看護師のおすすめ勉強方法を紹介!ちょっとした時間も有効活用できる
看護の仕方や患者の疾患・治療法など、看護師は日々勉強が必要な仕事です。でも勤務時間は長く疲れが溜まるので、仕事と勉強の両立は難しいですよね。
新人看護師や復職・転職したばかりの看護師のなかには、勉強不足でなかなか仕事を覚えられず、退職を考えるほど思い詰めてしまう人もいるんです。
そんな看護師のために、今回はおすすめの勉強方法をご紹介します。自分が毎日続けられる勉強時間を決めて、優先順位の高い順に勉強していくだけの簡単な方法ですよ。また通勤時間やお出掛け中など、ちょっとした時間で手軽に勉強するコツもお教えします。
勉強方法は看護師の成長に大きく影響します。あなたの勉強方法にもぜひ取り入れてみてくださいね。
看護師の勉強時間を決めるポイント!毎日続けることが大事
最初に、看護師の仕事と勉強を両立させるコツをご紹介します。
看護師は残業も多く勤務時間は長いので、限られた時間をどう使うかが勉強のポイントになります。
看護師の1日の平均勉強時間は2時間。「意外と短いな」って思う人もいるのではないでしょうか?でもこのくらいの時間を確保すれば、看護師の勉強は十分できるんですよ。
重要なのは時間の長さではなく、効率の良さ。頑張る時間と気を抜く時間にメリハリを付けましょう。
基本ルールを決めて、無理なく続けられるスケジュールで勉強しよう
業務中に学んだことやメモしたことは、日にちが経つと忘れてしまいます。その日に学んだことは、なるべくその日のうちに勉強したいですよね。
そのためには、まず自分が「これなら毎日無理なく勉強できる!」と思える基本的なルールを決めておく必要があります。
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【例】日勤・夜勤両方(二交替制)で働く看護師の場合
- 仕事がある日は1日1~2時間勉強する
- 休みの日は4時間勉強する
次にこのルールをふまえて、シフトと勉強時間のスケジュールを組んでいきます。
【例】7月18日~7月24日までのシフト・勉強スケジュール
日にち | 仕事のシフト | 勉強する時間 |
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18(月) | 休日 | 10:00~14:00 |
19(火) | 9:00~18:00 | 22:00~24:00 |
20(水) | 16:00~(夜勤) | 10:00~13:00 |
21(木) | (夜勤)~11:00 | 20:00~22:00 |
22(金) | 9:00~18:00 | 22:00~24:00 |
23(土) | 休日 | 13:00~17:00 |
24(日) | 9:00~18:00 | 22:00~24:00 |
休日の予定や時間外勤務で予定通りに勉強を行えないときもあります。その場合は他の日で少し多めの勉強時間を確保するなどカバーしましょう。
看護師のシフト管理アプリが便利!勤務以外の予定も入力できる
上で説明したように勉強時間を設定するのは、面倒だと感じる人も多いのではないでしょうか。
日勤も夜勤もありシフトが不定な看護師にとって、スケジュール管理は大変ですよね。手帳を持ち歩くのも面倒。友達と予定を合わせるとき、手帳やシフト表を見ながらメールに写すのも手間がかかりますよね。
でも看護師専用のスケジュール管理アプリなら、シフトや予定の管理が楽にできますよ。
看護師用アプリのメリットと、おすすめのアプリを紹介します。
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スケジュール管理アプリのメリット
- 手帳やシフト表を持ち歩く必要がなくなる。
- 「日勤」「夜勤」などの項目を選んでタッチするだけなので、シフトの入力が楽にできる。
- プライベートの予定も一緒に管理できる。
- 看護師同士でグループを作り、シフトを共有できる。
- 自分のシフトを、友達や家族に簡単に送れる。
仕事とプライベート、それから看護の勉強時間など、看護師の全ての予定を管理できるんです。アラーム機能のあるアプリで、勉強時間の5分前などに知らせてくれるよう設定するのもおすすめです。
しかもカレンダーなどのデザインも可愛く、スケジュール管理が楽しくなるようなアプリがたくさん!種類も増えているので、どれを使おうか迷ってしまいそうですね。
看護師におすすめの、スケジュール管理アプリはこちらの3つです。
・500人のナースの意見によって作られたので利便性が高い。
・大事な予定はプッシュ通知で事前に知らせてくれる。
・「日勤」「夜勤」などのシフト名や勤務する時間帯を設定し、自分の職場に合ったシフトパターンで利用できる。
会員限定の機能がある。
・その日一緒に勤務するメンバーも入力できる
・起きる時間や勉強会前など、入力したスケジュールに合わせてアラームを設定できる
・データは自動保存されるので、機種変更してもそのまま利用できる
※会員登録は無料
・友達や家族に、LINEやメールでシフトを送れる。
・持ち物や誰にも見られたくない注意書きなど、自分専用のメモを付けられる。
・デザインが10通り以上あり、自由にカスタマイズできる。
看護師が勉強する内容は優先順位の高いものから
仕事と勉強のだいたいのスケジュールが決まったら、次は勉強する内容を見直しましょう。
看護師が勉強する内容は、主に次の4つに分類されます。
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看護師の勉強内容
- その日の業務で十分理解できていないと思ったこと
- 翌日の仕事に必要な内容
- 受け持っている患者の疾患や治療法
- 自分が所属する科に多い患者の疾患
これらの内容を、優先順位の高い順に勉強していきましょう。
まず翌日の仕事内容を考えて、勉強しておかないと明日の業務に支障をきたすような内容を優先的に勉強してください。それから「自分が所属する科に多い患者の疾患」より「自分が受け持っている患者の疾患や治療法」を優先させると業務がしやすくなります。
通勤時間などの隙間時間をうまく使って勉強する方法
自宅以外でも、ちょっとした空き時間を使って看護の勉強ができます。
・通勤電車に乗っているときにノートを見直す
・休憩中にメモを確認する
・夜寝る前に暗記をする
通勤に使う電車やバスの中でノートを見直して、その日の業務に役立てることもできますよね。自分の受け持っている患者の疾患や治療法についても確認しておくといいでしょう。
休憩中は、勤務中に書いたメモを読んで、内容を後で思い出しやすいようにまとめ直します。疑問点が見つかればその日のうちに確認できるので、勉強しやすくなりますよ。
ただし勤務中の疲れがとれず仕事に支障をきたすといけないので、無理のない範囲で行ってください。
そして自分が覚えきれていないことがわかったら暗記用のノートやメモに書いておきましょう。それを夜寝る前に暗記すれば、時間を有効に使って勉強できます。
ノートにまとめた内容を自分で読み、それを録音したものを持ち歩いて聞く方法も有効です。
音読すると、勉強した内容が脳にインプットされるだけでなく、声に出して読むというアウトプットも行われます。これらの作業を同時に行うため脳が活性化し、記憶力が上がるんですよ。
3色ボールペンで見やすく!業務中のメモの取り方
ここまで勤務時間外の勉強方法について説明しましたが、勤務中のメモの取り方も重要です。
以前一度注意されたのに同じミスをしてしまって、先輩看護師に「何度言えばわかるの!?」って叱られたことはありませんか?
その原因はメモの取り方かもしれません。
一度注意されたときや教わったときはメモしていても、後で見直したときにどんな内容だったか思い出せない人は要注意。
せっかく勉強したことが頭に入っていないのはもったいないですよ。
勤務中のメモのコツは次の2つです。
・具体的に書く
・3色ボールペンを使う
まず後から見ても内容を思い出せるように、メモを取るときはなるべく具体的な状況を書いておきましょう。何の業務で、何に気を付ければいいのか、そして誰にそれを教わったかも書いておくのがおすすめです。
その業務についての疑問点がわかりやすくなり、それを誰に聞けばいいのか迷う必要もありません。まだ他の看護師を覚えきれていない新人看護師や、転職したばかりの看護師は参考にしてみてください。
そしてメモを取るときは3色ボールペンを使い、わからない用語は赤、アドバイスしてもらったところは青など自分がわかりやすいように使い分けましょう。
こうして色分けすると、自宅に持ち帰ってメモを見たとき、自分が勉強すべきところがすぐわかります。勉強の時間短縮になりますし、見落としなくメモを活用できますよ。
看護師の勉強会は成長の場!教える立場にもなれる
勤務する病院でも、看護師の勉強会が開かれスキルアップをサポートしてくれています。実践的な内容を学ぶことができ、業務にすぐ活かすことができるんです。
新人看護師向けの勉強会から管理者向けまで、対象者が細かく分類されている病院もあり、看護師が、自分のレベルに合った内容を学ぶことができるようになっています。
そして教えてもらうだけでなく、自分が教える立場を経験することもできるんですよ。
教えることで看護に対する理解を深めたり、自分が知らなかったことや間違っていたことに気付けたりします。
でも勉強会で教える側を任されたら、準備やテーマなどどうすればいいのかわからず悩んでしまいますよね。そこで最後に、看護師の勉強会開催のコツをご紹介します。
勉強会は次の3つのポイントをチェックしながら準備を進めましょう。
勉強会の準備で大切なのは、受講する側の立場になって考えることです。特に受講者が新人看護師の場合は、相手のレベルに合わせることが大切。相手がわからなさそうな用語などには必ず説明を付けましょう。
2.資料は復習に役立つものになっているか
勉強会で使用する資料は、見やすいことはもちろん、復習しやすいようになっていることも大事なポイントです。
勉強会の時間だけで全ての内容を頭に入れるのは難しいので、受講者が自宅で復習しやすい資料を作ってください。重要な箇所もわかるようにしておくと見落としなく勉強できます。
3.業務との関連性が強く実践的か
院内で行われる勉強会ですから、勉強会の内容もその病院での業務に役立つものでないと受講した意味がありませんよね。すぐ実践できる内容だと、受講者は自分のスキルアップを実感することができますよ。
そして看護についての知識をより深めたいという看護師は、大学病院への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
大学病院では定期的に看護研修や勉強会が開催され、研究発表に参加することもできます。最新医療についても学ぶことができるのでおすすめですよ。
詳しくは「看護師から見た大学病院のメリット・デメリットと一般病院との比較」を読んでみてくださいね。
仕事と勉強の両立は、看護師の成長への近道!
看護師の勉強方法のポイントは、仕事と両立できるようスケジュールを組んで行うことと、優先順位を考えて勉強することです。
そして勤務中のメモの取り方を少し工夫するだけで、自宅での復習がしやすくなります。
ノートをまとめるときは、後で見やすいようになるべく簡潔に書きましょう。文字だけではわかりづらいと感じた部分はイラストを入れて見やすくしてください。ノートではなくパソコンで勉強内容を電子化するのもおすすめです。
看護師は勤務時間外も勉強が必要な仕事ですが、休んだり息抜きしたりできる時間がないと長続きしません。毎日無理なく勉強する生活リズムを身に付けてくださいね。