スポーツ選手の膝治療やひまわりプロジェクト!山梨県の病院に注目
山梨県ではスポーツ選手の治療に取り組む病院や、ひまわり畑でイベントを開催する病院があります。
独立行政法人国立病院機構甲府病院の整形外科は、スポーツ・膝疾患治療センターを開設しました。ここではスポーツが原因で起きた、膝関節疾患の治療を積極的に行っています。
一宮温泉病院では、院内の敷地にあるひまわり畑で「ひまわりプロジェクト」を実施。患者さんと一緒に、ひまわりの種まきや収穫などのイベントを開催しているんですよ。
この記事では「独立行政法人国立病院機構甲府病院」と「一宮温泉病院」を紹介します。
アスリートを支える!甲府病院の「スポーツ・膝疾患治療センター」
独立行政法人国立病院機構甲府病院にある整形外科では、主に骨折・捻挫などの外傷や、関節・靭帯・腱など運動機器の疾患の治療を行っています。
その中でも特に、スポーツによる膝関節疾患の治療を積極的に行うため「スポーツ・膝疾患治療センター」が開設されました。
「スポーツ・膝疾患治療センター」の取り組みや特徴について、詳しく見ていきましょう。
スポーツによる膝関節傷害が専門!スポーツ・膝疾患治療センター
甲府病院の「スポーツ・膝疾患治療センター」は、スポーツ外傷や膝疾患の治療を目的として2007年に開設されました。アスリートのスポーツ外傷はもちろん、一般の膝疾患に関する治療も積極的に行っているんですよ。
「スポーツ・膝疾患治療センター」の特徴は次のとおりです。
- スポーツチームのドクターとして活躍
- 内視鏡手術の実施
スポーツ・膝疾患治療センターの医師は、「山梨学院大学ラグビー部」と「TOSENクリーンファイターズラグビークラブ」のチームドクターとして院外でも活動しています。
内視鏡を用いた手術は、患者さんにとって体への負担が少ない手術です。
手術対象となる選手のスポーツ種目は、バスケットボールやラグビー、サッカー、柔道、スキーなどさまざま。内視鏡を用いて行う手術は、主に次の3つです。
- 膝十字靭帯損傷に対する靭帯再建術
- 半月板損傷に対する半月板修復術
- 関節軟骨損傷に対する鏡視下骨穿孔術
山梨県内で、スポーツによる膝関節傷害を専門に診ている病院はほとんどありません。
特に甲府病院が実施する「膝靭帯再建術」の手術件数は山梨県内で最も多く、内視鏡の症例数も群を抜いています。
県外からも多く患者さんが訪れる甲府病院では、患者さんの早期復帰を目的に「体に優しい手術」を目指しているんですよ。
スポーツ選手が怪我をする理由は、繰り返す動作に「クセ」があるから
日本や世界でも活躍するスポーツ選手が、怪我や故障をしてしまう理由をご存知でしょうか。もちろん「スポーツを毎日しているから」という理由は間違いではありません。
しかしプロのスポーツ選手は、怪我のないように事前に準備や運動をしっかり行っているはず。それでも怪我や故障を引き起こしてしまうのは、一体なぜなのでしょうか。
プロであるかどうかに関わらず、スポーツによる怪我は次のような理由で起こります。
- 大きな力が体に一度で加わる
- 小さな力が体に繰り返し加わる
ラグビー・アメフトなどのタックルや、格闘技での投げや蹴りなどで、体に大きな力が加わった場合、打撲・骨折・靭帯損傷などが起こります。これは、普段スポーツをしない人でも起こり得る怪我です。
反対に、スポーツ選手によく起こる怪我は「体に小さな力が繰り返し加わる」ことで発生します。
スポーツ選手は「蹴る」「跳ぶ」「投げる」などの動作を、当たり前のように何度も繰り返しますよね。この繰り返し行う動作の中にあるクセや個性のある動きが、関節や骨、筋肉などに小さなストレスを加え続けます。
小さなストレスが体に蓄積され続けることで、体の痛みや怪我を発症するのです。
一般の人と比べてプロのスポーツ選手が怪我をしやすいのは、体に小さなストレスを加える回数が多いためですね。
怪我を引き起こす原因となる「クセや個性のある動き」は、ほとんどの人が気づかない程度の小さなものである場合もあります。動くときの重心の位置やタイミングの違いなどは、ちょっと見ただけでは分かりません。
そういった小さなクセが、体には確実に影響を与えているんですよ。
住所 | 山梨県甲府市天神町11-35 |
---|---|
最寄り停留所 | バス停「国立病院前」 |
病院HP | 独立行政法人国立病院機構甲府病院 |
病床数 | 276床 |
福利厚生 | ・看護師宿舎 |
車イス利用者でも畑に入れる!一宮温泉病院のひまわり畑
山梨県笛吹市にある一宮温泉病院では「ひまわりプロジェクト」として、病院の敷地内にひまわり畑を作りました。
ひまわり畑はバリアフリーになっており、なんと車イス利用者でも利用できるんですよ。
ひまわり畑の特徴は次のとおり。
- 車イスの汚れ防止用にマットを設置
- 畑の通路幅が約2メートル
ひまわり畑の通路にはマットが敷いてあり、車イスが汚れないように工夫してあります。そのマットが敷かれた通路幅は約2メートル。車イス利用者が方向転換したり、車イス同士ですれ違ったりできるように、広めに設定しているのです。
それでは、一宮温泉病院にひまわり畑を作った「ひまわりプロジェクト」について詳しく見ていきましょう。
福島県への復興支援も行う!ひまわりプロジェクト
一宮温泉病院が取り組む「ひまわりプロジェクト」の主な目的は、次の2つです。
- 病院利用者や地域住民とのコミュニティの場を作る
- 福島県の復興支援活動に協力する
一宮温泉病院のひまわり畑は、誰でも利用できるバリアフリー仕様。ひまわりの種まきや収穫などのイベントも開催しており、開花時期には誰でも自由に入ることができます。
また東日本大震災で被害を受けた福島県の復興支援も、ひまわりプロジェクトの目的の1つ。
一宮温泉病院では「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加しています。復興支援の流れは次のとおりです。
- 「福島ひまわり里親プロジェクト」からひまわりの種を購入
- ひまわりを栽培し、採れた種を福島県に送付
- 福島県に送られた種は、県内の学校などへ無料配布
- 福島県内で採れた種は搾油後、バスのエネルギーとして利用
東日本大震災の復興シンボルでもある「ひまわり」。
山梨県は全国でもトップクラスの日照時間を有しており、ひまわりの栽培には適した環境なんですよ。
ひまわりはお見舞いの花としてOK!NGなのは悪いイメージの花
一宮温泉病院のひまわり畑を紹介しましたが、病院にある花と聞いて「お見舞いに持っていくお花」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
黄色のひまわりは「元気が出る」色として、お見舞いのお花としておすすめです。
反対に連想されるイメージによって、お見舞いの花として向いていないものもあります。
花の種類 | 連想されるもの |
---|---|
菊 | 葬式 |
椿 | 花が茎から落ちるように、首が落ちる |
赤い花 | 血液 |
また病院によっては、生花の持ち込みを禁止している場合もあるので注意が必要です。
詳しくは、お見舞いマナーについて書かれた記事の「お見舞いの品は縁起が大切!NGな品、OKな品を解説」の章で紹介していますので、参考にしてください。
住所 | 山梨県笛吹市一宮町坪井1745 |
---|---|
最寄り駅 (所要時間) |
JR石和温泉駅 (車で約10分) |
病院HP | 一宮温泉病院 |
病床数 | 123床 |
福利厚生 | ・独身寮 |
晴れ間の多い穏やかな環境で働く!山梨県の病院に注目
独立行政法人国立病院機構甲府病院では、山梨県内で初めて「膝軟骨の再生医療」を提供。独自の治療方法を編み出し、多くのアスリートを支えています。
一宮温泉病院の取り組む「福島ひまわり里親プロジェクト」は、全国にある多くの企業や団体が取り組んでいるプロジェクトです。一宮温泉病院の参加によって、さらに多くの人にプロジェクトの存在を知ってもらうことができますね。
山梨県は富士山や八ヶ岳、南アルプスなどの山々に囲まれ、雨や雪の少ない穏やかな気候に恵まれています。
晴れの日が多い穏やかな環境で働きたい人は、山梨県の病院を探してみてはいかがでしょうか。