は、教育制度が整った病院に入職しましょう。
看護師転職サイトを活用すれば、専門のコンサルタントが悩みや不安を聞いてくれて、自分に合った病院を探してくれます。面接対策も行ってくれるのでぜひ利用してくださいね。
面接に合格したら、いよいよ看護師としての再スタートです。
久しぶりの勤務なので体調管理を徹底し、徐々に仕事の勘を取り戻していきましょう。